圭人くんの開発
「うーん……」
パシャっ、パシャっ
頭がガンガンする…。なんだ。さっきから、光が…。
「…おい、何してんだ、ゴミクズ野郎。」
「あ、おはよう。圭人くん。と言っても、夜中のーーー3時だけど。」
目を覚ますと、目の前にはガチめなどでかいレンズを付けたカメラを構えた直樹がいた。あの光は、フラッシュか…。
「折角だから、寝癖ついた圭人くんも。」
パシャっ
「っ、だからっ、眩しってっ…??」
ガシャッ
「え、何これ…」
見れば俺の手はベットの両脇から伸びるベルトで拘束されている。俺は一気に青ざめた。腕が上がらない。え、元々、変な奴だとは思ったが、こいつ、ついに……ついにやりやがった!殺される!!俺、殺される!
「……ちょっ、ちょっと……直樹。おちっ、おちっおおっっ、落ち着け……。」
「落ち着くのは圭人くんの方でしょ。まぁ、でも、怯えてる顔も貴重だし、撮っとこう。」
パシャっ
俺は眩しい光に目を逸らした。
「直樹、何でこんな事してんだ!!やめろ。これ、解けっ!」
「解いたら逃げるからダメ。」
直樹はそう言って、カメラを脇に置いた。そして、また俺の腹の上に座る。
「圭人くん、前回会った時、誤解させちゃったでしょ?その誤解を、解いておきたいんだ。」
この前の?
「生テンガの話。」
「あ、あぁ…。」
あれか。でも誤解も何もないだろ。てか、なんか、この下半身から湧き上がるモヤッとした感覚…
「あのさ、テンガ1つ開発するにも、いろんな人が創意工夫をこらしてるわけでしょ?」
「ん。」
まじだ。キタコレ。おしっこしたい…。でも、このタイミングで何と言えばいいのか…。俺は直樹から隠れてもじついた。
「だから、そうそう人間がその感覚に敵うわけないよね。」
直樹はまだだらだらと続ける。いつも、つらつらと喋るコイツにしては、スローな語り口だ。てか意識するともはやトイレの事しか考えれなくて、直樹の話頭に入んねー!
「敵わない人がどうのではなくて、簡単に敵ってしまったら商品価値としてどうなのって話だしさ。」
あー、漏れるっ!!漏れるっっ!!
「だから、…てか、圭人くん、なんでもじついてんの?」
「……直樹…と、トイレ……」
「あぁ、アルコール飲むと、近くなるよね。しかも、俺が膀胱の上座ってるし。」
「んっ!おいっ、だから、解けって!」
「……。」
?急に直樹からの反応がなくなった。なんだ?
俺はギュッと閉じていた目を薄く開き、上に座る直樹を見た。
「…っ!」
そこには笑顔を浮かべた直樹が居た。馬鹿、お前………本当、馬鹿!!
「どうしよ。ね、圭人くん。」
「ぐっ、」
「ベットマット、別にダメにしてもらっていいよ。替え時感あったし。」
つまり、なに?漏らしてもいいって事?それなら、良かった〜〜。安心して漏らせる〜〜ってなるか!!
直樹はニヤニヤと笑いながら、俺の腹を刺激してくる。
「でも、もし、圭人くんが、どうしてもトイレ行きたいってんなら、そうだな、《俺は直樹にハメてもらうの大好きです。今日もいっぱいハメて、いっぱい雌イキさせて下さい。》って言って。」
「はぁっ?!馬鹿っ、本当、お前っっ!」
そう言うと、直樹は今度は何処からかビデオカメラを取り出してかまえる。またガチめなやつだ。
「ま、漏らすとこでもいいよ。どっちも興奮する。」
「やめろってっ!本当っ、あっ、」
直樹は俺の上から降りて、俺のズボンを脱がし始める。良く見えるようにってか…。
「ふふふっ、耐えてる顔も好きだよ。圭人くん。」
「ふっ、ーーーっ、」
「言わないの?」
直樹は無表情のままだが、幾分はぁはぁと呼吸が上がっていて、興奮が見えた。チラッとみた直樹の股間は、大きく膨らんでる。……めっちゃキモいわ…こいつ……。あーも!!!
