ジョジョ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
月に一度、一週間の辛抱。
ソファに座って雑誌を読んでみたが回復はしない。
隣に座る大男は先程からこちらを気にしているようで落ち着かない。
「…お嬢」
「……ん、何…デーボ」
「何かいい匂いがする」
「…へ」
「お嬢の匂いか?」
質問に答えたいが頭が上手く回らなかった。
今は所謂生理痛に悩まされて下腹部や関節が痛んでいるところである。
「…ちょっと、ごめん…何の事だか…」
「血生臭い」
「え。」
「お嬢から血の匂いがする」
「獣なのデーボ、よくきく鼻だこと」
しかもいい匂いとか。
この獣は人肉を食らうんだろうか。
「…いい匂いだ」
「うあ、重いよデーボ」
寄りかかるように抱き付かれ、そのまま横に倒れた。
読んでいた雑誌を机に放り、首筋に顔を埋める獣の頭を撫でてみた。
撫でられた事に大してリアクションは無いのに、抱き締める力が微かに強まったのを感じて何だか笑ってしまった。
「…何笑ってんだ」
「デーボってば犬みたい、可愛い」
「…か、……頭大丈夫か?」
「私は至って正常よ」
「貧血で狂ったかと思った」
「…な、気付いてたの?」
「言ったろ、血生臭いって」
気付いているのに労りも無いなんて、と思ったが
普段通り接してくれる事にはありがたさも感じるわけで。
「…なぁ」
「ん?どうしたの」
「キスしていいか?」
「……なんで?」
「…なんでだろうな、急にしたくなった」
「いい、けどさ…え、何デーボ、やっと私の事好きになった?」
「…好きとかわかんねぇんだよなぁ」
この獣は自分の欲に忠実なだけだと思うが、それに惚れてしまった私も私か。
「ま、デーボがしてくれるならいつでも大歓迎よ」
「…そうか」
ソファに押し倒されたままキスって客観視したら大変な沙汰なんだろう。
もしかしたら体格差ゆえに美女(笑)が野獣に食われてるように見えるかも、なんて思うとちょっとだけ興奮する。
「お嬢、」
「…ん」
荒れているのか少しかさついた唇が自分のそれと重なった。
てっきり一回だと思ったら角度を変えて二度三度と繰り返され、柔らかさと擽ったさが妙に恥ずかしくなってくる。
「…っは、デーボ…多い」
「ん、」
「ちょ…っと、舌は駄目」
「……。」
「だめ…ってば、んん…」
口を開いたせいで舌を捩じ込まれそうになるのを口を閉じて逃れようとすれば、彼は厚い舌で唇を舐めてくる。
押し倒された姿勢でまた関節が痛んできたので微かに眉をひそめると、怪訝そうな顔でこちらを見る獣。
「…そんなに嫌か」
「違うの、関節痛くて…」
「そういえば生理痛だったか」
「ちょっと腰痛くなってきちゃったから、離れ…」
て、と言おうと思った。
腰に手を回されて抱き寄せられて、不意の浮遊感に息が詰まった。
「…うあっ、危な…」
「温めたらマシになるか?」
「ん…まぁね、温めてくれるの?」
「お嬢が望めば」
「…ありがと」
お礼のつもりで軽く口付けたら、今度こそって感じに後頭部押さえられて舌捩じ込まれた。
『月と獣とラブコール』
(獣というより大型犬)
ソファに座って雑誌を読んでみたが回復はしない。
隣に座る大男は先程からこちらを気にしているようで落ち着かない。
「…お嬢」
「……ん、何…デーボ」
「何かいい匂いがする」
「…へ」
「お嬢の匂いか?」
質問に答えたいが頭が上手く回らなかった。
今は所謂生理痛に悩まされて下腹部や関節が痛んでいるところである。
「…ちょっと、ごめん…何の事だか…」
「血生臭い」
「え。」
「お嬢から血の匂いがする」
「獣なのデーボ、よくきく鼻だこと」
しかもいい匂いとか。
この獣は人肉を食らうんだろうか。
「…いい匂いだ」
「うあ、重いよデーボ」
寄りかかるように抱き付かれ、そのまま横に倒れた。
読んでいた雑誌を机に放り、首筋に顔を埋める獣の頭を撫でてみた。
撫でられた事に大してリアクションは無いのに、抱き締める力が微かに強まったのを感じて何だか笑ってしまった。
「…何笑ってんだ」
「デーボってば犬みたい、可愛い」
「…か、……頭大丈夫か?」
「私は至って正常よ」
「貧血で狂ったかと思った」
「…な、気付いてたの?」
「言ったろ、血生臭いって」
気付いているのに労りも無いなんて、と思ったが
普段通り接してくれる事にはありがたさも感じるわけで。
「…なぁ」
「ん?どうしたの」
「キスしていいか?」
「……なんで?」
「…なんでだろうな、急にしたくなった」
「いい、けどさ…え、何デーボ、やっと私の事好きになった?」
「…好きとかわかんねぇんだよなぁ」
この獣は自分の欲に忠実なだけだと思うが、それに惚れてしまった私も私か。
「ま、デーボがしてくれるならいつでも大歓迎よ」
「…そうか」
ソファに押し倒されたままキスって客観視したら大変な沙汰なんだろう。
もしかしたら体格差ゆえに美女(笑)が野獣に食われてるように見えるかも、なんて思うとちょっとだけ興奮する。
「お嬢、」
「…ん」
荒れているのか少しかさついた唇が自分のそれと重なった。
てっきり一回だと思ったら角度を変えて二度三度と繰り返され、柔らかさと擽ったさが妙に恥ずかしくなってくる。
「…っは、デーボ…多い」
「ん、」
「ちょ…っと、舌は駄目」
「……。」
「だめ…ってば、んん…」
口を開いたせいで舌を捩じ込まれそうになるのを口を閉じて逃れようとすれば、彼は厚い舌で唇を舐めてくる。
押し倒された姿勢でまた関節が痛んできたので微かに眉をひそめると、怪訝そうな顔でこちらを見る獣。
「…そんなに嫌か」
「違うの、関節痛くて…」
「そういえば生理痛だったか」
「ちょっと腰痛くなってきちゃったから、離れ…」
て、と言おうと思った。
腰に手を回されて抱き寄せられて、不意の浮遊感に息が詰まった。
「…うあっ、危な…」
「温めたらマシになるか?」
「ん…まぁね、温めてくれるの?」
「お嬢が望めば」
「…ありがと」
お礼のつもりで軽く口付けたら、今度こそって感じに後頭部押さえられて舌捩じ込まれた。
『月と獣とラブコール』
(獣というより大型犬)