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「ぎゃあッ!?」
「品のない悲鳴ですね」
「ジズ?ちょっ、離して…」
「何故?」
「いやいや、いきなり胸掴むとか」
セクハラされてます。
自分はジズの彼女ことお嬢。
「しかし…貴女が可愛い過ぎて、歯止めがききません」
「おま…っ、やめい!!」
ゴスッ、と鈍い音を立ててジズの顔面に拳が突き刺さった。
殴った側なのに当たったことに驚いてしまった。
「痛いです…」
「自業自得!…避けなかっただけじゃん」
ジズは幽霊なので、避けると思って殴ったのだが。
「貴女を避けられるわけ無いでしょう?」
「ジズ…」
「愛していますよ」
「や…っ」
腰に手を回されて、二人の距離が縮まる。
「やめ…っ!」
ガスッ、と鈍い音と感触。
回し蹴りがジズの腹部を直撃した。
もはや当りに来てると思う。
「ぐはっ」
「んのっ!ケダモノっ!」
こういう態度も本当は照れ隠しで、そんなの普段は見抜かれていたんだが。
今回はジズの機嫌が悪かった。
「ワタクシが…獣ですか?」
「何…」
「判りました。貴女がそう仰るなら」
「えっ」
ぶわっと周りの空気が重くなった。
身動ぎひとつ許されないような圧に、思わず目を瞑る。
「わざわざ目を瞑るなんて、欲しがりですね?」
「なん、んっ!?」
食らうようにがっつりと口付けられ、彼の体温の低さに思わず口を閉じる。
そんな抵抗も虚しく、唇をすり抜けたのかと思うくらい滑らかに彼の舌が口腔内を撫でる。
「んぐっ、ひゃめ…」
彼の肩を押そうと手を伸ばすが、今回はすり抜けられてしまう。
普段と違うその様子に、もはや従うしか選択肢は無いか、と諦めたその時
ようやく唇を離されて息をついた。
「うう…」
「…泣くほど嫌なんですか?」
「ちがう…ちがうの、いやじゃない」
よく分からないが涙が出ていた。
息が苦しかったとか、慌てたとか、そういうのかとも思ったが
「なんかジズ…怖くて…」
「…だってお嬢さんが」
「ん…?」
「お嬢さんが意地悪な拒否するから…やり返したんですよ?」
気が付けば重かった空気も元に戻っていて、彼の肩にも触れられた。
バツの悪そうに目を逸らす彼につられて、
「…はずかしくて、イヤがってごめん、ね?」
珍しく素直に謝った。
「ワタクシの方こそ、無理強いしてゴメンなさい」
「うんん、…でもできればもっと優しく触ってほしいかな」
「優しくとは例えば…」
恭しく手をとられ、ふわっと抱きしめられた。
手こそ冷たいが彼は温かい気がする。
「こんな感じでしょうか?」
「こ、これはこれで恥ずかしいけど…好き…」
「! それは良かった」
抱き寄せられたまま彼の手は背中から下へと降りていき、逃げられないように腰を抱かれた。
そのまま尻を撫で上げられ、驚きで身体はこわばったが彼に身を委ねた。
「おや、抵抗しないんですか?」
「さっきあんなに激しいキスされたから…」
「されたから?」
「…ジズが欲しくなっちゃった、かも」
「いつもそんな風に素直に言ってくれた方が可愛いですよ?」
「うう、可愛くない私じゃイヤ?」
「…いいえ、可愛くない時なんて無かったですね」
軽々と抱えられて寝室へ連れ込まれた。
「…ちゃんと優しくしてくれる?」
「フフフ…どうでしょうね?」
「ジズのいじわる」
「意地悪なワタクシじゃイヤですか?」
「…いじわるでも好き」
「っ、なんて可愛らしい事言うんですかもう、本当に優しくできないですからね」
再び深く口付けられ、頭の奥が蕩ける感覚と共に快楽に沈んで、次に浮かび上がるのは翌日の昼であった。
『素直に慣れない』
(バレバレの照れ隠しも悪くはないけど)
