無自覚アブノーマル
「本当に大丈夫か?」
「はい…あの、も、本当にそういうのいいんで…」
とりあえずもう何でもいい。
何でもいいから欲しい。のに、黒崎は何度も確認してくる。
本田はベッドの上で頭を掻きむしりたくなる。
ちなみにパンイチだ。
黒崎も眉間に皺を寄せた強面なくせしてパンイチで、絵面としてはアホくさい。
「良くない。お前は浅はか過ぎるぞ。大体…」
「も、もう…我慢させられ過ぎて辛くて、限界なんです!」
「っ!」
何でもいいから出しやがれ!
自分でも浅はかだとは思う。
(しかしこちとら禁欲何日かも分からんくらいな上、お前にやられてから変な性癖発症してんだよ!)
本田は黒崎に飛びかかった。
黒崎は思わずよろけて後ろに手をつき、本田が馬乗りになる。
「……」
(でっけぇ…)
ごくり。足に当たる感覚だけで分かる。
(早く…)
熱に浮かされた顔で黒崎のものに手を伸ばす。
「お前、因みに性病とか大丈夫か?」
「はぁ⁈」
伸ばした手を掴んで制し、黒崎は小馬鹿にしたように聞いてくる。
本田は思わず苛立った声を上げた。
「ふっ、いや、嘘。」
「!」
そこで視界が反転した。
いつの間にか立場が逆転し、本田がベットに寝てその上に黒崎がいた。
「ふっ、」
黒崎はキスをしてきた。
性格や性癖が見える、荒めなものだった。
これからの快感を待ち望み、頭がホワホワしてくる。
「いいか本田。」
「…ふぁっ、ふぁい…」
既に惚けた返事をする本田に、黒崎は苦笑いを漏らしていた。
「これは、その…ただの遊びだから…。ロールプレイ?だからだ、その、お前が自分の癖について後ろめたく思う必要もない。」
「…」
(あ)
黒崎は打って変わって、真剣なトーンだった。
「ほら、俺だって、お前見てこんななってるから、同じ。お前だけじゃないからな…」
確かに、黒崎のものも硬くなったいた。
(俺を気遣って…?)
きっと黒崎なりの気遣いなんだろう。
案外優しいところもあるようだ。
「はい。ありがとうございます。」
(……のはいいが…正直、俺の癖的には、もっとガンガンにきて欲しい…)
ちょっと萎えた。
こくりと頷くと、黒崎はふっと笑いまた本田にキスをした。
「…ふっ…っ!」
(あれ?か、噛まれ…)
黒崎はキスの合間にカプカプと本田の舌を噛んだ。
本田が噛まれる度にビクつき、涎が口の端から垂れる。
そしてキスをしながら、器用に本田の後ろを解かす。
ここで悲しい性癖がでる。
きっと黒崎は気を遣って最初は優しくきたが、こっちが本性だろう。
強引でサドっけがある。
そんな本性がちょこちょこ漏れ出ていた。
意識すると期待で息が上がる。
「ふっ〜〜ぁっ!」
そしてぐりっと前立腺をいじられ、本田は呆気なく吐精する。
「あ?早すぎだぞ。」
「だって…禁欲…」
「はぁ…、そうか…。まぁ、最初の10分は好きにさせてやる。」
「ぇ…っ、ん…っ!〜〜っ!」
(…っえーーー⁈最初の10分後はどうなるのー?♡……いや俺は何を…っっ!)
