半熟英雄
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「あっ、マルティス!」
「お嬢!どうした?」
「なんかエフェクトおかしいよ…?」
「マジで!?」
普段なら背後で燃え盛っている炎が、どういう訳だか弱火になっていた。
しかし強火だと見た目近付きがたいほど熱かった分、今の方が何かと都合がいいと言う者も居た。
「こんなんじゃ困る!」
真っ先に訴えたのは案の定マルティスであった。
彼のアイデンティティは炎の他にも腐るほどあるがそれは全く関係ないのである。
「俺の燃える闘志が…落ち込んでる訳でもないのに!」
「…具合が悪いわけじゃないのね、よかった」
「勿論だ、虫歯も一本も無いぜ!」
「それは…おめでとう?」
「ありがとう!…じゃなくて…何なんだ俺は…どうなってんだコレ」
原因不明、理解不能。
セバスチャン、フライデー、メルクリィ、賢い人からそうでなさそうな人にまで手当たり次第訪ねてみるも
偏差値関係なしにこの問題を解ける者はこの艦内に居なかった。
「…念のため若様にも当たってみたけど駄目だったね、あとはマルティスに心当たりがあるかしか残ってないよ?」
「心当たりぃ?そんなのあったらとっくに解決してるだろ」
「そうよね、うーん…」
「そうだ、お嬢は何か気付かないか?俺の変化とか何か、何でも」
「私?なんで私に聞くの」
「あと俺が訪ねてないのはお嬢だけだ、なぁなんか無いか?」
「えー…っと、そうだなぁ…思い出してみる」
手掛かり、手掛かりと記憶を辿ってみる。
先月は確か皆で紅葉狩りをした、その前は運動会なるものをした、その前は…バカンスで南の島だったか…何だか充実していた気がする。
これといって不自由や揉め事も無かったように思うが…。
「んー…強いて言うなら、最近ちょっとプラトニックだったよね、私達」
「…ぷらとにっく?」
「その…えっと……だから、…えっち、してないなって…」
「!!」
「ほら、出掛けるにも皆とだったじゃん?だから…してないね、って…ちょっと思ったんですハイごめん聞かなかった事にして…」
溜まってる訳でも無いけどいざ意識すると恥ずかしくて仕方ない。
それこそ付き合い始めた当初は夜な夜な致していた位なので、今更恥じらうのも少し違うなと思う。
「…俺、抜いてないからこんな事態になってるってコトか?」
「抜いてないの!?」
「いや別にオナ禁してる訳じゃねえよ?ただ最近…あんま勃たないんだよな…」
「…それは困る…」
「困るよな、お嬢も」
「あっ、違っ…もう、なに言わすのよ」
本人曰く、若さからかムラムラする事も多いそうだが何故か一人で致すには至らなかったらしい。
「エロ本は浮気にならないって言ってたから使ってみたけど何か違うんだよ…」
「なにそれわけわからん」
「やっぱりお嬢にじゃなきゃ勃たないのかも俺」
「何だそりゃ、若いのにそれはどうなの…」
「な…っ、駄目なのかよ?」
「あぁ!性欲が足りないから弱火なんじゃない?って今思ったんだけど、どう?」
「足りなくねーっ!お嬢にはムラムラするし勃つし!」
「…まさか、今勃ってるの?」
「いや…流石に今は平熱だが」
「ムラムラは?」
「少ししてる!」
シチュエーション的には二人っきり故にそういった空気になってもおかしくはない。
が、今すぐに行為に至るかと言えばそういうわけではない。
まだシャワーも浴びていないし、何かと用意するものもあるわけだ。
「…ゴムってまだ余ってたっけ?」
「そういえば使いきってたかも…どこかに売ってるかな」
