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目に溜まった涙が落ちないように踏ん張るけど、こっちのことなどお構いなしに歩くゾロにイラっと来る。こいつ、もうちょい人を気遣って歩けねぇのか。つかルフィはあたしも船についてくこと気にしてないみたいだし…いや、あいつのことだから気づいてないのかもしれない。
「ルイ、顔大丈夫?」
ナミの声に顔を上げるけど俵担ぎ、ケツがゾロの顔の方に向いてるから上手く顔を見れない。……ん?ケツがゾロの方を向いてる………??
「あ”あ”あ”ゾロテメェ何しれっとセクハラしてんだよむっつりマリモ!!!!」
「ぅわてめっそんな暴れんじゃ、へぶぅっ!!」
胸に続いてケツまで堪能しやがるマリモの上で暴れれば足のつま先がそいつのみぞおちに綺麗にハマった。どさりと落とされる体を急いで持ち上げてナミの後ろに隠れれば、むっつりマリモは忌々しそうにこっちを見た。
「……マジでたたっ斬るぞ…」
「うっせ前科持ち」
ナミの背を押しながら船への道を歩いたら「大丈夫そうね」なんて言われた。ガチで大丈夫だけど視界悪いからあたしを置いてなんて行くなよ。でもナミはマジで置いていきそうだから裾掴んどいたら伸びるとか言われたけど知らねぇ。
そんなこんなで別れたはずの船に戻るとそこにはチョッパー、ウソップ、サンジが乗っていてロビンの姿はなかった。
決めてたはずなのに、もう揺れないはずだったのに戻ってきたってなんか安心する。…………少しだけ、ほんの少しだけだけど嬉しく、思う。チョッパーとウソップは泣きべそかいて出迎えてくれて、サンジも嬉しそうだったけどあたしの顔を見た後真っ青になって叫んでた。そしてあたしがいることにやっと気づいたルフィは嬉しそうに飛びついてきた。
「ルイ~~っ!!お前いつの間にいたんだ、顔もすっげー腫れてるしよォ!!」
「お前は周り見なさすぎだわ」
あーいてぇ。ルフィが凄い力で引っ付いてるもんだから殴られたとこが凄い痛い。でもなんだかんだ嬉しいから別にいいけど。
「おいルフィ!早くルイちゃん船上げろ!手当すんぞ!」
「おー、今行く!!」
サンジの声が船から降り注いだ後、ゴムの腕が体をぐるぐる巻きにして船の上に飛び乗った。数時間前まで乗っていたのにもう懐かしく感じる。
チョッパーとサンジがすかさず駆け寄ってそのまま医務室へ連行。目の上を怪我したときみたいにベッドに座らされて腫れた頬を冷やされている。少ししみるけど我慢、サンジがくっそ怒ってる顔してるから。
「…………ルイちゃん、その顔」
「まぁいろいろあって」
「痕でも残ったらどうすんだ!」
めちゃくちゃ怒ってる顔のサンジにテヘッと茶目っ気聞かせて珍しく言ってみると怒鳴られた。チョッパーもビクッて机の下隠れちゃったよ。怒鳴りは怖くないけど初めて怒ったとこ見たからちょいびっくり。こういう時なんて言えばいいかわかんねぇから戸惑う。喧嘩なら売られたことあるけど説教されたのはもう何年も前だから。
「ごめん…?」
「……もう無茶しねぇでくれよ」
ぽん、と頭に大きい掌が乗る。約束は出来ねぇから曖昧に返事した後さっきの顔が嘘のようにニンマリ口角を上げた。怒ったり笑ったり忙しい奴だな。
「そういやルイちゃん、ココに戻ってきたってこたァそういうことでいいんだな?」
サンジの言う’そういうこと’。多分’仲間になる’ってことで間違いない。首を縦に振って肯定の意を示すけど、チョッパーは未だに分かってないみたい。
「……まだルフィにちゃんと言ってねぇし…チョッパーも来て、皆に話したいから」
「、?おう!」