end
「品のない悲鳴ですね」
「ジズ?ちょっ、離して…」
「何故?」
「いやいや、いきなり胸掴むとか」
セクハラされてます。
自分はジズの彼女ことお嬢。
「しかし…貴女が可愛い過ぎて、歯止めがききません」
「おま…っ、やめい!!」
ゴスッ、と鈍い音を立ててジズの顔面に拳が突き刺さった。
殴った側なのに当たったことに驚いてしまった。
「痛いです…」
「自業自得!…避けなかっただけじゃん」
ジズは幽霊なので、避けると思って殴ったのだが。
「貴女を避けられるわけ無いでしょう?」
「ジズ…」
「愛していますよ」
「や…っ」
腰に手を回されて、二人の距離が縮まる。
「やめ…っ!」
ガスッ、と鈍い音と感触。
回し蹴りがジズの腹部を直撃した。
もはや当りに来てると思う。
「ぐはっ」
「んのっ!ケダモノっ!」
こういう態度も本当は照れ隠しで、そんなの普段は見抜かれていたんだが。
今回はジズの機嫌が悪かった。
「ワタクシが…獣ですか?」
「何…」
「判りました。貴女がそう仰るなら」
「えっ」
ぶわっと周りの空気が重くなった。
身動ぎひとつ許されないような圧に、思わず目を瞑る。
「わざわざ目を瞑るなんて、欲しがりですね?」
「なん、んっ!?」
食らうようにがっつりと口付けられ、彼の体温の低さに思わず口を閉じる。
そんな抵抗も虚しく、唇をすり抜けたのかと思うくらい滑らかに彼の舌が口腔内を撫でる。
「んぐっ、ひゃめ…」
彼の肩を押そうと手を伸ばすが、今回はすり抜けられてしまう。
普段と違うその様子に、もはや従うしか選択肢は無いか、と諦めたその時
ようやく唇を離されて息をついた。
「うう…」
「…泣くほど嫌なんですか?」
「ちがう…ちがうの、いやじゃない」
よく分からないが涙が出ていた。
息が苦しかったとか、慌てたとか、そういうのかとも思ったが
「なんかジズ…怖くて…」
「…だってお嬢さんが」
「ん…?」
「お嬢さんが意地悪な拒否するから…やり返したんですよ?」
気が付けば重かった空気も元に戻っていて、彼の肩にも触れられた。
バツの悪そうに目を逸らす彼につられて、
「…はずかしくて、イヤがってごめん、ね?」
珍しく素直に謝った。
「ワタクシの方こそ、無理強いしてゴメンなさい」
「うんん、…でもできればもっと優しく触ってほしいかな」
「優しくとは例えば…」
恭しく手をとられ、ふわっと抱きしめられた。
手こそ冷たいが彼は温かい気がする。
「こんな感じでしょうか?」
「こ、これはこれで恥ずかしいけど…好き…」
「! それは良かった」
抱き寄せられたまま彼の手は背中から下へと降りていき、逃げられないように腰を抱かれた。
そのまま尻を撫で上げられ、驚きで身体はこわばったが彼に身を委ねた。
「おや、抵抗しないんですか?」
「さっきあんなに激しいキスされたから…」
「されたから?」
「…ジズが欲しくなっちゃった、かも」
「いつもそんな風に素直に言ってくれた方が可愛いですよ?」
「うう、可愛くない私じゃイヤ?」
「…いいえ、可愛くない時なんて無かったですね」
軽々と抱えられて寝室へ連れ込まれた。
「…ちゃんと優しくしてくれる?」
「フフフ…どうでしょうね?」
「ジズのいじわる」
「意地悪なワタクシじゃイヤですか?」
「…いじわるでも好き」
「っ、なんて可愛らしい事言うんですかもう、本当に優しくできないですからね」
再び深く口付けられ、頭の奥が蕩ける感覚と共に快楽に沈んで、次に浮かび上がるのは翌日の昼であった。
『素直に慣れない』
(バレバレの照れ隠しも悪くはないけど)
end
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