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ヤンデレ後輩に頼るしかない話

「じゃ、入れますね!」
その声と同時に功がぐっと力を入れるのが伝わってきた。
(違う!こんなの、一回許したら…変になる!)
「めろっ!」
「っ!」
気を抜いていたのだろう。
二子川が蹴り上げた足が功の腹に綺麗に入った。
功はうめいて、よろけた。
「はぁっ、はっ、…っ!」
両手は一纏めにされていたが、幸い何とか手を伸ばしてベルトに繋がるフックを外せた。
(外に…っ)
「!」
引き戸になっている扉が少し空いた所で、功は二子川に追いつきドアに押し当つけた。
同時に一瞬開いた扉が閉まる。
「バックでして欲しいんですか?」
「ぁ゛っ」
ガブリと二子川の首筋に噛み付く。
「はぁっ…本当に…にこ先輩、俺は元気なにこ先輩好きですけど、今のはただ反抗的なだけでイラつきます。」
「あっやっ…!」
功は二子川の腕を引き、乱暴にベットへ引き戻した。
「しっかり教育してあげます。先ずは」
「…っ、やめっ…っ」
功は後ろから二子川にのしかかった。
うつ伏せで、二子川の反応が遅れる。
「にこ先輩が好きな後ろから?」
「ぅあ゛!」
そして性急な動きで一気に入れられた。
「ぁ゛あ゛…腹っ、キツっ…っ、あっ」
「あはははは、なんか全然ですね!あんだけ俺の形にしてやったのになー」
(俺がこんだけきついのに、功は平気なわけ⁈化け物かよ!)
痛みはないが圧迫感と、未知の感覚への恐怖が大きい。
「ふっぐっ…っっいたっ…っ!」
「あんだけ病院では乱れてたのに、今は処女ですね〜!これは、もっともっともっとやらないとですね!今日はにこ先輩がぶっとぶまでやりましょうね!」
手も痛い。
功は二子川との行為に興奮しきっていた。
「いたっ、わっ、分かった…っ!手!手だけ解放しろって‼︎」
「えぇ〜どうしよっかな…はぁっ、さっきは、腹痛かったし…っふ、」
どうしようか。と勿体ぶり、功は立てていた上体を倒して功に抱きついた。
「っ、ばかっ…っ!重っ、そ、…っ、さわんな!!」
功はぐりぐりと二子川の胸と自身を弄ぶ。
「口調」
「…っ、ご、ごめんなさいっ…っ!そこっ、触らないでくだっ…っ‼︎」
胸は置いといても、下へのダイレクトな刺激は堪らない。
大体こちらは犬になって全く処理していないのだ。
溜まりに溜まっている。
そんなに触られたら
「あっ、くっ、…っやだ!出したく、…っない、やめっっ!」
「ふふ、可愛い…俺、無理矢理だけど両想いで、痛いじゃなくて『もう無理ーっ!』ってよがって泣いて欲しいです〜」
功は二子川の耳たぶを噛み、より一層二子の先を執拗に責めた。
「丁度、今みたいに」
「ぁ、…っ、やめっっ〜〜っ‼︎」
程なく二子川の体がびくりと震えた。
「ぅ゛あっっ」
「あ?出ました?んん?あんだけしてたのに…量多いな?」
「ハァッ、ハァッ…」
(屈辱感が凄い…)
スッキリという感覚を、男に組み敷かれた屈辱感が凌駕する。
「ふーっ、解れてきたし、そろそろにこ先輩のいい所ついてあげますね!」
「は?……っ、ぁっ」
フラフラと倒れようとした二子川の腰だけ捕まえて、功は上半身を立て動きだした。
「ぁっ、やっ、〜っ、おかしっっ」
「おかしくないですよ!っ、ここ、にこ先輩が気持ちよくなるスイッチですから!っあ〜、俺も気持ち良いです…」
「ふぅっ…〜〜っ、うぅっ」
「ふふ、はっ、気持ちいいのが嫌なんですか?にこ先輩らしいなっ」
「あっ、やだっ、やだっ、やめろっ〜っっ!ふぅぅうっ」
「んっ、にこ先輩、キス…」
功はキスキスと呟いて、器用に二子川を仰向けにした。
折角の逃げるチャンスだが、二子川はそれどころではなかった。
(なんで⁈なんで!こんな、気持ち良いなんてっ、変だ!)
