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海から上がってきたモンブランのオッサンが倒れて……………うーん、30分くらい?正確には時間分かんねぇけど多分そんくらいだと思う。そんで、このオッサンが倒れた原因を我らが名医、チョッパーが説明してくれた。”潜水病”。それが倒れた原因なんだと。
チョッパーによるとダイバーがたまにかかる病気で、海底から海上へ上がる時の減圧がうんたらかんたら。身体になんかできるんだって、ほぼ理解できてねぇけど。
つまりは、あたしが最後に蹴り入れたのが原因じゃねぇと。当たり前だ、喧嘩はしても殺しはしねぇよ。真っ先に疑ってきたゾロとウソップはその話の後殴っといた。
一通りチョッパーの指示で落ち着いた家の中をぐるりと見まわしてみる。半分しかないけど結構立派にできてるもんなんだな、この家。ひと1人住むなら十分快適に住める、外観はどうかと思うけど。
そうしてはりぼてを思い返している途中、ふと何かに目を奪われた。壁に掛けてある写真。それから、目を離せなくなった。
なんで。さっき襲ってきたオラウータンがモンブランのオッサンと笑顔で写っているのもそうだけど、違う、この写真に写っているのが3人だから。3人だから、目を離せなくなった。
”3”。あたしが家族だった時の人数。家族で写真を撮ったのはいつだっただろうか。最後の記憶がない、それほどまで最後に撮ったのは小さい頃だったんだろう。この写真に写ってる3人は全員満面の笑み。それが親だった人たちと重なって。
______最低な子___
凍てつくような声に光の灯っていない瞳。目と耳がおかしくなったみたい。この写真はモンブランのオッサンたちなのに。あたしの過去とは全く関係がねぇ奴らなのに、なのに、あいつらに見えて仕方がない。あいつらの声が頭に響いてあたしを、あたし自体を否定してくる。
うるさい、あたしは、あたしはもう、いらなくなんか_________
_______バアァンッッ!!
「「おやっさァん!!!大丈夫かァ!!!?」」
息が詰まって身体が言うことをきかなかった。その時、ものすごい勢いで扉が開いた。と同時に猿が2匹入ってきた。………あ、今気づいたけどこいつらあの写真に写ってたやつじゃん。猿が喋れるなんてほんと不思議。
すごい勢いで入ってきたのはいいんだけどよ、すまん、全員ぽかんとしてるわ。あたしはちょっと助かったけど。
「うわ~~~~~~~!!俺たちを殺しに来やがったァ!!!」
「ギャ~~~~~~~!!!」
猿の姿を目に移してから数秒。多分オラウータンじゃない奴の顔も知ってんだろうな、こいつら見た後ウソップをはじめにチョッパーも騒ぎ始めた。
あたしはというとさっき船を壊してきた1匹がいることに警戒心バンバンで拳を構えた。船を壊された分ぶん殴らねぇとな、気を紛らわしてくれたのは感謝すっけど、それはそれ、これはこれだから。
「おめェらここで何してんだァ!!」
「おやっさんに何をしたァ!!!」
は!?あたしらが看病してんのわかんねぇのかよてめぇら!!急に怒声を発したこいつらに警戒心バンバンなあたしはそれを合図に思い切り地を蹴って殴りにかか………………ろうとした。
前に動かした身体が突然進まなくなって、ビクともしない。それから腹部に何か当たっている感触。それが原因なんだと悟ってから腹部を見やれば、がっちりした筋肉質の逞しい腕がある。まさか、いや、これはどう考えてもアレだ。
「血の気が多い性格どうにかしろよ」
案の定、むっつりセクハラマリモ、ゾロの腕だった。こいつ次はあたしの腹を堪能しようってか?どんだけむっつりなんだよおめーは!!!
構えた拳を猿ではなく目の前のマリモに振るおうとしたら、ナミに拳骨をお見舞いされて死にかけた。マジこいつの拳骨、目玉飛び出るって。
「ルイやめろ。んでなんだお前ら。今このおっさん看病してんだからどっか行けよ」
「バカ!!まともに話なんか聞いてくれるか!!相手は野生なんだぞ!!!窓から全員避難せよ!!」
う、あのルフィにまで注意されるなんて生き恥だわ………。すまん。
ゾロ、ナミに続きルフィにまで注意されしょげているとサンジが近寄ってきたからこいつに八つ当たりのグーパン食らわせといた。嬉しそうな声で飛んでったからあたしの中のキモゲージがまた上昇してしまった…。
つかあたしはウソップに賛成なんだけどな、逃げはしねぇけどこいつら一発殴っておい返しゃいいじゃねぇか。船ん時も話聞かなかったんだし、今回もあたしらが看病してるだけっつーのも聞きやしねぇ、
「「いい~~~~~~奴らだなあ」」
「「聞ィてるよっ!!!」」
思わずウソップと突っ込みが被ったけど誰でもこう思うわな、わかる。
その後はというと、この猿ども………ゴリラっぽいのがマシラ、オラウータンがショウジョウっていうこの猿どもはこのモンブランのオッサンと仲間なんだと。………まぁ、仲間ならああやって怒鳴るのも無理ねぇか、多分。
猿どもと和解したことで、オッサンの目が覚めるまでそれぞれが落ち着いて思い思いの時間を過ごしている中、あたしはひとり壁に掛けてある写真を見つめていた。
笑顔。こいつらの顔があいつらと重なって吐き気がした。……あたしはただ、………………ただ、
