星カビ
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「ヘイ、ヘイ、ヘーイ!」
「マルク!」
先日、カービィにボコボコにされて帰ってきた彼はマルク。
まぁ自業自得なんだけどさ、彼が好きなあたしとしては帰ってきてくれて嬉しい。
しかも一昨日あたしに告白してくれて。正直夢かと思った。
「お嬢!お嬢はボクのコト好き?」
「もちろん!」
「ボクもお嬢が大好きなのサ!」
「だからさ、マルク」
「なにサ?」
「無茶しないでよ…」
顔こそ笑顔なマルクだけど、身体中に付いてる絆創膏やら包帯やらが痛々しくて。
「…ボクは自分の欲に忠実なだけなのサ。」
「ばかっ、」
心配とか通り過ぎて呆れてしまうけど、
「大好きなお嬢のために頑張ったんだから、そこは褒めてほしかったのサ」
「その言い方じゃ、あたしがポップスターを征服したいみたいじゃない」
「だって、ノヴァにお願いしてお嬢のハートをゲットしてもつまらないのサ。ボクは実力でお嬢をゲットしたいのサ」
「…そんなあたしは既にマルクの事が大好きだった、と。」
「そうサ!ボロボロになってでも帰ってきてよかったのサ!」
マルクがあんまり可愛いからついつい許しちゃうあたり、あたしも相当なお馬鹿なのかもしれない。
「ったく…、喜ぶより先に言うことあるでしょ?」
「…、お月様とおてんとさんをケンカさせたのもボクなのサ…」
「それは知ってる」
「な…なんでなのサ!?ボクは誰にもバラしてないはず」
「だって、カービィに言ってたでしょ?」
「まさかカービィから聞いてのサ?それはちょっと許し難いのサ」
「ちょっ…、なんで?」
「ボクのお嬢と喋る奴は許さないのサ…」
「もう…。妬かないでよ…」
妬く、という言葉に動揺したように、彼の頬はぽっと赤く染る。
「ち…っ違うのサ!ボクは…ボクは嫉妬なんかしないのサ!」
「じゃあ何よ?」
「えーっと…えーっと…、…そうサ!ボクは独占欲にも忠実なのサ!」
「ふーん…」
「ま…まだなんか言わなきゃダメなのサ?」
「うん。一番大事な事言ってない」
「ん…、いったいなんなのサ?ボクが言わなきゃいけないコト?」
「…本当に分かんないの?」
「わかんないのサ…」
やや申し訳なさそうに首を振る姿にときめいてしまう。
「じゃあ先に言ってあげるから、ちゃんと応えてね?」
「わかったのサ!」
今日イチ上手く声が出るように息を吸う
「おかえりなさい!」
「…!ただいまなのサ!」
『じゅんばんこ』
(お出かけから帰ったらこれ言うのが最初でしょ?)
終
2010/06/30