Prologue
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「ねぇ、邪魔」
「あ?」
「そこで寝んな、クソ邪魔」
あたしがこの船に落ちてきて3日が経った。相変わらず船員たちには世話になってるからその礼に毎日掃除やら皿洗い(正確には皿拭き)やら、たまにウソップの狙撃弾作りの手伝い、チョッパーの薬の調合、サンジの仕込みの手伝い(これが一番嫌)などをこなしていた。一回ルフィに釣りをしようと誘われたけど海に落ちそうだから断った。お前も、カナヅチの癖に船首乗って釣りすんなよ…
そして今日も今日とて慣れない掃除に励んでいるとき。今まであんまり言葉を交わしたことがない剣士、ゾロが掃除したい場所のど真ん中で寝ていた。言葉を交わせないのはこいつがいつも寝てるから。寝すぎじゃね?ってくらい寝てる、高確率で寝てる。いつもなら寝てようが何しようが知ったこっちゃねェけど今日は別だ。寝るなら別の場所でってことで、いびきを立てるこいつにビンタして起きたところから冒頭に戻る。
「今あたし掃除してんの。んで、あんたがそこにいると掃除できねぇからどけ」
「はァ…?お前いきなり平手かましといて何言ってんだ…」
「つべこべ言わずどけよ、テメェのマリモにカビ生やすぞ」
「斬り殺すぞ」
せっかくあたしが起こしてやったっつーのに文句を垂れて動こうとしないゾロに、バケツの水でもかけて頭に飼ってるマリモにカビを生やすと脅せば横に立てかけていた刀に手を伸ばす。
そのまま背中を押して無理やりどけ、雑巾でそこを磨き始める。こう、何日も掃除続けてたらやることもなくなってきて暇になってくる。だって見返せばめっちゃ船綺麗だもん。多分明日からガチでやることなくなる気がする……
明日からどうやって過ごそうか考えて雑巾を絞っているところ。
「ルイちゃーん、ちょいと頼みが……っておいクソマリモ。テメェ何ルイちゃんのことじろじろ見てんだ」
「見てねェよエロマユゲ!」
ナミとロビンに菓子を作り終わったサンジが声を掛けてきた。あたしの分も作ってあるみたいだけど、あたしは一向に食べようとしないから冷蔵庫にしまってあるんだそう(ナミから食べてあげなさいって言われた)。
返事をしようと顔を上げると、一瞬ゾロと目があった。あたしの後ろに立って何してんのこいつ。
「見てたの?きも」
「うるせーよこっちはお前の中身見えねぇように立ってやってたんだろーが!!」
「は?」
……いやいやいや、やっべみたいに口抑えても意味ないからな。ばっちり聞いたから。サンジも聞いてたからな。つか中身って何中身って。あたしの内臓でも見えるんですかね。唯一傷があるのは目の上なんで後ろじゃないですよ。
「……つまりおめェ、ルイちゃんの可愛いらしいパンティーを見てたんだな……??」
「ちっげぇよ見てねーっつってんだろうが!!!」
……待て。今のあたしの格好を思い出そう。昨日汚れていた制服をナミの了承を得てから洗って、今乾かしてる。だから今日もナミから借りた服なんだけど……ジーパンは裾が余るから嫌っつったら確か……短いスカート、渡されたんだった。抵抗はないから普通に着てるけど、そりゃ屈んだら見えそうにもなるわな。ごめんゾロ、あんたがそんなに純情だったなんて知りもしないで。
ようやく状況を理解して気を使わせないように立ち上がり、肩に手を置いた。
「ごめん、ゾロにはまだ早かったな……」
「何がだ!!」
パンツの一つでこんな慌てるなんて可愛いやつだな……まぁあたしはあんたの胸筋に下着つけたいとこだけど。
「俺だって見たことねぇのに…………死ねェッ、クソマリモォォ!!!」
「あ”ぁ!!?」
あたしたちの会話が全く耳に入ってない且つ、ガチでゾロがあたしのパンツを見たって思ってるサンジの蹴りがゾロめがけて飛んできた。
待て待て、あたしいるっつーの!ゾロは間一髪で避けるも、避けた先に使ってたバケツが。ガコンと倒しながらバランスを崩して_____、
むにゅん
宙を舞った手は、あたしの胸を鷲掴みにしていた。
「ぅぎゃあああ!!!!」
サンジの蹴りをかわしたゾロは、二度目のビンタによって軽く吹っ飛んでいった。