「ふ、な、直樹…」
「ん、なぁに?圭人くん。」
「俺は…直樹に…は、ハメてもらうのが、ふっ、……くそっ、…っ、大好きですっ!!」
「うんうん。そうなんだ。それで?」
「今日もいっぱいハメて……ふっ、いっぱい………ぐっ、クズ野郎が………っ、め、……め、雌イキさせて下さ。」
「いや、悪態ついたら台無しでしょ。」
「あっ!!!」
直樹はグリグリと、先程の比でない力で俺の膀胱を押した。流石に我慢できず、俺の股間が生暖かくなった。
-----
「ねー、圭人くん。ごめんて。柄にもなく興奮して、やり過ぎちゃった。」
「ドア、絶対開けんなよ。この、ごみグズ。」
俺は直樹の家でシャワーを浴びながら、ドアを睨んだ。浴室の鍵はかけたけど、心許ない。
「…圭人くん。こんなに興奮するの、本当に初めてなんだ。」
「だからなんだ。手頃なおもちゃには何でもしていいってか?」
「だから、それが違くて。」
さっきからなんなんだ。人にあんな事させといて、違うもなにもねーだろがよ。
「俺、圭人くんの事、そんな風に思ってない。」
「………」
「テンガとか、もってのほかだよ。」
「……そりゃ、テンガ程良くはないからな。」
「まぁ、そうだけど。」
「しね。」
「いやいや!違うって、そうじゃなくて…。俺は、圭人くんだから気持ちいいんだよ。」
「……」
俺はシャワーを止めた。……室内がじんわりと暖かいな。
「気持ち良くなりたいからじゃなくて、圭人くんとだから、セックスしたいし、気持ちいいんだ。」
「………」
「圭人くん、前に『俺たち友達だろ』って言ったでしょ?あれも、言われた時、微妙な気持ちになっちゃって、でもその時はその理由が分からなくて、何も言えなくて。」
「……」
「つい、笑って誤魔化しちゃったけど、最近やっと、ちゃんと自覚出来た。」
「……」
「俺、圭人くんの事が、好き。」
「……」
「圭人くん、宜しければ、俺と、お付き合いをーーーあだっ!!」
俺は浴室のドアを開けた。ドアに寄りかかっていた直樹が、同時に浴室に雪崩れ込み転けた。
「……」
「良かった。開けてくれた。」
俺と目が合うと、直樹は安心したように、にっこりと笑った。
----
「だから、何でこうなるっ!!」
「え、だって、次回は乳首開発って、俺言ったじゃん。」
風呂から出ると、直樹は速攻で俺をソファに縛り付けた。
「お前……。」
俺はため息をついた。好きだどうのも、結局は嘘って事かよ。本当、こいつ最悪だ。結局は俺の事おもちゃ程度に思ってるんだろ。なんか……ちょっと………いや、だいぶ、かなしっ。
「え、あれ、圭人くん。え、泣いてる?」
「ふっ、泣いてねーよ!!」
「いや、泣いてるよ。」
「………ふっ、」
俺はぼたぼたと涙を流した。だって、俺、直樹に好きって言われて……ちょっと、嬉しかった。なのに、結局はこうなんだ。
「お前なんて、嫌いだ!」
「え。」
「お前、やっぱり、俺の事、生ーーっっ!」
直樹が急にキスをしてくるので、俺の言葉はそこで途絶えた。なんだよ。また急に……。
「はぁっ、圭人くん。それ、違う。」
「……んっ、」
「圭人くんの事、好きって言うのは本当。圭人くんの事、玩具なんて思ってない。俺は、圭人くんが好き。」
「……ふっ、お前の、言う事なんて、もう何も信じらんねーよっ!!」
「……。……でも好き。」
直樹はそう言って、俺をギュッと抱きしめた。
「俺は、強がってるけど本当は寂しがり屋な圭人くんが好き。」
そう言って、直樹は俺を抱きしめたまま、チュッと俺の頬にキスをした。
「仕事に一生懸命で、誇りを持ってるとこも好き。」
次はおでこにキス。
「薄情そうに見えるけど、本当は情に厚くて、面倒見がいいところも好き。」
頭。
「ガード硬そうなのに、案外無防備で、ちょろいところも好き。」
そして、また唇。
「………それは、ディスってるだろ。」
「ふふっ」
泣き止んだ俺が文句を言うと、直樹が笑った。
「圭人くん、好きだよ。愛してる。」
そしてまた、俺に優しくキスをした。
パシャっ、パシャっ
頭がガンガンする…。なんだ。さっきから、光が…。
「…おい、何してんだ、ゴミクズ野郎。」
「あ、おはよう。圭人くん。と言っても、夜中のーーー3時だけど。」
目を覚ますと、目の前にはガチめなどでかいレンズを付けたカメラを構えた直樹がいた。あの光は、フラッシュか…。
「折角だから、寝癖ついた圭人くんも。」
パシャっ
「っ、だからっ、眩しってっ…??」
ガシャッ
「え、何これ…」
見れば俺の手はベットの両脇から伸びるベルトで拘束されている。俺は一気に青ざめた。腕が上がらない。え、元々、変な奴だとは思ったが、こいつ、ついに……ついにやりやがった!殺される!!俺、殺される!