「ふぁっ♡!」
自分でも嫌になるが、一瞬ワクワクしてしまった。
そんな自分を戒めるが、再び余裕も無くなる程の快楽が襲ってくる。
「ふっ、そんなんじゃ、後がキツいぞ。」
黒崎が小馬鹿にしたように口の端をあげる。
ムッとするが、間髪開けずに挿入されまた直ぐに出してしまった。
「…あ゛っ」
黒崎が本田の中の狭さに小さく声を上げる。
堀が深い整った顔が快楽で歪み、色っぽい。
思わず手を伸ばすと、その手を掴まれた。
「手はここ。」
そして両手を顔の横で押さえ込まれた。
「ふっ、あっ、ぬ♡…っ〜〜っ!あぁ!」
そして動く。
下半身からの快感が強く、脳みそまで溶けてしまいそうだ。
「あっ、黒崎さんっ…ぁ♡っ、もっと、おくっ、してくださっ…〜〜っ!」
「はっ、注文が多いな。」
黒崎は思ったよりも扱いやすい。良いかも知れない。
主導権を握れる、自分専用棒、的な。
(あ〜、気持ちぃ…もう少し、強引でも良いけど、やっぱり扱いやすいのが一番…)
「…んっ、黒崎さっ、…っ、下、さ、さわっ、…っ!」
下への刺激を依頼すると、黒崎は素直に従って触ってくれた。
「あっ、〜〜っ!」
後ろを刺激されながら、くりくりと亀頭を弄られる。
ごぷりと何度目かの吐精だ。
「……はぁっ、あっ、…ん。」
始めてからまだ10分弱。
しかしそろそろ体の熱も落ち着いてきた。
そろそろペースを落としたい。
「ふっ、黒崎さん、そろそろ…ぅあっっ‼︎」
そろそろペースダウンで、と言おうとしたのに黒崎は急に今までの比ではなく奥をついた。
思わず、本田の身体がしなる。
「あっ、…んっ〜〜っ!」
しかも黒崎の動きが、先程よりも心なしが激しい。
「く、黒崎くんさん…っ、〜〜〜っ!ちょ、やめっ〜っ‼︎」
ぐいぐいと黒崎を押し返すが、黒崎は止まらない。
「ハァッハァッ…っ、黒崎さ…っ‼︎」
やっと反応しこちらを見たかと思えば、黒崎はギクリとするような黒い顔で笑っていた。
「10分経ったから、サービス時間は終わりだな。」
「あ…え?」
(10分…最初に言っていた、10分?)
きょとんとする本田を、黒崎はニヤリと笑った。
先ほどからその笑顔が黒いんですが…。
「はい…あの、も、本当にそういうのいいんで…」
とりあえずもう何でもいい。
何でもいいから欲しい。のに、黒崎は何度も確認してくる。
本田はベッドの上で頭を掻きむしりたくなる。
ちなみにパンイチだ。
黒崎も眉間に皺を寄せた強面なくせしてパンイチで、絵面としてはアホくさい。
「良くない。お前は浅はか過ぎるぞ。大体…」
「も、もう…我慢させられ過ぎて辛くて、限界なんです!」
「っ!」
何でもいいから出しやがれ!
自分でも浅はかだとは思う。
(しかしこちとら禁欲何日かも分からんくらいな上、お前にやられてから変な性癖発症してんだよ!)
本田は黒崎に飛びかかった。
黒崎は思わずよろけて後ろに手をつき、本田が馬乗りになる。
「……」
(でっけぇ…)
ごくり。足に当たる感覚だけで分かる。
(早く…)
熱に浮かされた顔で黒崎のものに手を伸ばす。
「お前、因みに性病とか大丈夫か?」
「はぁ⁈」
伸ばした手を掴んで制し、黒崎は小馬鹿にしたように聞いてくる。
本田は思わず苛立った声を上げた。
「ふっ、いや、嘘。」
「!」
そこで視界が反転した。
いつの間にか立場が逆転し、本田がベットに寝てその上に黒崎がいた。
「ふっ、」
黒崎はキスをしてきた。
性格や性癖が見える、荒めなものだった。
これからの快感を待ち望み、頭がホワホワしてくる。
「いいか本田。」
「…ふぁっ、ふぁい…」
既に惚けた返事をする本田に、黒崎は苦笑いを漏らしていた。
「これは、その…ただの遊びだから…。ロールプレイ?だからだ、その、お前が自分の癖について後ろめたく思う必要もない。」
「…」
(あ)
黒崎は打って変わって、真剣なトーンだった。
「ほら、俺だって、お前見てこんななってるから、同じ。お前だけじゃないからな…」
確かに、黒崎のものも硬くなったいた。
(俺を気遣って…?)