09.初めての感触
(……触っちまった…)
「あ?」
「そこで寝んな、クソ邪魔」
あたしがこの船に落ちてきて3日が経った。相変わらず船員たちには世話になってるからその礼に毎日掃除やら皿洗い(正確には皿拭き)やら、たまにウソップの狙撃弾作りの手伝い、チョッパーの薬の調合、サンジの仕込みの手伝い(これが一番嫌)などをこなしていた。一回ルフィに釣りをしようと誘われたけど海に落ちそうだから断った。お前も、カナヅチの癖に船首乗って釣りすんなよ…
そして今日も今日とて慣れない掃除に励んでいるとき。今まであんまり言葉を交わしたことがない剣士、ゾロが掃除したい場所のど真ん中で寝ていた。言葉を交わせないのはこいつがいつも寝てるから。寝すぎじゃね?ってくらい寝てる、高確率で寝てる。いつもなら寝てようが何しようが知ったこっちゃねェけど今日は別だ。寝るなら別の場所でってことで、いびきを立てるこいつにビンタして起きたところから冒頭に戻る。
「今あたし掃除してんの。んで、あんたがそこにいると掃除できねぇからどけ」
「はァ…?お前いきなり平手かましといて何言ってんだ…」
「つべこべ言わずどけよ、テメェのマリモにカビ生やすぞ」
「斬り殺すぞ」
せっかくあたしが起こしてやったっつーのに文句を垂れて動こうとしないゾロに、バケツの水でもかけて頭に飼ってるマリモにカビを生やすと脅せば横に立てかけていた刀に手を伸ばす。
そのまま背中を押して無理やりどけ、雑巾でそこを磨き始める。こう、何日も掃除続けてたらやることもなくなってきて暇になってくる。だって見返せばめっちゃ船綺麗だもん。多分明日からガチでやることなくなる気がする……
明日からどうやって過ごそうか考えて雑巾を絞っているところ。
「ルイちゃーん、ちょいと頼みが……っておいクソマリモ。テメェ何ルイちゃんのことじろじろ見てんだ」
「見てねェよエロマユゲ!」
ナミとロビンに菓子を作り終わったサンジが声を掛けてきた。あたしの分も作ってあるみたいだけど、あたしは一向に食べようとしないから冷蔵庫にしまってあるんだそう(ナミから食べてあげなさいって言われた)。
返事をしようと顔を上げると、一瞬ゾロと目があった。あたしの後ろに立って何してんのこいつ。
「見てたの?きも」
「うるせーよこっちはお前の中身見えねぇように立ってやってたんだろーが!!」
「は?」
……いやいやいや、やっべみたいに口抑えても意味ないからな。ばっちり聞いたから。サンジも聞いてたからな。つか中身って何中身って。あたしの内臓でも見えるんですかね。唯一傷があるのは目の上なんで後ろじゃないですよ。
「……つまりおめェ、ルイちゃんの可愛いらしいパンティーを見てたんだな……??」
「ちっげぇよ見てねーっつってんだろうが!!!」
……待て。今のあたしの格好を思い出そう。昨日汚れていた制服をナミの了承を得てから洗って、今乾かしてる。だから今日もナミから借りた服なんだけど……ジーパンは裾が余るから嫌っつったら確か……短いスカート、渡されたんだった。抵抗はないから普通に着てるけど、そりゃ屈んだら見えそうにもなるわな。ごめんゾロ、あんたがそんなに純情だったなんて知りもしないで。
ようやく状況を理解して気を使わせないように立ち上がり、肩に手を置いた。
「ごめん、ゾロにはまだ早かったな……」
「何がだ!!」
パンツの一つでこんな慌てるなんて可愛いやつだな……まぁあたしはあんたの胸筋に下着つけたいとこだけど。
「俺だって見たことねぇのに…………死ねェッ、クソマリモォォ!!!」
「あ”ぁ!!?」
あたしたちの会話が全く耳に入ってない且つ、ガチでゾロがあたしのパンツを見たって思ってるサンジの蹴りがゾロめがけて飛んできた。
待て待て、あたしいるっつーの!ゾロは間一髪で避けるも、避けた先に使ってたバケツが。ガコンと倒しながらバランスを崩して_____、
むにゅん
宙を舞った手は、あたしの胸を鷲掴みにしていた。
「ぅぎゃあああ!!!!」
サンジの蹴りをかわしたゾロは、二度目のビンタによって軽く吹っ飛んでいった。
09.初めての感触
(……触っちまった…)