「ははは、にこ先輩、顔真っ赤で、…っ、はっ、気持ち良さそうでっ、んっ」
耐えきれない様に功は二子川にキスをする。
「はぁっ、はぁっ、…っ、あっ、やめろっ、お前、許さないからなっ!ぁっ、こんなっ、こんな事されて、俺がお前を好きなるわけっ〜〜っっ!」
「ふ、喘ぎながら…忙しい人ですね。」
「ぁ゛っ〜〜〜っ‼︎」
断続的なキスと律動で、わけが分からなくなる。
「はぁっ、くっそ、お前なんかっ…っ、もう会わないっ!あっ、…っ、もういいっ!好きにしろっ!おやじもこんな…」
「ふふ、こんなの望んでないって?」
睨んでいるのに、返される視線は至極愛おしげだ。
功はふわりと優しく笑って動きを止めた。
「どうかな…だってにこ先輩、高校時代も、大学も仕事も夢も、全部お父さんに注ぎ込んでいたじゃないですか。」
「は?意味、分かんねー。なんでお前がそんな事」
「知ってます。ずーーーーーーっと、俺はにこ先輩を見てましたから。」
「あぁ?」
内心そんな気がしていた。
きっと高校を卒業後からずっと、功は自分を監視していたのだ。
「高校卒業後は同棲するつもりだったのに、逃げられて、俺凄く頭にきましたよ。直ぐに捕まえようと思いました。けど、それでは繰り返しだと思ったんです。」
続きを聞くのが怖い。
「だからにこ先輩の事色々調べたんです。次は、生かさず殺さず…俺のものにする為。」
「そんな事…しても、無駄だ…。」
「どうでしょう?」
二子川の尻つぼみになる声に、功は余裕の笑みを見せた。
「にこ先輩…」
「っ…ん、」
先程の暴力的な動きから打って変わって、功は何処か優しく動きだした。
まるで二子川を労って、喜ばせようとしているようだ。
「お父さんに忘れられるの、寂しいですね…」
「…っ」
二子川はどきりとした。
そらは今迄隠してきた本心だからだ。
「全部注ぎ込んだのに。たった一人の家族だからって、全部注ぎ込んで、病気に贖ってきたのにね。」
「ふっ、…っ」
功は優しい手付きで二子川に抱き付き、耳元に口を寄せる。
「お陰でにこ先輩はろくに人間関係も構築出来てないし、お父さんが忘れたら、それこそにこ先輩は世界で独りぼっちですね。」
「…ふっ」
図星だ。
こんな状況で更に情けなく泣きそうになるのを、二子川は必死に押し留めた。
「でも大丈夫。俺はにこ先輩の事、絶対に忘れませんよ。」
「…」
功は二子川の前髪をかき、目を合わせた。
「ずっと側にいるし、あらゆる事から守りますし、何でも与えます。」
「…ぁっ、」
「あとは、にこ先輩が、固定概念を捨てるだけです。」
功がまたふっと笑った。
二子川は口答えも出来ず、そんな功に見入ってしまった。
「ほら、気持ち良いでしょ?暖かいでしょ?」
「んっ」
そしてまた、ただただ二子川の気持ち良さを追求して動く。
頭がぼんやりとする。
「ふふ、にこ先輩…」
功は甘い雰囲気のまま、二子川の唇に自分の唇を合わせた。
「にこせ……い゛っっ!」
しかし、二子川はそんな功の唇を渾身の力で噛んだ。
「見るな。ふっ、…っお、俺は…お前の茶色い瞳が嫌いだ。」
「……ふっ、ふふ、はははは!そうですね。それでこそ、にこ先輩ですね!」
「ぅ゛あっっ‼︎…っ!」
功は口の端を上がると、今度は激しく動いた。
「いいよ〜」
そして二子川に暴力的な快感を与え続けた。
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