ジョジョ
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この人ほど愛してるという言葉を軽々しく使う人は見たことがなかった。
愛してるなんて言われた事も言った事も無くて、耳に馴染まないその言葉は宙ぶらりんで、私の耳に入って染み込む事無く出ていった。
女性なら誰に対しても同じように口説いて、同じように抱いて。
勿論それは彼の格好良さ故にできる事だろう。
それに惚れる女性の気持ちが分からないわけではない。
が。
だからって私が彼に惚れるわけではない。
「なぁ…お嬢ちゃん、好きだぜ?」
「うっさい」
「つれねぇな…そんなに俺が嫌いなのかよ?」
「嫌いじゃないから寄らないで」
「意味がわかんねぇよ、嫌いじゃないなら…」
「うっさい、女臭いのが移るから触んないで」
口説かれた数多の女性の1人なのは分かってた。
なのにこいつは、私の前では私だけを好いているなどとほざいてきた。
それが気に食わない。
「香水臭い、化粧品臭い、あとついでに愛液臭い」
「…そんな臭うか?ちゃんとシャワー浴びて来たし着替えて来たんだぜ?お嬢ちゃんの為に」
「頼んでない」
「…じゃあどうすりゃ良いんだよ…」
「来ないで結構。」
「俺が来たいんだよ」
「知らない、ホルの顔見たくない」
「……そーかいそーかい、そんなに嫌うならさっさと消えますよォ」
「…物分かりのいいヒト、好きよ」
「…!…ああ、また来るぜ」
「次は女の子に会う前に来て」
「…善処する」
こういう単純な所は好きだったりする。
彼の優しさに漬け込んで振り回すのは正直愉しい。
振り回している間は彼を独占している気分になれる。
なんて、嫉妬深いにも程があると思うのに
振り回され慣れてるんだろうか、と思うと腹が立つ。
彼が置いていった煙草の空き箱を握り潰すと、嗅ぎ慣れたホル・ホースの匂いが手から香る気がした。
『残り香』
(いっそ私も浮気してやろうか)
愛してるなんて言われた事も言った事も無くて、耳に馴染まないその言葉は宙ぶらりんで、私の耳に入って染み込む事無く出ていった。
女性なら誰に対しても同じように口説いて、同じように抱いて。
勿論それは彼の格好良さ故にできる事だろう。
それに惚れる女性の気持ちが分からないわけではない。
が。
だからって私が彼に惚れるわけではない。
「なぁ…お嬢ちゃん、好きだぜ?」
「うっさい」
「つれねぇな…そんなに俺が嫌いなのかよ?」
「嫌いじゃないから寄らないで」
「意味がわかんねぇよ、嫌いじゃないなら…」
「うっさい、女臭いのが移るから触んないで」
口説かれた数多の女性の1人なのは分かってた。
なのにこいつは、私の前では私だけを好いているなどとほざいてきた。
それが気に食わない。
「香水臭い、化粧品臭い、あとついでに愛液臭い」
「…そんな臭うか?ちゃんとシャワー浴びて来たし着替えて来たんだぜ?お嬢ちゃんの為に」
「頼んでない」
「…じゃあどうすりゃ良いんだよ…」
「来ないで結構。」
「俺が来たいんだよ」
「知らない、ホルの顔見たくない」
「……そーかいそーかい、そんなに嫌うならさっさと消えますよォ」
「…物分かりのいいヒト、好きよ」
「…!…ああ、また来るぜ」
「次は女の子に会う前に来て」
「…善処する」
こういう単純な所は好きだったりする。
彼の優しさに漬け込んで振り回すのは正直愉しい。
振り回している間は彼を独占している気分になれる。
なんて、嫉妬深いにも程があると思うのに
振り回され慣れてるんだろうか、と思うと腹が立つ。
彼が置いていった煙草の空き箱を握り潰すと、嗅ぎ慣れたホル・ホースの匂いが手から香る気がした。
『残り香』
(いっそ私も浮気してやろうか)