in JAYA
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あれから少し潮風を浴びてからテーブルに行くと、ナミ、ルフィ、ウソップ、チョッパーがいた。椅子は3つしかなくてもう座る場所がなかったからチョッパーの隣、地べたに腰を下ろした。
「あ、ちょっとルイ!あんたどこ行ってたの!」
「どこも行ってない、うるさいな」
ありえねぇ、うるさいっつっただけなのに殴るとかありえねぇ。ゴリラ怪力。あほ。
隣のチョッパーが小さい手で撫でてくれたからよしとしよう、ナミは許さん。そんな中オッサンはあたし達の目の前に立って空島への説明を始める。
「いいかおめぇら。まず……”空島”について俺の知ってることを全て教えてやる。何もかもが不確かなことだが、信じるかどうかはおめェら次第」
ソッコーでルフィは信じるといって冒頭は始まったモノの、あたしには何が何だかわからなかった。昼間に夜が訪れるっていうし、それは雲のせいだっていう。ルフィでさえその話についていけてるっていうのにあたしの頭はハテナだらけだ。
「あんたが落ちてきて、気失ってる間に起きたことだからわかんないのも無理ないわね」
ですよね、何のことかさっぱりですから。気を取り直して再度、オッサンの言葉に耳を傾けた。
”積帝雲”。積乱雲とは違って、空高く積みあがって気流も生まないから雨になることもない雲だとか。もし空島が存在するならその雲にしかないんだと。因みに、あたしが落ちてきた時にその雲は見たことあるって。
その雲に行けば空島がある可能性はある。けど一つ問題があるよな、
「どうやって、その雲の上に行くんだ?」
「ルイ~~~~!!あんたがまともでよかった!!」
「は、あ、……うん」
急にナミが縋りついてくるから何かと思ったら、ウソップとルフィの顔が腫れ上がってたから、多分安直に上に行こうってなったんだろうな、ご愁傷様。
「ここからが本題だ。言っておくが、命を賭けろ」
「無理無理無理無理む、いっでぇ!」
何馬鹿な事言ってんだって思ったその時。ナミの鉄拳があたしの後頭部にめり込んだ。航海士ならクルーの意見聞けよ。
しかしこれ以上はナミの拳が痛いのでとりあえず聞くことにした。
”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”っていうなんかすげぇ技名に出てきそうな名前のバケモノ海流があって、ソレに乗れば雲の上まで行けるって。しかも、この海流がめちゃくちゃやばい災害の海流で普通なら絶対に回避しないといけないものらしい。え、これ乗らないといけないの?無理だろ、死ぬぞ。しかもなんだ、1分間その海流が空に向かって昇り続けるって、どういう状況。前の世界はそんな現象なかったからさ、規模わかんないしどんだけ凄い威力なのかもわかんない。でもナミがすんごい驚いてたしやばいんだと思う。
「なんかやばそう」
「やばいなんてもんじゃねーよルイ!!その海流に乗って雲まで行くのはいいが、そこに空島が無かったら死ぬんだぞ!?俺たち皆!!海の!!藻屑!!」
「へー」
「お前さっき無理っつってたじゃねぇか~~~!!!!」
ウソップ、あたしは思うんだ。まだ出会ってそこそこだけど、ルフィが興味持ち始めたらやめることなんてできねぇと思うんだ。だから諦めよう。いざとなったら船長だし責任取らせよう。
しかもオッサン、あたしらの船を強化してくれるっていうし海流の場所まで連れてってくれるっていうし、悪い話でもないんじゃねぇかな~~って思ってきた。のに、
「ウ…ウソだろ!!!だいたいおかしいぜ!!!…!!今日初めて会ってよ!!親切すぎやしねぇか!!?」
「………」
「おいウソップ、」
「おめェは黙ってろ!!!」
ルフィの遮りも虚しく、ウソップはオッサンを捲し立てる。空島に行く絶好の機会が明日なんてうまい話はない、しかもあたしはいいじゃんと思ってた船の強化、道案内は話がうますぎる。ついでにこのオッサンは”うそつきノーランド”の子孫だから信用できないと。そのタイミングでサンジと猿たちがメシができたと呼びに来るも、うん、タイミング悪すぎ。
それからしばらくの沈黙。のあと、オッサンが少し身じろぎをしたのをあたしは見逃さず、「なんだよ…やんのか!!?」と構えるウソップの前に立つ。いくら空島に案内してくれるっつーオッサンでも、ウソップに手出すんならあたしが相手になる。
「嬢ちゃん大丈夫だ、手出しはしねぇよ」
その後、オッサンは”突き上げる海流”が明日起こる根拠を丁寧に説明した後、
「俺はお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ。さァ一緒にメシを食おう。今日は家でゆっくりしてけよ、同志よ」
そう発しながらこちらに近づいてきて、あたしの頭をひと撫でした後家に向かっていった。ウソップは呆然と立ち尽くしてオッサンを見てる。…悪いのは明らかウソップだから、彼の肩に手を置いてからオッサンの後に続いた。
