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「あー…。なんか甘い物食べたいなぁ」
「…家に菓子なんか無い」
ソファに腰掛けてテレビを観ていたら、急に甘い物が食べたくなった。
「お菓子じゃなくても、甘い物ならなんでもいいからさ」
「…そんな物無い」
あまり考えずに、無意識に言葉を放つ。
「あるよ?」
「…何処に、」
「ここに…」
殆ど言葉を紡がない唇に、指を重ねてなぞる。
戦闘民族だからかなんでか、肉付きは薄くて少し荒れている唇。
「唇。荒れてるね」
「…知らない」
「もう少し手入れとかしたらいいのに…」
「…面倒。」
特にそれ以上会話が広がるわけでもなく。
再びテレビに意識をやった。
「お嬢、」
「んー?」
「食わないのか」
「…だって、キスは食べ物じゃないもん」
「……あぁ。」
「、してほしい?」
「……。」
俯いて黙られてしまった。
けどこれは照れ隠し。イエスって意味だ。
「ブロリー、こっち向いて」
「…。」
「ねぇ、ほら…キスさせてよ…」
「…!」
俯く彼の頬に手をやって、半ば強制的にこちらを向かせる。
(私の力で動かせるって事は無抵抗ってわけか。)
「目瞑ってくれないとできないんだけど…」
「嫌だ。」
「…なんで?」
「お嬢の顔、見ていたいから」
「は…、恥ずかしいから見ないでよもう…」
真剣な顔されるとこっちが恥ずかしい。
しかしキスさせてよと言ったからには、その真剣なまなざしに耐える他無い。
「……ん。」
一瞬。
本当に一瞬だけ唇を重ねるつもりだった。
「…ん、ん?」
いつの間にか後頭部を押さえられて、ブロリーと目を合わせたまま時間が経過した。
「……ッ!ん、っぁ!」
唇をこじあけられて、ぬめりとした舌が入ってくる。
その舌の熱さと、目茶苦茶に掻き回された口腔内のせいで、思わず腰が砕ける。
何故だか目が離せなくて、黒くて綺麗な瞳に吸い込まれそうで。
「…ふ、ぁ…っ」
「………。」
唇を離すと、唾液が糸を引いて、二人の唇を繋いでいるように見えた。
「…何、すんのさ」
「でぃーぷキス。」
「違、もう…いい…」
「何が」
「甘い物だよ。なんか気分的にお腹いっぱい」
「…俺は、もっと食いたい」
「や…っ、今は駄目」
「………何で」
「まだ夜じゃないでしょ?」
「そんな事気にならない。」
「…そういう問題じゃなーい…」
「…?」
「もう…あんまり調子のってると、お触り禁止に…」
「嫌だ」
「…嘘だよ、ゴメン」
「…触れないなんて…耐えられない…」
「私も、耐えられない」
「……それなら」
「今は、ダメ」
「………。」
「…、夜になったら、いっぱいして良いから…」
「!本当か」
「うん!ねぇ、今はおやつ買いに行こうよ」
「…今からか?」
「もちろん!だって私は甘い物が食べたいんだからね」
「…わかった。」
適当な店に行って、偶然目に入ったお菓子。
『こんぺいとう』
を、買いました。
「黄色いこんぺいとうって、超サイヤ人状態のブロリーに似てるよね?」
「………。(美味い)」
「聞いてないし…」
(その後キスは砂糖味!)
(病み付きに、なりそうです。)
END