「……ちょっ、ちょっと……直樹。おちっ、おちっおおっっ、落ち着け……。」
「落ち着くのは圭人くんの方でしょ。まぁ、でも、怯えてる顔も貴重だし、撮っとこう。」
パシャっ
俺は眩しい光に目を逸らした。
「直樹、何でこんな事してんだ!!やめろ。これ、解けっ!」
「解いたら逃げるからダメ。」
直樹はそう言って、カメラを脇に置いた。そして、また俺の腹の上に座る。
「圭人くん、前回会った時、誤解させちゃったでしょ?その誤解を、解いておきたいんだ。」
この前の?
「生テンガの話。」
「あ、あぁ…。」
あれか。でも誤解も何もないだろ。てか、なんか、この下半身から湧き上がるモヤッとした感覚…
「あのさ、テンガ1つ開発するにも、いろんな人が創意工夫をこらしてるわけでしょ?」
「ん。」
まじだ。キタコレ。おしっこしたい…。でも、このタイミングで何と言えばいいのか…。俺は直樹から隠れてもじついた。
「だから、そうそう人間がその感覚に敵うわけないよね。」
直樹はまだだらだらと続ける。いつも、つらつらと喋るコイツにしては、スローな語り口だ。てか意識するともはやトイレの事しか考えれなくて、直樹の話頭に入んねー!
「敵わない人がどうのではなくて、簡単に敵ってしまったら商品価値としてどうなのって話だしさ。」
あー、漏れるっ!!漏れるっっ!!
「だから、…てか、圭人くん、なんでもじついてんの?」
「……直樹…と、トイレ……」
「あぁ、アルコール飲むと、近くなるよね。しかも、俺が膀胱の上座ってるし。」
「んっ!おいっ、だから、解けって!」
「……。」
?急に直樹からの反応がなくなった。なんだ?
俺はギュッと閉じていた目を薄く開き、上に座る直樹を見た。
「…っ!」
そこには笑顔を浮かべた直樹が居た。馬鹿、お前………本当、馬鹿!!
「どうしよ。ね、圭人くん。」
「ぐっ、」
「ベットマット、別にダメにしてもらっていいよ。替え時感あったし。」
つまり、なに?漏らしてもいいって事?それなら、良かった〜〜。安心して漏らせる〜〜ってなるか!!
直樹はニヤニヤと笑いながら、俺の腹を刺激してくる。
「でも、もし、圭人くんが、どうしてもトイレ行きたいってんなら、そうだな、《俺は直樹にハメてもらうの大好きです。今日もいっぱいハメて、いっぱい雌イキさせて下さい。》って言って。」
「はぁっ?!馬鹿っ、本当、お前っっ!」
そう言うと、直樹は今度は何処からかビデオカメラを取り出してかまえる。またガチめなやつだ。
「ま、漏らすとこでもいいよ。どっちも興奮する。」
「やめろってっ!本当っ、あっ、」
直樹は俺の上から降りて、俺のズボンを脱がし始める。良く見えるようにってか…。
「ふふふっ、耐えてる顔も好きだよ。圭人くん。」
「ふっ、ーーーっ、」
「言わないの?」
直樹は無表情のままだが、幾分はぁはぁと呼吸が上がっていて、興奮が見えた。チラッとみた直樹の股間は、大きく膨らんでる。……めっちゃキモいわ…こいつ……。あーも!!!