「俺が買ってくるよ、お嬢は風呂でも準備しといてくれ」
「分かった!マルティスの部屋でいい?」
「おう!ちょっくら行ってくるぜ!」
こういった会話も多少慣れている辺り、わりと盛ってるよなと自嘲した。
少し久しく訪ねたマルティスの部屋で風呂を沸かしつつ、少々散らかった部屋を見回せば、先刻彼が使ったと言っていたエロ本がテーブルに放られているのが見えた。
何の気なしにページを捲ると、平凡なグラビアに紛れてハードな物がいくつかあって驚いた。
女性目線だとやや関節が痛そうだ。なんて思う。
ふ、と本に開き癖のついた部分に気が付いた。
そこを開くと載っていたのは裸エプロンの写真。謳い文句には『一度くらいはして欲しい!彼女に着せたいランキング一位!』なんて書いてあって、これは中々使える気がする。
残念ながらピンクのフリフリみたいなのは持ってないが、平凡でもエプロンはエプロン。と準備し、マルティスが帰ってくる前に着てて驚かせようとシャツを脱ぎ捨てた。
…瞬間に帰ってくるという絶妙なタイミングぶり。
これには双方目を丸くして驚く他無かった。
「あ、…おおおかえりマルティス」
「た…ただいま」
「…えっとね、お風呂は沸いてるよ!」
「お?おぉ、そうか!ところd」
「ささっ、先に入っちゃいなよ!ねっ?」
「聞けよ!」
「ナンデスカ…」
「そう畏まるなよ…そこまで脱いでんなら一緒に入ろうぜ?」
「…なんだ、ヤる気満々みたいで引かれたかと思った」
「引かねえし!まぁちょっと刺激的だったけどな!見てくれよほら」
「あっ、…!」
手首を掴まれて導かれた先は彼のボトム…の中。
下着越しにでも分かる硬さを指に感じて、思わず羞恥で顔を背ける。
「やっぱりお嬢には勃つんだな俺」
「ん…もう、こんなにしちゃうなんて早いよ…サプライズ要らなかったのね」
「え?脱いで待ってたのがサプライズなんじゃないのか?」
「…裸エプロン、してあげよっかなー…って思ってたの」
「!!…してくれんのか?」
「そんなに…見たい?」
「すっげぇ見たい!」
「うー…わりと本気で恥ずかしいけど、じゃあ特別に」
「やりぃ!」
「の、前にお風呂ね!先入ってるから来てよねー」
逃げるように背を向け脱衣場へ足を進め、たかったが掴まれたままの腕を離してくれない。
素面で明るい部屋で、半裸で居るというのは耐え難いのだが。この新鮮さと言うか久々故に一々興奮してるのもあって。
抱き寄せられて崩れるようにベッドに倒れ込んだ。
彼の匂いで既に頭は飽和状態だが、身体をまさぐる手付きに意識だけはハッキリしていた。
決して柔らかくはない掌が肩から胸へ滑るように移動し、探るように揉まれて擽ったさに身を捻る。
「んっ…もう、がっつかないでよ…」
「しょーがねぇだろ…余裕無いんだよ」
「…じゃあ、せめて電気だけ消させてよ」
「え、まだエプロン姿見てねえぞ?」
「そうだった…じゃあ着替えるから一旦離して?」
「…仕方ねぇな、待てを食らうとは思わなかったぜ」
「……お利口さんで待てたら、ご褒美あげるね」
「ご褒美!おう分かったぜ!」
「ん、偉い偉い」
ちゅ、とマルティスの頬に口付けてから身体を起こした。
上は既に脱いでいるのでそのままエプロンを被り、背中を留めてからまとめて下も脱ぎ捨てた。
何とも色気のない着替えシーンである。
「…こんな感じでいかが?」
「うん、うん…すげぇ可愛い!特にこの見えそうで見えない丈が堪んねぇよ!」
「靴下は敢えて残してみたんだけど」
「そこはお嬢のフェチ感じるわ…しかしこれ…色々と男心を擽られるぜ…」
