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「あ、オニビー」
「ギョヘ?」
Des家にお邪魔するのはもはや日課である。
男子も女子も好ましい故、眼福ぶりには全く抗えない。
「こんにちは、今日も可愛いね」
「アハァハ!」
中でも鬼-BEは可愛い。
なんていうかとくに可愛いというか
「オニビーってさ」
「アハァ?」
「喋れないの?」
「エ?」
「え?」
「シャベッテルヨ」
喋ってた。
いつもケラケラと笑うような声しか聞いたことがないので驚いた。
「お嬢?」
「えぁ…」
間抜けな声で相槌を返してしまった。
「どシタノ?」
「いつも喋ってたっけ」
「イエスダヨ」
「喋ってたんだ…気づかなかった」
「エー」
「だっていつもギョへーって感じの発声だったし」
「タシカニ?」
「まあだいたい会話出来てたし」
「ソレナ」
「…口調がフランク過ぎて笑っちゃうう」
思ってたよりも滑舌がいいのも何だか面白くて腹筋に効いてくる
「イツモコンナモンダヨ?」
「今まで耳が悪くて聞き取れなかったのではと疑いたくなる…」
「ギョへへ」
「え、なんて?」
「ギョへへっテワラッタダケ」
「ああ…」
何だか不思議な気分だが決して嫌な感じではない。
「うん、ねえオニビ」
「ナァニ」
「変なこと言ってもいい?」
「ヘン?」
会話の弾みに誘われて
「あたしね、オニビの事が好きだよ」
「…ッ!?」
なんとなく本心を伝えてみる。
このタイミングで言う自分もどうかと思う。
オニビ顔真っ赤。
可愛いなぁ
「お嬢がオレのこと好き!?アハァハ!まぢか!」
「日本語は正しく」
「……ホントウか?」
「うん、好きだよ」
「ギョヘヘヘェ!!」
「な…なに?」
「オレモすきダっ!」
にぱっ、って笑うオニビ。
本っ当可愛い。
「両想いだね~」
「な。お嬢抱ッコ」
「ん…っ、ちょっとぉ」
「ハァ、お嬢温カイ…」
「オニビー?」
「アハァハ、お嬢、スキ」
「うん」
「ダイスキー」
「ふふ、ありがと」
オニビのほっぺにキスを落とす。
赤くて熱くて唇がヤケドしてしまいそうだ、なんて思う。
「…お嬢、」
「なーに?」
「オレガ、喋ンナクテも…スキって言ッテクレタノカ?」
「うん」
迷わず即答で返せる。
「本当?」
「うん」
「本当ニ本当?」
「オニビが好きだよ」
「アハァ~…」
この可愛さは一体何なんだか。
「お嬢、」
「ん、なに?」
「ア…」
「あ?」
「…ンー、ト、ラブ…的ナ」
突然のムードに心拍が上がる。
「愛…シテ…」
「オニビー…」
「ギョヘェェ!ハズい!」
「えー」
「一寸マダ、スキより上はハズい」
「んもう…じゃあオニビ、目瞑って」
「ヤダ。お嬢ガ瞑ッテー」
「しょーがないなぁ、…ん」
やる事は大体分かるので大人しく目を瞑る。
してもらうのも憧れである。
唇に軟らかくて熱い感触。
何味なんてないが甘い錯覚。
ファーストキスはレモン味、とか言うがそんなに酸っぱくないな、なんてね。
終
加筆修正
2020/11/03