_____愛されたかったんだ__
ここ数年上げていなかった口角にそっと触れる。先程久々に使ったそこは嫌に疲れている気がして、落ち着けなっかった。
21.どうせあなた達は
(あたしのことなんてもう、忘れてるんでしょうね)
チョッパーによるとダイバーがたまにかかる病気で、海底から海上へ上がる時の減圧がうんたらかんたら。身体になんかできるんだって、ほぼ理解できてねぇけど。
つまりは、あたしが最後に蹴り入れたのが原因じゃねぇと。当たり前だ、喧嘩はしても殺しはしねぇよ。真っ先に疑ってきたゾロとウソップはその話の後殴っといた。
一通りチョッパーの指示で落ち着いた家の中をぐるりと見まわしてみる。半分しかないけど結構立派にできてるもんなんだな、この家。ひと1人住むなら十分快適に住める、外観はどうかと思うけど。
そうしてはりぼてを思い返している途中、ふと何かに目を奪われた。壁に掛けてある写真。それから、目を離せなくなった。
なんで。さっき襲ってきたオラウータンがモンブランのオッサンと笑顔で写っているのもそうだけど、違う、この写真に写っているのが3人だから。3人だから、目を離せなくなった。
”3”。あたしが家族だった時の人数。家族で写真を撮ったのはいつだっただろうか。最後の記憶がない、それほどまで最後に撮ったのは小さい頃だったんだろう。この写真に写ってる3人は全員満面の笑み。それが親だった人たちと重なって。
______最低な子___
凍てつくような声に光の灯っていない瞳。目と耳がおかしくなったみたい。この写真はモンブランのオッサンたちなのに。あたしの過去とは全く関係がねぇ奴らなのに、なのに、あいつらに見えて仕方がない。あいつらの声が頭に響いてあたしを、あたし自体を否定してくる。
うるさい、あたしは、あたしはもう、いらなくなんか_________
_______バアァンッッ!!
「「おやっさァん!!!大丈夫かァ!!!?」」
息が詰まって身体が言うことをきかなかった。その時、ものすごい勢いで扉が開いた。と同時に猿が2匹入ってきた。………あ、今気づいたけどこいつらあの写真に写ってたやつじゃん。猿が喋れるなんてほんと不思議。
すごい勢いで入ってきたのはいいんだけどよ、すまん、全員ぽかんとしてるわ。あたしはちょっと助かったけど。
「うわ~~~~~~~!!俺たちを殺しに来やがったァ!!!」
「ギャ~~~~~~~!!!」
猿の姿を目に移してから数秒。多分オラウータンじゃない奴の顔も知ってんだろうな、こいつら見た後ウソップをはじめにチョッパーも騒ぎ始めた。
あたしはというとさっき船を壊してきた1匹がいることに警戒心バンバンで拳を構えた。船を壊された分ぶん殴らねぇとな、気を紛らわしてくれたのは感謝すっけど、それはそれ、これはこれだから。
「おめェらここで何してんだァ!!」
「おやっさんに何をしたァ!!!」
は!?あたしらが看病してんのわかんねぇのかよてめぇら!!急に怒声を発したこいつらに警戒心バンバンなあたしはそれを合図に思い切り地を蹴って殴りにかか………………ろうとした。
前に動かした身体が突然進まなくなって、ビクともしない。それから腹部に何か当たっている感触。それが原因なんだと悟ってから腹部を見やれば、がっちりした筋肉質の逞しい腕がある。まさか、いや、これはどう考えてもアレだ。
「血の気が多い性格どうにかしろよ」
案の定、むっつりセクハラマリモ、ゾロの腕だった。こいつ次はあたしの腹を堪能しようってか?どんだけむっつりなんだよおめーは!!!
構えた拳を猿ではなく目の前のマリモに振るおうとしたら、ナミに拳骨をお見舞いされて死にかけた。マジこいつの拳骨、目玉飛び出るって。
「ルイやめろ。んでなんだお前ら。今このおっさん看病してんだからどっか行けよ」
「バカ!!まともに話なんか聞いてくれるか!!相手は野生なんだぞ!!!窓から全員避難せよ!!」
う、あのルフィにまで注意されるなんて生き恥だわ………。すまん。
ゾロ、ナミに続きルフィにまで注意されしょげているとサンジが近寄ってきたからこいつに八つ当たりのグーパン食らわせといた。嬉しそうな声で飛んでったからあたしの中のキモゲージがまた上昇してしまった…。
つかあたしはウソップに賛成なんだけどな、逃げはしねぇけどこいつら一発殴っておい返しゃいいじゃねぇか。船ん時も話聞かなかったんだし、今回もあたしらが看病してるだけっつーのも聞きやしねぇ、
「「いい~~~~~~奴らだなあ」」
「「聞ィてるよっ!!!」」
思わずウソップと突っ込みが被ったけど誰でもこう思うわな、わかる。
その後はというと、この猿ども………ゴリラっぽいのがマシラ、オラウータンがショウジョウっていうこの猿どもはこのモンブランのオッサンと仲間なんだと。………まぁ、仲間ならああやって怒鳴るのも無理ねぇか、多分。
猿どもと和解したことで、オッサンの目が覚めるまでそれぞれが落ち着いて思い思いの時間を過ごしている中、あたしはひとり壁に掛けてある写真を見つめていた。
笑顔。こいつらの顔があいつらと重なって吐き気がした。……あたしはただ、………………ただ、
_____愛されたかったんだ__
ここ数年上げていなかった口角にそっと触れる。先程久々に使ったそこは嫌に疲れている気がして、落ち着けなっかった。
21.どうせあなた達は
(あたしのことなんてもう、忘れてるんでしょうね)