「…えへへ、さて、じゃあご褒美ね」
「お、何くれるんだ?」
本当はかなり恥ずかしいが、こんな格好で発情してしまう複雑な女心。
先刻から潤みっぱなしの秘部に自分の指を差し込み、わざとらしく水音を立てて見せた。
マルティスが生唾を飲んだ音が聞こえた様な気もする。
「あっ、ん…」
「お嬢…?」
「…はぁ、マルティス…はい、ご褒美…」
「え、…えっ!?」
うつ伏せに寝転び、膝を立てて腰を上げた。
何やかんや気まぐれに解していた秘部は、奥まで慣らさずともそれなりのモノを受け入れる準備万端であった。
「お待たせ…そのアツアツの、それ、生で入れても…いいよ?」
「!!…お嬢ッ!」
竿を押し付けられ、ぬるりとした感覚に腰が疼く。
入りやすい様に愛液を慣らしているいるのは判るが、焦らしのようなむず痒さに、秘部が挿入を急かすようにきゅんと震えた。
「すげえ濡れてきてる、えっろ…」
「…っあ、マルティスだって…こんな硬くして」
「へへっ…そろそろ入れるぞ、舌噛むなよ」
「分かっ、んっ…ん…はぁ…、っ!」
「ぅ、あ…やべ…直ぐイッちまいそ…」
内壁を抉じ開けるように貫かれ、微かな痛みと中で感じる質量や熱さに歓喜のような溜め息が漏れる。
奥まで届いているそれは直ぐに律動するかと思えば、当の本人は強い快感を堪える方が忙しいようで動く気配も無い。
「マルティス…?」
「…やばい、ごめん先に謝らせてくれ」
「えっ」
「動かしたら出る自信あるから…暫くこのまま…」
「…そんなぁ、このまま我慢なんてできない」
「う…っ、こら…絞めんなって…!」
「ねえ…インアウトはしなくていいから…奥ぐりぐりして…」
「ふっ…ぐっ!…わかった!わかったから…中でぎゅーっとするのは…ぁッ」
「…なんか可愛いよマルティス、加虐心ムラムラしてきた」
「くっそ…なんだこの恥ずかしさ」
「ごめんごめん、…でもさ、一回イっちゃえばもうちょい余裕できるでしょ?」
「…今出しても抜かずに続けるけどいいか?」
「!…うん、それされたい」
「言ったな…ッ!」
「う、んぁっ…あぁっ!」
内側を抉るような快感が背筋を昇ってくる。
本当に歯止めが効かないのか、貪るように首筋に噛み付かれると、ふう、と熱く荒い吐息を感じて肌が粟立つ。
顎を掴まれて振り向けば、サングラス越しでも分かるほど熱っぽい瞳が「足りない」と訴えていた。
がつがつと奥を突かれつつのキスは、歯がぶつかりそうで上手くいかない。
唇が離れると今度はエプロン越しに胸を掴まれ、布のざらついた感触が胸先を掠める感覚。不意の刺激から逃れようと反射的に身体を縮めた。
「ん…っ、マルティス…それ嫌ぁ」
「えっ、嘘…どれ?」
「胸…あっ、擦れて痛いの…直接…っ触って…んんっ」
「あぁ悪い、お嬢はココ敏感なんだもんな」
「もう…知ってる、なら…優しく、んっ」
「俺の余裕無くしてるのお前だからな…っ、は…やば、そろそろ…」
「んっ…ぁはっ…や、激し…っ」
「お嬢…お嬢、出すぞ、一番奥…ッ!」
「うあっ、はっ、わた…私もッ…イ…ああぁっ!」
膨らんでいた快感が水音と共に弾ける。
ごりごりと中を抉るように動いていたそれをぎゅっと奥に押し付けられ、溜まっていた熱が流し込まれ、
内壁で感じる脈に恍惚としてしまう。
膣内で受けきれなかった精液が粘々と内腿に流れ出てくるのを感じ、指先で掬うように弄ってみる。
「……んぁ、熱い…いっぱい出たね」
「はぁ、はぁ…やべえ、収まらねぇ」
「わ…すごい、こんな濃いの出したのに…」