きっと黒崎なりの気遣いなんだろう。
案外優しいところもあるようだ。
「はい。ありがとうございます。」
(……のはいいが…正直、俺の癖的には、もっとガンガンにきて欲しい…)
ちょっと萎えた。
こくりと頷くと、黒崎はふっと笑いまた本田にキスをした。
「…ふっ…っ!」
(あれ?か、噛まれ…)
黒崎はキスの合間にカプカプと本田の舌を噛んだ。
本田が噛まれる度にビクつき、涎が口の端から垂れる。
そしてキスをしながら、器用に本田の後ろを解かす。
ここで悲しい性癖がでる。
きっと黒崎は気を遣って最初は優しくきたが、こっちが本性だろう。
強引でサドっけがある。
そんな本性がちょこちょこ漏れ出ていた。
意識すると期待で息が上がる。
「ふっ〜〜ぁっ!」
そしてぐりっと前立腺をいじられ、本田は呆気なく吐精する。
「あ?早すぎだぞ。」
「だって…禁欲…」
「はぁ…、そうか…。まぁ、最初の10分は好きにさせてやる。」
「ぇ…っ、ん…っ!〜〜っ!」
(…っえーーー⁈最初の10分後はどうなるのー?♡……いや俺は何を…っっ!)
「ふぁっ♡!」
自分でも嫌になるが、一瞬ワクワクしてしまった。
そんな自分を戒めるが、再び余裕も無くなる程の快楽が襲ってくる。
「ふっ、そんなんじゃ、後がキツいぞ。」
黒崎が小馬鹿にしたように口の端をあげる。
ムッとするが、間髪開けずに挿入されまた直ぐに出してしまった。
「…あ゛っ」
黒崎が本田の中の狭さに小さく声を上げる。
堀が深い整った顔が快楽で歪み、色っぽい。
思わず手を伸ばすと、その手を掴まれた。
「手はここ。」
そして両手を顔の横で押さえ込まれた。
「ふっ、あっ、ぬ♡…っ〜〜っ!あぁ!」
そして動く。
下半身からの快感が強く、脳みそまで溶けてしまいそうだ。
「あっ、黒崎さんっ…ぁ♡っ、もっと、おくっ、してくださっ…〜〜っ!」
「はっ、注文が多いな。」
黒崎は思ったよりも扱いやすい。良いかも知れない。
主導権を握れる、自分専用棒、的な。
(あ〜、気持ちぃ…もう少し、強引でも良いけど、やっぱり扱いやすいのが一番…)
「…んっ、黒崎さっ、…っ、下、さ、さわっ、…っ!」
下への刺激を依頼すると、黒崎は素直に従って触ってくれた。
「あっ、〜〜っ!」
後ろを刺激されながら、くりくりと亀頭を弄られる。
ごぷりと何度目かの吐精だ。
「……はぁっ、あっ、…ん。」
始めてからまだ10分弱。
しかしそろそろ体の熱も落ち着いてきた。
そろそろペースを落としたい。
「ふっ、黒崎さん、そろそろ…ぅあっっ‼︎」
そろそろペースダウンで、と言おうとしたのに黒崎は急に今までの比ではなく奥をついた。
思わず、本田の身体がしなる。
「あっ、…んっ〜〜っ!」
しかも黒崎の動きが、先程よりも心なしが激しい。
「く、黒崎くんさん…っ、〜〜〜っ!ちょ、やめっ〜っ‼︎」
ぐいぐいと黒崎を押し返すが、黒崎は止まらない。
「ハァッハァッ…っ、黒崎さ…っ‼︎」
やっと反応しこちらを見たかと思えば、黒崎はギクリとするような黒い顔で笑っていた。
「10分経ったから、サービス時間は終わりだな。」
「あ…え?」
(10分…最初に言っていた、10分?)
きょとんとする本田を、黒崎はニヤリと笑った。
先ほどからその笑顔が黒いんですが…。