in JAYA
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ゆらゆらと船は今いる場所とは対岸の東、’はみ出し者’が住んでると言われるところへ移動していた。というのも遡ることちょこっと____
あたしが無事この海賊団の仲間になれた頃、丁度ロビンが帰ってきた。手には紙袋と…………地図?買い物してたんだろうけどなんで地図?
「あらチンピラさん。船を降りたんじゃ?」
「あぁ、……今日から宜しく」
「ふふ、そういうこと。それなら服も何着か買ってくればよかったわね」
船に乗り込むやいなや、降り注ぐナミの怒号をもろともせずあたしに話しかけてくるロビンは肝座ってんな。「どれか着れるものあるかしら」と地図をルフィに渡してから紙袋の中身を見せてくれた。……けど身長が圧倒的に足りないしどうせナミん時みたいに裾巻くんなきゃいけねぇっぽいから遠慮しといた。
「お!!宝の地図だっ!!」
「ただの地図だろ。どこだ?コリャ」
服のことは置いといて、地図を広げるルフィの横からソレを覗き見る。……なんだこれ、ほんとにただの地図じゃん。…ん?でも左上になんか書いてある。……’じゃや あいらんど’?
「この島よ」
この島、つまり左上に書いてある文字と同じ意味。この地図はジャヤの地図なんだ。
「ロビンあんた……どこでこんなの拾ってくんの」
あたしも降りた町をそこたら中歩いたけどこんなのどこにもないし落ちてなかった。でもロビンはあたしの質問に対して笑うだけ。なにも言わないのが意味深すぎて逆に怖ぇよ。
「左にある町の絵が現在地’モックタウン’。そして対岸…東にバツ印があるでしょう?」
あ、マジだ。ルフィの右手の方に黒いバツが書いてある。ここから真反対のところ。ここに何があるっての、海賊だからお宝とか?何年も前に見てた教科書に載ってた海賊が思い出せない。お宝とか探してるって書いてたっけ。
「そこにジャヤの’はみ出し者’が住んでるらしいわ」
「「はみ出し者?」」
あたし以外の地図を見ていた奴ら、ルフィとウソップが声を揃えてロビンの言葉に首を傾げた。あたしも思った、はみ出し者ってなんだ?島の奴全員にハブられてんのか?
「名前は'モンブラン・クリケット'。夢を語りこの町を追われた男。話が合うんじゃない?」
ロビンのその言葉にあたしたちは取り合えずその'モンブラン・クリケット'とかいう美味そうな名前の奴に会いに行くため船を走らせていた。モンブラン……美味そうだけどそんな名前だったらハブられんのも無理なくね。モンブラン、モンブラン……
「……サンジ」
「ん?なんだいルイちゃん」
「モンブラン食いたい」
モンブランモンブラン言ってたら無性に食いたくなってきた。想像してると涎が落ちそう。だから近くにいたコックサンジに頼んでみれば、なんかプルプル震え始めて。え、なに。率直に言ってキモイ。
「…ルイちゃんからリクエストが来るなんて……っすぐ用意してくるから待っててねルイちゅわ~~~んっっ!!」
目にも止まらぬ速さでキッチンに駆け込んでった。…………………キモっ。
「サンジの扱い慣れてきたんじゃねぇか……?」
「なんも嬉しくないんですけど」
そんなこと言われてもなんっも、これっぽちも嬉しくない。話を振ってきたウソップを睨めば小さく悲鳴を上げて後ずさってった。なんだよ、あたしはそんなに怖いか。あ、もしかして今顔腫れてるから?それならあたしは悪くねぇよ。晴れて仲間になれたのに怖がられるとあたしでも傷つく。あほウソップ。
「……しっかしお前、どんなことしたらんな顔腫れんだ?」
「ルイ、ゾロとルフィボコした奴に突っ込んでって殴られたのよ。自分が女の子だって分かってるのかしらねぇ」
「ちょっとナミ!勝手に言うなよ、」
ウソップの疑問に勝手に答えるナミを肘で小突き、近くにあの金髪がいないか確認して安心する。リクエストしたもの作ってるからキッチンにいるんだった。また怒鳴られたらめんどくせぇし、あいつには誤魔化してあるからバレたらそれも一気に問い詰めてくる臭いし。
そのあと2人にはぜっっったい他の奴には言うなって口止めしといた。
「男に素手ってルイもなかなかやるな」
「だからその話はもう、」
「何なら俺が武器作ってやろうか?」
「は?」
「素手で戦うのも限度があんだろ?ルフィみたいにずば抜けて強いってわけでもなさそうだしよォ」
ウソップが何を作ってくれるって?武器?言い出した当の本人は勝手に話を進めてるし、あたしはまだ混乱してるし。武器って、あの銃とかナイフとか?警察ドラマによく出てくるアレ?
「いいじゃない!ルイ、ウソップがこう言ってることだし作ってもらいなさいよ」
急にナミまで話に入ってきてあたしの武器を作る話はどんどん進んで。あたしが殴られたのがそんないけないの?別に喧嘩慣れてるし大丈夫って言いたいけど…確かにルフィみたいにずっと素手で戦うのはキツイかもしんない…………よし、もうこの2人に任せよう。考えるのも嫌になってきたし多分もうすぐモンブランもできるだろうし。
とうとう本格的に海賊っぽくなる日も遠くない、かも。
16.冒険のにおい
(これからが楽しみなあたしがいる)
あたしが無事この海賊団の仲間になれた頃、丁度ロビンが帰ってきた。手には紙袋と…………地図?買い物してたんだろうけどなんで地図?