「…なあ、最初に言った通りこのまま続けて良いんだよな?」
「んん、良いよ…でもその前に…」
「ん?」
「…マルティスの味久々だからね、いただきまーす」
掬った白濁を一口。
覚えのある苦味と粘りを飲み込む。
これは私の特権、と満足感を噛み締めた。
「ん…いつもの味」
「うおお…そんなサービスばっかされると俺、俺…!」
「えっ、な……あっつ、熱っ」
「燃えてきたぞ…お嬢!」
「やあ…っ、中でどんどん熱く…焼けちゃう、焦げちゃう…ッ!」
「うおおおおお!!」
「あっ、あ!エフェクトが復活してる!」
「おぉ!マジだ!」
背景にメラメラと火が起こる。
触れても熱くないが視覚的にはかなり
「…眩しい」
「おっと、すまんすまん」
「まぁ燃えてなくてもマルティスは眩しいけどね」
「どういう意味だそれ?」
「私がマルティスに恋してるから、いつも輝いて見えるって事だよ」
「なっ、可愛いこと言われるとマジに歯止めが利かなくなるぞ…」
「良いよ、って言わなかったっけ?」
「んじゃ続けるぜ?…次は顔見ながらが良いな」
「ん、っ」
深々と入っていたものがずるりと離れる。
名残惜しそうに、次の刺激を期待するように秘部がきゅんと疼く。
仰向けに寝転がされて、再び逞しいそれを押し付けられるのを感じる。
「…さっきよりおっきい」
「調子出てきたからな、今夜は寝かせないけど平気か?」
「んん…まぁ全快祝いということで」
「よっしゃ!愛してるぜお嬢!」
「ぁ…っ、ンン!」
ずぷん。と奥深くまで満たされる感覚に驚くも、口付けられて声は籠る。
口腔内に感じる舌の感覚や、奥まで届く大きな快楽に絶頂を迎えるのはあっという間だった。
「ま、る…てぃ、ひゅ…」
「やべっ、本当に収まんねぇよこれ」
「ちょっと…やすませてぇ」
「…もう一回してからでいいか?」
「もうう…すけべ」
『メラメラ、ムラムラ』
END
「お嬢!どうした?」
「なんかエフェクトおかしいよ…?」
「マジで!?」
普段なら背後で燃え盛っている炎が、どういう訳だか弱火になっていた。
しかし強火だと見た目近付きがたいほど熱かった分、今の方が何かと都合がいいと言う者も居た。
「こんなんじゃ困る!」
真っ先に訴えたのは案の定マルティスであった。
彼のアイデンティティは炎の他にも腐るほどあるがそれは全く関係ないのである。
「俺の燃える闘志が…落ち込んでる訳でもないのに!」
「…具合が悪いわけじゃないのね、よかった」
「勿論だ、虫歯も一本も無いぜ!」
「それは…おめでとう?」
「ありがとう!…じゃなくて…何なんだ俺は…どうなってんだコレ」
原因不明、理解不能。
セバスチャン、フライデー、メルクリィ、賢い人からそうでなさそうな人にまで手当たり次第訪ねてみるも
偏差値関係なしにこの問題を解ける者はこの艦内に居なかった。
「…念のため若様にも当たってみたけど駄目だったね、あとはマルティスに心当たりがあるかしか残ってないよ?」
「心当たりぃ?そんなのあったらとっくに解決してるだろ」
「そうよね、うーん…」
「そうだ、お嬢は何か気付かないか?俺の変化とか何か、何でも」
「私?なんで私に聞くの」
「あと俺が訪ねてないのはお嬢だけだ、なぁなんか無いか?」
「えー…っと、そうだなぁ…思い出してみる」
手掛かり、手掛かりと記憶を辿ってみる。
先月は確か皆で紅葉狩りをした、その前は運動会なるものをした、その前は…バカンスで南の島だったか…何だか充実していた気がする。
これといって不自由や揉め事も無かったように思うが…。
「んー…強いて言うなら、最近ちょっとプラトニックだったよね、私達」
