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無自覚アブノーマル

「…何してる。」
行為が終わると、深谷はまたもや散々嫌がらせのような後処理を行った。その後ぐったりした本田を布団に寝かせると、ウェブカメラの様な物を鞄から出して本田の部屋に設置している。
「見守りカメラ。」
「見守んな。勝手に置いてくな。」
深谷は本田の質問ににっと笑って答えた。
「だってもう、本田は俺のものだから。」
さも当たり前のようにそう宣うと、ずんずんと近寄ってくる。
「ずっと見てていいでしょ?だって俺、一日中、二十四時間三六五日、ずーっと本田を見てたい。てかそもそも、本田に拒否権あるっけ?」
「っ、」
小首を傾げるが、全然可愛くない。
「それに俺さ、今までは本田の写真で抜いてたけどこれからは動画で抜きたいし。」
「きも…」
「例えばー、俺が連絡するから、それでシャワー浴びろって言われたら本田はカメラ持ってシャワー浴びて、」
深谷の手が嫌らしく本田の体を滑る。
「裸になれって言われたらカメラの前で裸になって、」
本田の戸惑った目と目が合うと、深谷は何処か恍惚とした笑みを深めた。
深谷の手が今度は本田の腰を撫でる。
「自慰しろって言われたら、本田はカメラに向かって、この足広げて自慰しないといけないわけ。」
「なっ…」
「何?」
「…っ」
にっこりと深谷は再び首を傾げる。
「分かった?お前が何処で何をしていても、おまえは俺のものだから!もう絶対逃さないからなっ。」
笑顔が凄い破壊力だ。
茫然自失な本田を、深谷が満足気に見つめる。
「こっちの準備出来たら、迎えに来てやるからな。一緒に住もう。それまではモニター越しで我慢。」
もう深谷の言っている意味を脳が処理できない。
深谷は言いたい放題述べると、動けない本田を引き寄せてキスをした。
深いねっとりとしたキスが酷く不快だった。
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