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うさぎ うさぎ
何見て跳ねる?
月見て跳ねる?
「本当の兎は、月見たくらいじゃ跳ねないよね」
「…知らねーよ」
「月が出る時間なら、寝てると思うんだけど」
「何が言いたい?」
「…もう、許して…」
「嫌だ。と言ったら?」
「……。」
「…現状はそんなに辛いか?」
両手を縛られて、ベッドに拘束されて、服ははぎ取られた。
身体を隠すのは下着のみ。
最初は何されるか判んなくて、怖くて怖くて泣いてたけども。何故だか彼は何もしてこなかった。
そして冷静になった今。私は羞恥心を持たずには居られなかった。
「……ばぁか。」
「何なんだ、お前は」
「…さぁね」
「可愛げねぇ奴。」
「何とでも言って」
「…はん、そんなお前が好きだ。っつったら…どうする?」
「…信じられない。」
「本当だっつの」
「……嘘だ。嘘吐き、」
「お前がな」
「どうして?」
「本当は信じてる癖に、憎まれ口叩いてる」
「…、知らないっ。」
好きだ。が本当だとしても、嘘だとしても、私にはあまり関係ない事である。
しかし、こんな姿を曝された以上、責任をとって欲しいわけだ。
「ところで、なんで急に兎の話なんだ?」
「…明日がね、満月なの。」
「へぇ。じゃあ俺は家に籠らなきゃな。」
「…ラディッツ」
「なんだよ?」
「明日、明日の晩は、私を抱いたりするの?」
「…さぁ?どうだかな」
「冗談じゃない。あたしのこと何だと思ってるの?」
「好きな女。」
「…っ、何なの、本当」
「……悪い」
「え…?」
手枷を外されて、服を返された。
全くもって意味が解らない。
そのまま何の事件も無く、並んでベッドに腰掛ける。
「悪い、本当に」
「な…何が?」
「無理強いしても仕方ねぇ事なんだ。漸く分かったぜ」
「…?」
「でも俺、やっぱお嬢の事好きなんだ」
「え、え?」
「返答してくれよ、…嫌いなら、嫌いって」
「嫌いじゃないし…、ねぇ、何がしたかったの?」
「…賭けてたんだ」
「なにに?」
「お嬢が…、お嬢も俺の事好きだったら、抱くつもりだった。…けど、」
「うんうん」
「どーにもお嬢には好かれてねぇし、…賭けに負けたから、お嬢を解放してやる」
「…なるほどね。そういう考えだったんだ」
「…え」
そっと、筋肉質な腕に自分の腕を絡める。感触を確かめるように撫でて、滑らせた手を彼の手の甲に乗せて、そのまま恋人のように指を絡めた。
「…お嬢?」
「私のこと、好き?」
「好きだ」
「…私も、好き」
「ほ…本当にか?」
「うん。だって、ラディッツ…凄く想ってくれたみたいだから…」
「でも…さっきまでの態度と全然ちげぇし」
「…拘束されて素直になる女なんて、居ないでしょ?」
「たしかに。」
だからさ、と耳元で囁いて、誘うように耳朶に噛み付いた。
「…ッ」
「…ん、」
ぴちゃ、とも、ぷちゅ、とも似つかないリップ音を立てて唇を離す。
「…何、誘ってんだよ」
「だって、私がラディッツを好きだったら、抱いてくれるんでしょ?」
「言ったけど…」
「襲ってこないの?」
「…今は、まだ」
「…へたれラディッツ」
「何だと!俺はただ手加減する自信が無いだけで…」
「え…」
「あっ、いやその…」
「やっぱりしたいんじゃん、えっち、」
「…悪いかよ」
「んーん、嬉しい」
羽織っていた服を、脱ぎ捨てる。
絡み付いた腕に胸を密着させて、さり気なく擦り寄る。
…胸の大きさに自信があるわけではないが、まぁ人並みには成長してるので。
「お嬢、お嬢っ!」
「ん…?」
「おまっ、むむむ胸当たってるぞ!?」
「…当ててるんですー」
「ばッ!離れろっ」
「ヤダ。断る」
「…マジ、勃っちまうから…」
「…!本当に?」
「は?」
「あたしなんかで、勃つの?」
「…当たり前だろ。好きなんだから…」
「う…、そんなに好きなら、他の族に掘られる前に童貞とおさらばすればいいのに」
「…ちょっと待て、お嬢お前どんだけ下品なんだよ…」
「え?一応人並み外れたくらいは下品だよ」
「…掘られるとか、想像できねぇししたくもねぇ」
「あ、ラディッツが掘る側?」
「俺にそんな趣味は無い!」
「くふふ、そうだよねー。当たり前じゃん」
「…馬鹿にしてんのか?」
「そんな事ないよー?だってあたし、ラディッツより弱いもん」
「はんっ、じゃあヤっても壊れないように鍛えたらどうだ」
「…残念ながら性欲に関する体力は有り余ってるから」
「何お前、オナったりしねぇの?」
「そ…!そんなの…怖くてできなかったんだもん…、彼氏とか、居なかったし」
「…あー、今のお嬢可愛い。」
「どこが!?」
「だってそれ、処女だって宣言してくれたって事だろ?」
「…あっ」
「お前…無意識に可愛いとか、シャレになんねぇ」
「…そんなに可愛いなら、襲ってくれればいいのに…」
「………明日」
「ん?」
「明日の晩、外に出られないからさ、一晩中犯してヤるよ」
「…本当に?」
「あぁ、勿論。」
「じゃあ楽しみにしてるね?」
「…楽しみなのか?」
「うん。だって、ラディッツの胸板とか腹筋とか見られると思うと…興奮しちゃって」
「ふん、そんな楽しみだったら、好きなだけ見せてやるよ」
「やったぁ!ありがとう、大好きだよっ!」
「…おう」
『何見て跳ねる?』
(三日月じゃなくて満月)
(跳ねるのは心臓)
(兎よりも発情しちゃって)
END