「…ぷらとにっく?」
「その…えっと……だから、…えっち、してないなって…」
「!!」
「ほら、出掛けるにも皆とだったじゃん?だから…してないね、って…ちょっと思ったんですハイごめん聞かなかった事にして…」
溜まってる訳でも無いけどいざ意識すると恥ずかしくて仕方ない。
それこそ付き合い始めた当初は夜な夜な致していた位なので、今更恥じらうのも少し違うなと思う。
「…俺、抜いてないからこんな事態になってるってコトか?」
「抜いてないの!?」
「いや別にオナ禁してる訳じゃねえよ?ただ最近…あんま勃たないんだよな…」
「…それは困る…」
「困るよな、お嬢も」
「あっ、違っ…もう、なに言わすのよ」
本人曰く、若さからかムラムラする事も多いそうだが何故か一人で致すには至らなかったらしい。
「エロ本は浮気にならないって言ってたから使ってみたけど何か違うんだよ…」
「なにそれわけわからん」
「やっぱりお嬢にじゃなきゃ勃たないのかも俺」
「何だそりゃ、若いのにそれはどうなの…」
「な…っ、駄目なのかよ?」
「あぁ!性欲が足りないから弱火なんじゃない?って今思ったんだけど、どう?」
「足りなくねーっ!お嬢にはムラムラするし勃つし!」
「…まさか、今勃ってるの?」
「いや…流石に今は平熱だが」
「ムラムラは?」
「少ししてる!」
シチュエーション的には二人っきり故にそういった空気になってもおかしくはない。
が、今すぐに行為に至るかと言えばそういうわけではない。
まだシャワーも浴びていないし、何かと用意するものもあるわけだ。
「…ゴムってまだ余ってたっけ?」
「そういえば使いきってたかも…どこかに売ってるかな」
「俺が買ってくるよ、お嬢は風呂でも準備しといてくれ」
「分かった!マルティスの部屋でいい?」
「おう!ちょっくら行ってくるぜ!」
こういった会話も多少慣れている辺り、わりと盛ってるよなと自嘲した。
少し久しく訪ねたマルティスの部屋で風呂を沸かしつつ、少々散らかった部屋を見回せば、先刻彼が使ったと言っていたエロ本がテーブルに放られているのが見えた。
何の気なしにページを捲ると、平凡なグラビアに紛れてハードな物がいくつかあって驚いた。
女性目線だとやや関節が痛そうだ。なんて思う。
ふ、と本に開き癖のついた部分に気が付いた。
そこを開くと載っていたのは裸エプロンの写真。謳い文句には『一度くらいはして欲しい!彼女に着せたいランキング一位!』なんて書いてあって、これは中々使える気がする。
残念ながらピンクのフリフリみたいなのは持ってないが、平凡でもエプロンはエプロン。と準備し、マルティスが帰ってくる前に着てて驚かせようとシャツを脱ぎ捨てた。
…瞬間に帰ってくるという絶妙なタイミングぶり。
これには双方目を丸くして驚く他無かった。
「あ、…おおおかえりマルティス」
「た…ただいま」
「…えっとね、お風呂は沸いてるよ!」
「お?おぉ、そうか!ところd」
「ささっ、先に入っちゃいなよ!ねっ?」
「聞けよ!」
「ナンデスカ…」
「そう畏まるなよ…そこまで脱いでんなら一緒に入ろうぜ?」
「…なんだ、ヤる気満々みたいで引かれたかと思った」
「引かねえし!まぁちょっと刺激的だったけどな!見てくれよほら」
「あっ、…!」
手首を掴まれて導かれた先は彼のボトム…の中。
下着越しにでも分かる硬さを指に感じて、思わず羞恥で顔を背ける。
「やっぱりお嬢には勃つんだな俺」
「ん…もう、こんなにしちゃうなんて早いよ…サプライズ要らなかったのね」