頬の腫れにガーゼ貼るのは意味ないから保冷剤をハンカチにくるんで頬に当てながら医務室を出た。チョッパーは救急箱を持って出て、ゾロとルフィの手当てを始めた。なんかナミは酒屋で2人がベラミーたちに反抗しなかったのと笑われたのが悔しくてウソップとチョッパーに八つ当たりしてて、「あんたも1人で殴り込みに行ってんじゃないわよ!」って言われたけど完全にとばっちりだわ。
「ねぇ、皆」
ルフィとゾロは手当てをされて、ナミは八つ当たり、ウソップとチョッパーはナミに怯えて、サンジはあたしの横で煙草をふかしあたしの方を向いた。ロビンがいないけど……まぁいいか。帰ってきた時に言えば。
いくつもの目に見つめられて身体がこわばる。けど、言わねぇと。つま先に視線を落として息を吸う。
「……あたし、…………あたし仲間になりたい。落っこちてきたばっかでこの島まで送ってくれたのに結局図々しいこと言っちまってるけど、ココに、居たい。もちろん掃除は続けるし、あ、別に無理って断ってくれてもかまわねぇし、」
「ごちゃごちゃうるせー奴だなァ、ルイ。チョッパーん時みてぇだ」
「確かにそっくりだな」
「ほんと、チョッパーもあんたも何を気にしてんのか…………」
「チョッパー2号だな、ルイ!」
「ルイちゃんの方が格段に可愛いがな」
「俺こんなだったのか!?」
人が一生懸命頼んでるって時にここの乗組員、順にルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーという並びでからかってんのか知んねぇけど口々に喋り始めた。
そんなにあたしの頼み方が悪かったんか……もう一回言い直そうか。
「ルイ、空島楽しみだな!」
考え直そうとしていた時、麦わらの船長はニッシシ、とこれはこれは眩しい笑顔で言った。
……これって、いいってこと?あたし、仲間になってもいいの?そう理解した途端、両目にじんわりと熱いものが滲んで鼻が痛くなった。皆の前で泣くわけにはいかないと思って下を向くけど、普通に見られてた。
「殴られても泣かないくせに意外と涙もろいのねぇ」
茶化してくるをナミを叩いたのは図星だったから、だと思う。
15.あたしがいる意味
(見つけた、ココに)
「ルイ、顔大丈夫?」
ナミの声に顔を上げるけど俵担ぎ、ケツがゾロの顔の方に向いてるから上手く顔を見れない。……ん?ケツがゾロの方を向いてる………??
「あ”あ”あ”ゾロテメェ何しれっとセクハラしてんだよむっつりマリモ!!!!」
「ぅわてめっそんな暴れんじゃ、へぶぅっ!!」
胸に続いてケツまで堪能しやがるマリモの上で暴れれば足のつま先がそいつのみぞおちに綺麗にハマった。どさりと落とされる体を急いで持ち上げてナミの後ろに隠れれば、むっつりマリモは忌々しそうにこっちを見た。
「……マジでたたっ斬るぞ…」
「うっせ前科持ち」
ナミの背を押しながら船への道を歩いたら「大丈夫そうね」なんて言われた。ガチで大丈夫だけど視界悪いからあたしを置いてなんて行くなよ。でもナミはマジで置いていきそうだから裾掴んどいたら伸びるとか言われたけど知らねぇ。
そんなこんなで別れたはずの船に戻るとそこにはチョッパー、ウソップ、サンジが乗っていてロビンの姿はなかった。
決めてたはずなのに、もう揺れないはずだったのに戻ってきたってなんか安心する。…………少しだけ、ほんの少しだけだけど嬉しく、思う。チョッパーとウソップは泣きべそかいて出迎えてくれて、サンジも嬉しそうだったけどあたしの顔を見た後真っ青になって叫んでた。そしてあたしがいることにやっと気づいたルフィは嬉しそうに飛びついてきた。
「ルイ~~っ!!お前いつの間にいたんだ、顔もすっげー腫れてるしよォ!!」
「お前は周り見なさすぎだわ」
あーいてぇ。ルフィが凄い力で引っ付いてるもんだから殴られたとこが凄い痛い。でもなんだかんだ嬉しいから別にいいけど。