「ふ、な、直樹…」
「ん、なぁに?圭人くん。」
「俺は…直樹に…は、ハメてもらうのが、ふっ、……くそっ、…っ、大好きですっ!!」
「うんうん。そうなんだ。それで?」
「今日もいっぱいハメて……ふっ、いっぱい………ぐっ、クズ野郎が………っ、め、……め、雌イキさせて下さ。」
「いや、悪態ついたら台無しでしょ。」
「あっ!!!」
直樹はグリグリと、先程の比でない力で俺の膀胱を押した。流石に我慢できず、俺の股間が生暖かくなった。
-----
「ねー、圭人くん。ごめんて。柄にもなく興奮して、やり過ぎちゃった。」
「ドア、絶対開けんなよ。この、ごみグズ。」
俺は直樹の家でシャワーを浴びながら、ドアを睨んだ。浴室の鍵はかけたけど、心許ない。
「…圭人くん。こんなに興奮するの、本当に初めてなんだ。」
「だからなんだ。手頃なおもちゃには何でもしていいってか?」
「だから、それが違くて。」
さっきからなんなんだ。人にあんな事させといて、違うもなにもねーだろがよ。
「俺、圭人くんの事、そんな風に思ってない。」
「………」
「テンガとか、もってのほかだよ。」
「……そりゃ、テンガ程良くはないからな。」
「まぁ、そうだけど。」
「しね。」
「いやいや!違うって、そうじゃなくて…。俺は、圭人くんだから気持ちいいんだよ。」
「……」
俺はシャワーを止めた。……室内がじんわりと暖かいな。
「気持ち良くなりたいからじゃなくて、圭人くんとだから、セックスしたいし、気持ちいいんだ。」
「………」
「圭人くん、前に『俺たち友達だろ』って言ったでしょ?あれも、言われた時、微妙な気持ちになっちゃって、でもその時はその理由が分からなくて、何も言えなくて。」
「……」
「つい、笑って誤魔化しちゃったけど、最近やっと、ちゃんと自覚出来た。」
「……」
「俺、圭人くんの事が、好き。」
「……」
「圭人くん、宜しければ、俺と、お付き合いをーーーあだっ!!」
俺は浴室のドアを開けた。ドアに寄りかかっていた直樹が、同時に浴室に雪崩れ込み転けた。
「……」
「良かった。開けてくれた。」
俺と目が合うと、直樹は安心したように、にっこりと笑った。
----
「だから、何でこうなるっ!!」
「え、だって、次回は乳首開発って、俺言ったじゃん。」
風呂から出ると、直樹は速攻で俺をソファに縛り付けた。
「お前……。」
俺はため息をついた。好きだどうのも、結局は嘘って事かよ。本当、こいつ最悪だ。結局は俺の事おもちゃ程度に思ってるんだろ。なんか……ちょっと………いや、だいぶ、かなしっ。
「え、あれ、圭人くん。え、泣いてる?」
「ふっ、泣いてねーよ!!」
「いや、泣いてるよ。」
「………ふっ、」
俺はぼたぼたと涙を流した。だって、俺、直樹に好きって言われて……ちょっと、嬉しかった。なのに、結局はこうなんだ。
「お前なんて、嫌いだ!」
「え。」
「お前、やっぱり、俺の事、生ーーっっ!」
直樹が急にキスをしてくるので、俺の言葉はそこで途絶えた。なんだよ。また急に……。
「はぁっ、圭人くん。それ、違う。」
「……んっ、」
「圭人くんの事、好きって言うのは本当。圭人くんの事、玩具なんて思ってない。俺は、圭人くんが好き。」
「……ふっ、お前の、言う事なんて、もう何も信じらんねーよっ!!」
「……。……でも好き。」
直樹はそう言って、俺をギュッと抱きしめた。
「俺は、強がってるけど本当は寂しがり屋な圭人くんが好き。」
そう言って、直樹は俺を抱きしめたまま、チュッと俺の頬にキスをした。
「仕事に一生懸命で、誇りを持ってるとこも好き。」
次はおでこにキス。
「薄情そうに見えるけど、本当は情に厚くて、面倒見がいいところも好き。」
頭。
「ガード硬そうなのに、案外無防備で、ちょろいところも好き。」
そして、また唇。
「………それは、ディスってるだろ。」
「ふふっ」
泣き止んだ俺が文句を言うと、直樹が笑った。
「圭人くん、好きだよ。愛してる。」
そしてまた、俺に優しくキスをした。
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