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「…ん…、う」
「ブロリー、気持ち良い?」
「分からない…」
今しているのは指フェラ。
私は手に異常なほど嗜好をもっている。ので、モロに私好みのブロリーに食い付かないわけなかった。
勿論性格も好きだし、顔も、体格も好きだが、戦闘民族なのにあまり傷付いていない大きな掌や、まともに手入れしてないちょっと深爪の爪、長くてごつい指、堪らなく興奮する私が居る。
普段自分でもあまり触らない指の股や、感覚神経が密集する指先を舐めると、くぐもった声が聞こえる。
それにも堪らなく興奮した。
あぁ、そうか。
私の嗜好は手だけじゃない。
私好みの声、匂い、目、毛髪、
それで形作られているブロリーという存在が、私を興奮させる。
「ブロリー、」
「…ん、…?」
「気持ち良い?」
「……あぁ」
「…私も…なんか気持ち良い…」
「そうか…」
「ねぇ、ブロリー…私にしたい事とか、無い?」
「………キス」
「ふふ、いいよ…シて…」
「…お嬢が、してくれ」
「…、じゃあ。目瞑って?」
「……。」
唇を、一瞬だけ重ねて離す。
そしたら、絶対に彼は不満げな顔をするんだ。
だから私は、こっからが本番だって言わんばかりに執拗に口付ける。
何度も何度も、啄むように唇を合わせて、焦らした挙げ句唾液でどろどろの舌で唇を舐める。
そしたら彼は口を開けてくれるから、そこに舌を這わせる。
ちゅぷ、と唾液が音を立てるのが好きだ。
生温い舌を絡めて、その感触を楽しんだ後、唇を銀糸で繋げるために私の唾液を彼の口に流し込む。
こぷ、と粘つく唾液の泡が破れて、唇が離れると狙い通りに銀糸が延びた。
「…甘い」
「ん…?あぁ、さっき飴食べてたから…」
「……指がベタベタだ」
「砂糖付いちゃった?」
「お嬢の、涎」
「…嫌だったら洗えばいいでしょ…」
「…舐めろ」
「はい?」
「…お嬢が、舐めて綺麗にすればいい」
「…ブロリーが、私の手舐めてくれるなら」
「……、手貸せ」
「ん、ブロリーも」
お互いに左手を差し出して、恭しく唇を寄せる。
ふと、思い出した。
地球とかいう星では、好きな人に指輪をつけてあげるんだ。
たしか、左手の薬指。
右手で彼の手を固定して、薬指を口に含んで、噛み付いた。
彼は少しだけ眉をしかめたが、それだけで私の手に舌を這わすのを再開した。
口を離せば、彼の薬指の付け根には赤く色付いた歯形。
「なんだ?急に笑って」
「え、私笑ってた?」
「…嬉しそうに」
「へへ、見てこれ」
「…歯形が、どうした」
「これはね、私なりに考えて付けた指輪なんだよ」
「……指輪」
「好きな人の左手の薬指には、指輪を付けるんだよ?」
「…そうか」
彼も、私の左手の薬指を口に含んだ。
直ぐに噛み付かれて、歯形を付けられているのが分かって嬉しかった。
刹那、チクリとした痛みが手を駆け巡った。
…出血していた。
「…痛い」
「……すまん」
「血、止まんない」
「…綺麗だ」
「な、に、急に」
「綺麗な、紅だ」
「…さしずめルビーの指輪ってこと?」
「…ルビー?」
「紅くて綺麗な宝石なの。きっと本物見たらブロリーも好きになるよ」
「…俺は、こっちがいい」
「…贅沢。」
ちゅ、と血を舐められて、なんだか気恥ずかしくなった。
指の痛さよりも、愛されてる証に付けられた痕が嬉しくて、ずっと大きい。
「ブロリー…」
「…?」
「キスの続き、しちゃおうか?」
「…溜まってるのか?」
「違っ、所謂メイクラブだよ」
「めいく、らぶ?」
「愛を確認ってこと。」
「…?俺なら、何時でも、お嬢が好きだ」
「私も好きだよ。だから…その、シたいって思うわけ」
「……それは、解る」
「ん、ブロリー…」
「…キスか?」
「正解。思いっきり濃いやつして欲しいの」
「…口、開けてろ」
「ん、」
薄く口を開けてから、ちょっと間を置いて、ブロリーが唇を押し当ててきた。
刹那、口の中に何やら温かい液体が流れ込んだ。
…ブロリーの、唾液。
それも量が多くて、飲み下す間も無く口端を伝って零れた。
「ん、ふっ…あ」
「…お嬢…」
「あ、零れる…」
「…お嬢、お嬢」
キスの最中、彼が珍しく何かを訴えてくる。これは鈍い私でも分かった。
「ブロリー、好きって言って欲しいんでしょ?」
「…!」
「好きだよ、大好き」
「なんで、わかった?」
「…私も言って欲しいから」
「!…好きだ、」
「ブロリー…」
「…お嬢、俺…」
「うん、わかった。じゃあシャワー浴びてからね?」
「ん、」
「あ、その前に…」
「?」
「キスして、」
「お嬢が望むなら…」
『無口な彼と』
(アイコンタクトでお喋り!)
END