「おいルフィ!早くルイちゃん船上げろ!手当すんぞ!」
「おー、今行く!!」
サンジの声が船から降り注いだ後、ゴムの腕が体をぐるぐる巻きにして船の上に飛び乗った。数時間前まで乗っていたのにもう懐かしく感じる。
チョッパーとサンジがすかさず駆け寄ってそのまま医務室へ連行。目の上を怪我したときみたいにベッドに座らされて腫れた頬を冷やされている。少ししみるけど我慢、サンジがくっそ怒ってる顔してるから。
「…………ルイちゃん、その顔」
「まぁいろいろあって」
「痕でも残ったらどうすんだ!」
めちゃくちゃ怒ってる顔のサンジにテヘッと茶目っ気聞かせて珍しく言ってみると怒鳴られた。チョッパーもビクッて机の下隠れちゃったよ。怒鳴りは怖くないけど初めて怒ったとこ見たからちょいびっくり。こういう時なんて言えばいいかわかんねぇから戸惑う。喧嘩なら売られたことあるけど説教されたのはもう何年も前だから。
「ごめん…?」
「……もう無茶しねぇでくれよ」
ぽん、と頭に大きい掌が乗る。約束は出来ねぇから曖昧に返事した後さっきの顔が嘘のようにニンマリ口角を上げた。怒ったり笑ったり忙しい奴だな。
「そういやルイちゃん、ココに戻ってきたってこたァそういうことでいいんだな?」
サンジの言う’そういうこと’。多分’仲間になる’ってことで間違いない。首を縦に振って肯定の意を示すけど、チョッパーは未だに分かってないみたい。
「……まだルフィにちゃんと言ってねぇし…チョッパーも来て、皆に話したいから」
「、?おう!」
頬の腫れにガーゼ貼るのは意味ないから保冷剤をハンカチにくるんで頬に当てながら医務室を出た。チョッパーは救急箱を持って出て、ゾロとルフィの手当てを始めた。なんかナミは酒屋で2人がベラミーたちに反抗しなかったのと笑われたのが悔しくてウソップとチョッパーに八つ当たりしてて、「あんたも1人で殴り込みに行ってんじゃないわよ!」って言われたけど完全にとばっちりだわ。
「ねぇ、皆」
ルフィとゾロは手当てをされて、ナミは八つ当たり、ウソップとチョッパーはナミに怯えて、サンジはあたしの横で煙草をふかしあたしの方を向いた。ロビンがいないけど……まぁいいか。帰ってきた時に言えば。
いくつもの目に見つめられて身体がこわばる。けど、言わねぇと。つま先に視線を落として息を吸う。
「……あたし、…………あたし仲間になりたい。落っこちてきたばっかでこの島まで送ってくれたのに結局図々しいこと言っちまってるけど、ココに、居たい。もちろん掃除は続けるし、あ、別に無理って断ってくれてもかまわねぇし、」
「ごちゃごちゃうるせー奴だなァ、ルイ。チョッパーん時みてぇだ」
「確かにそっくりだな」
「ほんと、チョッパーもあんたも何を気にしてんのか…………」
「チョッパー2号だな、ルイ!」
「ルイちゃんの方が格段に可愛いがな」
「俺こんなだったのか!?」
人が一生懸命頼んでるって時にここの乗組員、順にルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーという並びでからかってんのか知んねぇけど口々に喋り始めた。
そんなにあたしの頼み方が悪かったんか……もう一回言い直そうか。
「ルイ、空島楽しみだな!」
考え直そうとしていた時、麦わらの船長はニッシシ、とこれはこれは眩しい笑顔で言った。
……これって、いいってこと?あたし、仲間になってもいいの?そう理解した途端、両目にじんわりと熱いものが滲んで鼻が痛くなった。皆の前で泣くわけにはいかないと思って下を向くけど、普通に見られてた。
「殴られても泣かないくせに意外と涙もろいのねぇ」
茶化してくるをナミを叩いたのは図星だったから、だと思う。
15.あたしがいる意味
(見つけた、ココに)