「え?脱いで待ってたのがサプライズなんじゃないのか?」
「…裸エプロン、してあげよっかなー…って思ってたの」
「!!…してくれんのか?」
「そんなに…見たい?」
「すっげぇ見たい!」
「うー…わりと本気で恥ずかしいけど、じゃあ特別に」
「やりぃ!」
「の、前にお風呂ね!先入ってるから来てよねー」
逃げるように背を向け脱衣場へ足を進め、たかったが掴まれたままの腕を離してくれない。
素面で明るい部屋で、半裸で居るというのは耐え難いのだが。この新鮮さと言うか久々故に一々興奮してるのもあって。
抱き寄せられて崩れるようにベッドに倒れ込んだ。
彼の匂いで既に頭は飽和状態だが、身体をまさぐる手付きに意識だけはハッキリしていた。
決して柔らかくはない掌が肩から胸へ滑るように移動し、探るように揉まれて擽ったさに身を捻る。
「んっ…もう、がっつかないでよ…」
「しょーがねぇだろ…余裕無いんだよ」
「…じゃあ、せめて電気だけ消させてよ」
「え、まだエプロン姿見てねえぞ?」
「そうだった…じゃあ着替えるから一旦離して?」
「…仕方ねぇな、待てを食らうとは思わなかったぜ」
「……お利口さんで待てたら、ご褒美あげるね」
「ご褒美!おう分かったぜ!」
「ん、偉い偉い」
ちゅ、とマルティスの頬に口付けてから身体を起こした。
上は既に脱いでいるのでそのままエプロンを被り、背中を留めてからまとめて下も脱ぎ捨てた。
何とも色気のない着替えシーンである。
「…こんな感じでいかが?」
「うん、うん…すげぇ可愛い!特にこの見えそうで見えない丈が堪んねぇよ!」
「靴下は敢えて残してみたんだけど」
「そこはお嬢のフェチ感じるわ…しかしこれ…色々と男心を擽られるぜ…」
「…えへへ、さて、じゃあご褒美ね」
「お、何くれるんだ?」
本当はかなり恥ずかしいが、こんな格好で発情してしまう複雑な女心。
先刻から潤みっぱなしの秘部に自分の指を差し込み、わざとらしく水音を立てて見せた。
マルティスが生唾を飲んだ音が聞こえた様な気もする。
「あっ、ん…」
「お嬢…?」
「…はぁ、マルティス…はい、ご褒美…」
「え、…えっ!?」
うつ伏せに寝転び、膝を立てて腰を上げた。
何やかんや気まぐれに解していた秘部は、奥まで慣らさずともそれなりのモノを受け入れる準備万端であった。
「お待たせ…そのアツアツの、それ、生で入れても…いいよ?」
「!!…お嬢ッ!」
竿を押し付けられ、ぬるりとした感覚に腰が疼く。
入りやすい様に愛液を慣らしているいるのは判るが、焦らしのようなむず痒さに、秘部が挿入を急かすようにきゅんと震えた。
「すげえ濡れてきてる、えっろ…」
「…っあ、マルティスだって…こんな硬くして」
「へへっ…そろそろ入れるぞ、舌噛むなよ」
「分かっ、んっ…ん…はぁ…、っ!」
「ぅ、あ…やべ…直ぐイッちまいそ…」
内壁を抉じ開けるように貫かれ、微かな痛みと中で感じる質量や熱さに歓喜のような溜め息が漏れる。
奥まで届いているそれは直ぐに律動するかと思えば、当の本人は強い快感を堪える方が忙しいようで動く気配も無い。
「マルティス…?」
「…やばい、ごめん先に謝らせてくれ」
「えっ」
「動かしたら出る自信あるから…暫くこのまま…」
「…そんなぁ、このまま我慢なんてできない」
「う…っ、こら…絞めんなって…!」
「ねえ…インアウトはしなくていいから…奥ぐりぐりして…」
「ふっ…ぐっ!…わかった!わかったから…中でぎゅーっとするのは…ぁッ」
「…なんか可愛いよマルティス、加虐心ムラムラしてきた」