もうすぐ日が暮れる。涼し気な風があたりを冷やしていた。
23.信用
「あ、ちょっとルイ!あんたどこ行ってたの!」
「どこも行ってない、うるさいな」
ありえねぇ、うるさいっつっただけなのに殴るとかありえねぇ。ゴリラ怪力。あほ。
隣のチョッパーが小さい手で撫でてくれたからよしとしよう、ナミは許さん。そんな中オッサンはあたし達の目の前に立って空島への説明を始める。
「いいかおめぇら。まず……”空島”について俺の知ってることを全て教えてやる。何もかもが不確かなことだが、信じるかどうかはおめェら次第」
ソッコーでルフィは信じるといって冒頭は始まったモノの、あたしには何が何だかわからなかった。昼間に夜が訪れるっていうし、それは雲のせいだっていう。ルフィでさえその話についていけてるっていうのにあたしの頭はハテナだらけだ。
「あんたが落ちてきて、気失ってる間に起きたことだからわかんないのも無理ないわね」
ですよね、何のことかさっぱりですから。気を取り直して再度、オッサンの言葉に耳を傾けた。
”積帝雲”。積乱雲とは違って、空高く積みあがって気流も生まないから雨になることもない雲だとか。もし空島が存在するならその雲にしかないんだと。因みに、あたしが落ちてきた時にその雲は見たことあるって。
その雲に行けば空島がある可能性はある。けど一つ問題があるよな、
「どうやって、その雲の上に行くんだ?」
「ルイ~~~~!!あんたがまともでよかった!!」
「は、あ、……うん」
急にナミが縋りついてくるから何かと思ったら、ウソップとルフィの顔が腫れ上がってたから、多分安直に上に行こうってなったんだろうな、ご愁傷様。
「ここからが本題だ。言っておくが、命を賭けろ」
「無理無理無理無理む、いっでぇ!」
何馬鹿な事言ってんだって思ったその時。ナミの鉄拳があたしの後頭部にめり込んだ。航海士ならクルーの意見聞けよ。
しかしこれ以上はナミの拳が痛いのでとりあえず聞くことにした。
”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”っていうなんかすげぇ技名に出てきそうな名前のバケモノ海流があって、ソレに乗れば雲の上まで行けるって。しかも、この海流がめちゃくちゃやばい災害の海流で普通なら絶対に回避しないといけないものらしい。え、これ乗らないといけないの?無理だろ、死ぬぞ。しかもなんだ、1分間その海流が空に向かって昇り続けるって、どういう状況。前の世界はそんな現象なかったからさ、規模わかんないしどんだけ凄い威力なのかもわかんない。でもナミがすんごい驚いてたしやばいんだと思う。
「なんかやばそう」
「やばいなんてもんじゃねーよルイ!!その海流に乗って雲まで行くのはいいが、そこに空島が無かったら死ぬんだぞ!?俺たち皆!!海の!!藻屑!!」
「へー」
「お前さっき無理っつってたじゃねぇか~~~!!!!」
ウソップ、あたしは思うんだ。まだ出会ってそこそこだけど、ルフィが興味持ち始めたらやめることなんてできねぇと思うんだ。だから諦めよう。いざとなったら船長だし責任取らせよう。
しかもオッサン、あたしらの船を強化してくれるっていうし海流の場所まで連れてってくれるっていうし、悪い話でもないんじゃねぇかな~~って思ってきた。のに、
「ウ…ウソだろ!!!だいたいおかしいぜ!!!…!!今日初めて会ってよ!!親切すぎやしねぇか!!?」
「………」
「おいウソップ、」
「おめェは黙ってろ!!!」
ルフィの遮りも虚しく、ウソップはオッサンを捲し立てる。空島に行く絶好の機会が明日なんてうまい話はない、しかもあたしはいいじゃんと思ってた船の強化、道案内は話がうますぎる。ついでにこのオッサンは”うそつきノーランド”の子孫だから信用できないと。そのタイミングでサンジと猿たちがメシができたと呼びに来るも、うん、タイミング悪すぎ。
それからしばらくの沈黙。のあと、オッサンが少し身じろぎをしたのをあたしは見逃さず、「なんだよ…やんのか!!?」と構えるウソップの前に立つ。いくら空島に案内してくれるっつーオッサンでも、ウソップに手出すんならあたしが相手になる。
「嬢ちゃん大丈夫だ、手出しはしねぇよ」
その後、オッサンは”突き上げる海流”が明日起こる根拠を丁寧に説明した後、
「俺はお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ。さァ一緒にメシを食おう。今日は家でゆっくりしてけよ、同志よ」
そう発しながらこちらに近づいてきて、あたしの頭をひと撫でした後家に向かっていった。ウソップは呆然と立ち尽くしてオッサンを見てる。…悪いのは明らかウソップだから、彼の肩に手を置いてからオッサンの後に続いた。
もうすぐ日が暮れる。涼し気な風があたりを冷やしていた。
23.信用