「あらチンピラさん。船を降りたんじゃ?」
「あぁ、……今日から宜しく」
「ふふ、そういうこと。それなら服も何着か買ってくればよかったわね」
船に乗り込むやいなや、降り注ぐナミの怒号をもろともせずあたしに話しかけてくるロビンは肝座ってんな。「どれか着れるものあるかしら」と地図をルフィに渡してから紙袋の中身を見せてくれた。……けど身長が圧倒的に足りないしどうせナミん時みたいに裾巻くんなきゃいけねぇっぽいから遠慮しといた。
「お!!宝の地図だっ!!」
「ただの地図だろ。どこだ?コリャ」
服のことは置いといて、地図を広げるルフィの横からソレを覗き見る。……なんだこれ、ほんとにただの地図じゃん。…ん?でも左上になんか書いてある。……’じゃや あいらんど’?
「この島よ」
この島、つまり左上に書いてある文字と同じ意味。この地図はジャヤの地図なんだ。
「ロビンあんた……どこでこんなの拾ってくんの」
あたしも降りた町をそこたら中歩いたけどこんなのどこにもないし落ちてなかった。でもロビンはあたしの質問に対して笑うだけ。なにも言わないのが意味深すぎて逆に怖ぇよ。
「左にある町の絵が現在地’モックタウン’。そして対岸…東にバツ印があるでしょう?」
あ、マジだ。ルフィの右手の方に黒いバツが書いてある。ここから真反対のところ。ここに何があるっての、海賊だからお宝とか?何年も前に見てた教科書に載ってた海賊が思い出せない。お宝とか探してるって書いてたっけ。
「そこにジャヤの’はみ出し者’が住んでるらしいわ」
「「はみ出し者?」」
あたし以外の地図を見ていた奴ら、ルフィとウソップが声を揃えてロビンの言葉に首を傾げた。あたしも思った、はみ出し者ってなんだ?島の奴全員にハブられてんのか?
「名前は'モンブラン・クリケット'。夢を語りこの町を追われた男。話が合うんじゃない?」
ロビンのその言葉にあたしたちは取り合えずその'モンブラン・クリケット'とかいう美味そうな名前の奴に会いに行くため船を走らせていた。モンブラン……美味そうだけどそんな名前だったらハブられんのも無理なくね。モンブラン、モンブラン……
「……サンジ」
「ん?なんだいルイちゃん」
「モンブラン食いたい」
モンブランモンブラン言ってたら無性に食いたくなってきた。想像してると涎が落ちそう。だから近くにいたコックサンジに頼んでみれば、なんかプルプル震え始めて。え、なに。率直に言ってキモイ。
「…ルイちゃんからリクエストが来るなんて……っすぐ用意してくるから待っててねルイちゅわ~~~んっっ!!」
目にも止まらぬ速さでキッチンに駆け込んでった。…………………キモっ。
「サンジの扱い慣れてきたんじゃねぇか……?」
「なんも嬉しくないんですけど」
そんなこと言われてもなんっも、これっぽちも嬉しくない。話を振ってきたウソップを睨めば小さく悲鳴を上げて後ずさってった。なんだよ、あたしはそんなに怖いか。あ、もしかして今顔腫れてるから?それならあたしは悪くねぇよ。晴れて仲間になれたのに怖がられるとあたしでも傷つく。あほウソップ。
「……しっかしお前、どんなことしたらんな顔腫れんだ?」
「ルイ、ゾロとルフィボコした奴に突っ込んでって殴られたのよ。自分が女の子だって分かってるのかしらねぇ」
「ちょっとナミ!勝手に言うなよ、」
ウソップの疑問に勝手に答えるナミを肘で小突き、近くにあの金髪がいないか確認して安心する。リクエストしたもの作ってるからキッチンにいるんだった。また怒鳴られたらめんどくせぇし、あいつには誤魔化してあるからバレたらそれも一気に問い詰めてくる臭いし。
そのあと2人にはぜっっったい他の奴には言うなって口止めしといた。
「男に素手ってルイもなかなかやるな」
「だからその話はもう、」
「何なら俺が武器作ってやろうか?」
「は?」
「素手で戦うのも限度があんだろ?ルフィみたいにずば抜けて強いってわけでもなさそうだしよォ」
ウソップが何を作ってくれるって?武器?言い出した当の本人は勝手に話を進めてるし、あたしはまだ混乱してるし。武器って、あの銃とかナイフとか?警察ドラマによく出てくるアレ?
「いいじゃない!ルイ、ウソップがこう言ってることだし作ってもらいなさいよ」
急にナミまで話に入ってきてあたしの武器を作る話はどんどん進んで。あたしが殴られたのがそんないけないの?別に喧嘩慣れてるし大丈夫って言いたいけど…確かにルフィみたいにずっと素手で戦うのはキツイかもしんない…………よし、もうこの2人に任せよう。考えるのも嫌になってきたし多分もうすぐモンブランもできるだろうし。
とうとう本格的に海賊っぽくなる日も遠くない、かも。
16.冒険のにおい
(これからが楽しみなあたしがいる)