「くっそ…なんだこの恥ずかしさ」
「ごめんごめん、…でもさ、一回イっちゃえばもうちょい余裕できるでしょ?」
「…今出しても抜かずに続けるけどいいか?」
「!…うん、それされたい」
「言ったな…ッ!」
「う、んぁっ…あぁっ!」
内側を抉るような快感が背筋を昇ってくる。
本当に歯止めが効かないのか、貪るように首筋に噛み付かれると、ふう、と熱く荒い吐息を感じて肌が粟立つ。
顎を掴まれて振り向けば、サングラス越しでも分かるほど熱っぽい瞳が「足りない」と訴えていた。
がつがつと奥を突かれつつのキスは、歯がぶつかりそうで上手くいかない。
唇が離れると今度はエプロン越しに胸を掴まれ、布のざらついた感触が胸先を掠める感覚。不意の刺激から逃れようと反射的に身体を縮めた。
「ん…っ、マルティス…それ嫌ぁ」
「えっ、嘘…どれ?」
「胸…あっ、擦れて痛いの…直接…っ触って…んんっ」
「あぁ悪い、お嬢はココ敏感なんだもんな」
「もう…知ってる、なら…優しく、んっ」
「俺の余裕無くしてるのお前だからな…っ、は…やば、そろそろ…」
「んっ…ぁはっ…や、激し…っ」
「お嬢…お嬢、出すぞ、一番奥…ッ!」
「うあっ、はっ、わた…私もッ…イ…ああぁっ!」
膨らんでいた快感が水音と共に弾ける。
ごりごりと中を抉るように動いていたそれをぎゅっと奥に押し付けられ、溜まっていた熱が流し込まれ、
内壁で感じる脈に恍惚としてしまう。
膣内で受けきれなかった精液が粘々と内腿に流れ出てくるのを感じ、指先で掬うように弄ってみる。
「……んぁ、熱い…いっぱい出たね」
「はぁ、はぁ…やべえ、収まらねぇ」
「わ…すごい、こんな濃いの出したのに…」
「…なあ、最初に言った通りこのまま続けて良いんだよな?」
「んん、良いよ…でもその前に…」
「ん?」
「…マルティスの味久々だからね、いただきまーす」
掬った白濁を一口。
覚えのある苦味と粘りを飲み込む。
これは私の特権、と満足感を噛み締めた。
「ん…いつもの味」
「うおお…そんなサービスばっかされると俺、俺…!」
「えっ、な……あっつ、熱っ」
「燃えてきたぞ…お嬢!」
「やあ…っ、中でどんどん熱く…焼けちゃう、焦げちゃう…ッ!」
「うおおおおお!!」
「あっ、あ!エフェクトが復活してる!」
「おぉ!マジだ!」
背景にメラメラと火が起こる。
触れても熱くないが視覚的にはかなり
「…眩しい」
「おっと、すまんすまん」
「まぁ燃えてなくてもマルティスは眩しいけどね」
「どういう意味だそれ?」
「私がマルティスに恋してるから、いつも輝いて見えるって事だよ」
「なっ、可愛いこと言われるとマジに歯止めが利かなくなるぞ…」
「良いよ、って言わなかったっけ?」
「んじゃ続けるぜ?…次は顔見ながらが良いな」
「ん、っ」
深々と入っていたものがずるりと離れる。
名残惜しそうに、次の刺激を期待するように秘部がきゅんと疼く。
仰向けに寝転がされて、再び逞しいそれを押し付けられるのを感じる。
「…さっきよりおっきい」
「調子出てきたからな、今夜は寝かせないけど平気か?」
「んん…まぁ全快祝いということで」
「よっしゃ!愛してるぜお嬢!」
「ぁ…っ、ンン!」
ずぷん。と奥深くまで満たされる感覚に驚くも、口付けられて声は籠る。
口腔内に感じる舌の感覚や、奥まで届く大きな快楽に絶頂を迎えるのはあっという間だった。
「ま、る…てぃ、ひゅ…」
「やべっ、本当に収まんねぇよこれ」
「ちょっと…やすませてぇ」
「…もう一回してからでいいか?」
「もうう…すけべ」
『メラメラ、ムラムラ』
END