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【完結】取引先の上司がストーカーです

「碧くん、準備出来た?」
「…出来た。」
「じゃ、行こっか?終わったら一緒に風呂入ろうね。」
やる事やったらとっと解放して下さい。百歩譲っても風呂ぐらい一人で入らせてくれ…。
殿村なりの優しさなのか何なのか、前処理は一人でさせて貰えた。殿村はバスルームから出て来た碧の手を強めに引き、寝室に引き摺り込むとどさりとベッドに碧を寝かせた。 なんか、手荒じゃない?
そんな不満を感じて殿村を見上げ、碧は絶望する。
殿村はまだ何も始まっていないにも関わらず、息は既に乱れ明らかに興奮している。獣感が凄い。
殿村は碧に乗り上げ、余裕のない手つきで碧のバスローブを脱がした。
毎度、洒落臭いもん支給してと心の中で罵倒していたバスローブが…こんな恋しくなる日が来るとは。
「碧くん…はぁ、はぁ…く、口開けて。べって、舌出して。」
「…っ」
いつもの数倍キモ怖い。
しかしここまで来たら大人しく殿村に従い、なるべく酷くされない様にさっさと終わらせてたい。暴れてまた縛られたら、そっちの方が何倍も恐ろしい。
舌にざらりと殿村の舌が合わさり、そのままぐじゅりと口内に押し入られた。
「はぁっ…美味しい…。碧くん、美味しいっ‼︎」
「…。」
顔は綺麗なのに。本当、言動が気持ち悪いなこの人。
「…あっ‼︎」
そんな白けた目で殿村を見ていると、殿村が急に後ろに指を入れてくる。
「…っ、ふっ、」
「大丈夫だよ、碧くん。大丈夫大丈夫‼︎また、碧くんの良いとこだけ触ってあげるから。」
ハァハァ息を乱した殿村が言う。はっきり言って全然大丈夫ではない。殿村の目は血走っておりめっちゃ怖い。
「…ぅっ」
しないと一ヶ月後に血を見ると脅され、散々殿村に色々と突っ込まれ開発されただけあり、痛みはないが恐怖が大きい。
何より興奮した殿村が獣じみており怖い。
「…っ、ん!」
「ふふっ、ここ好きだもんね。あ〜めっちゃ可愛いぃ…‼︎」
「か、楓くん…」
「ん 何?」
「せめて、電気消して…恥ずかしぃっ。」
「…。」
煌々と光の灯る室内では、情けない顔と、哀れに剃られた局部が丸見えだ。顔を腕で隠し、縋るように殿村に頼んだ。しかし殿村の反応はない。
「か、楓く…ふっ‼︎」
どうしたのかと薄目を開けた瞬間、ガバリと殿村に襲われキスされる。
「はー、はー、碧くん、可愛い!あぁ、可愛すぎる‼︎はぁ…、抑え効かなくなったらごめん。てか、無理!自制できん‼︎なるべく気をつけるから、きつかったら言えな?」
「え?じゃ、じゃあ、もうこの状況がきつ…あ!」
ハァハァと酷く激して、殿村は一気に碧の中へ突き入れた。
もうキツいと自己申告したのに!
内心罵倒して、異物感に鳥肌が立つが、直ぐに良いところを突かれて快感が押し寄せてくる。
「うっ…はぁっ…あっ、き、やだ…〜っ!」
「はぁ、はぁっ、碧、碧っ!」
「ふっ、ん」
殿村はもはや獣だった。烈烈と動き、碧に荒いキスをしてくる。殿村の行為の衝撃が激しくて、碧の体がガクガクと激しく揺らぎシーツにシワを作る。
怖い。同時に酷く気持ちが良い。頭が混乱する。
「あっ、やっ、ちょ…っ、んんっ‼︎」
あ、出た。
碧は呆気なく達する。しかし殿村は未だなようだ。一向に動きの激しさが治らない。
「ねっ、か、…んっ、〜〜っ、うぅ、楓くん、気持ちいい…っ」
「碧…!」
「やっ、から、やめ…っ!」
何でだよ!
止まれと言ったつもりがまたキスされる。ちゅっちゅっとしつこいので、碧の言葉が意味を成す間がない。
全然止まらないし。
あぁ、また一つ、新しい扉をこじ開けられてしまった。
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