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箱庭ゲーム

※華川視点

「お疲れ。山田。」
「お疲れー。」
「夕飯何する?」
「んー、沖縄?」
「あははは、また沖縄?いいけど、テイクアウトにして良い?」
「んっ」

早く家に帰りたいなぁ。
俺は山田を見てソワソワとしていた。
…確認もしないとだし。

山田と付き合って二週間色々分かった。
山田は沖縄料理が好き。
足癖が悪い。
部屋着は短パン。
寝る時は横向きで丸まる。
映画はアクション映画。
バイクよりも車派。
貯金はあまりしていない。
おねだりする時は上目遣い。
俺の事は本気じゃない。
さやかと別れたと言うのは嘘。
俺の事は財布程度にしか思っていない。
酒は弱い。
薬は効きやすい。

「山田ー」
「んー」

俺はうつらうつらしている山田を揺すった。
んー、んー、曖昧な返事しか返ってこない。
目も虚だ。
うんうん。いい感じ。
俺は山田の小さめな口を見つめ、思わず舌舐めずりをしてしまう。

「山田ーそんなんじゃ、襲われちゃうよ?」
「んんっ」

山田を床に寝かせて覆い被さる。

「俺に」

そして貪るようにキスをする。

「あっ、は…っ」

そうそう。これもあった。
山田はキスに弱い。

「ふっ…っ一週間ぶり。」

俺は山田の服を肌けさせた。
丁寧に行為の痕跡が無いかを確認する。

「うんうん。さやかとは今週会ってないね。偉い偉い。」

浮気チェックは”◯”っと。
俺は喜びのあまり、再び山田に飛びつく。

「んっ、…っ、はぁー…、ずっと思っていたけど、山田の舌って、ちっさくて猫みたい。可愛いなぁ〜。」

可愛い可愛い。
最初は正直、山田の事は嫌いだった。けど今はどうしようもなく可愛い。
俺はキスをしながら山田のパンツに手を入れた。

「今日は入れるとこまでやろうね。」

くにっくにっと、山田の後ろを触る。
先週は流石に初回だったから、俺のは山田の中に入らなかった。
今日は入ると良いけど…。
俺は自分の鞄から、ローションを取り出すと再び山田に覆い被さる。

ぐちゅっ

「んんっっ」

丁寧に溶かしながら指を入れるが、山田は寝ながらも眉を寄せる。
まだまだ不快感が勝っているようだ。

「山田は下も頑固だなー」

でもそれも好きだよ。
俺は誘われるようにまた山田の唇にキスをした。

「ふふ、直ぐに、キスをしただけで後ろが疼いて、入れたら即イキしてぶっ飛ぶ位に開発してあげるね。」

山田の開発をする時は、絶対に山田の前には触らない。
山田が気持ちいいって泣き喚くなら前も触りたいけど…。
俺が触ると条件反射で後ろに欲しがるようにしたい。

「…っ、ぁっ、…うぅ…ぁ、」
「ふふふ」

これなら、直ぐに中イキも出来そう。
プライドが高い山田。俺に組み敷かれて女の子みたいにイカされまくったら、どんな顔で泣くだろう?
その時はどんなに無様に泣いて暴れてもやめないつもりだ。ボロボロになって、自分の下で喘ぐ山田。
考えるだけでくるな。
寝ながら器用に喘ぐ山田を見て、俺は笑みをこぼした。
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