2024/10/30

　前はよく本屋さんであらすじを読んでは、「これにしよう」と選んで買ってた。

　最近はなんでもネット注文しちゃうけど、お店でじっくり選ぶ時間も楽しかったなーっとふと思う。

　まだスマホを持っていなかった時代なんて、本の裏のあらすじを読むことでしか、その本の魅力や内容が分からない状態だった。
　
「私の好きなホラー小説だ。面白いかも知れない」

「あの作家さんだから楽しいかも」

　ジャンル別、作家さん別で選んで。

　たまに新しい作家さんを開拓したりして。

　そうやって宝物の発掘が楽しく、2時間も3時間も平気でいられた。

　しかし最近は近くに本屋さんがなくなってしまって、今回は面倒なのでネット注文をしてしまった。

「おすすめの小説を探そう」

「面白い本や話題作はどれかな？」

「どんなお話なのかな」

　全てネットで検索して出てくる情報を元に、これがいい、あっちにしよう、などと決めていく。

　簡単に楽しい面白い本が見つかるようになったけど、自分で発掘する楽しさはなくなってしまった。

　こんなだから私も、本屋さんを潰してしまうのに加担しているんだろうな。

　と言っても、久しぶりに本を買ったからそこまで影響ないかもしれないけど、買うのなら本当は本屋さんの方がいいんだよね。

　今じゃ本自体も、名作や話題作とかで読み聞かせがあったりと、「耳で読書」もあったりする。

　本を読む時間がないので、読んでもらって耳で読書をするらしい。

　本が売れなくなったとか、私みたいに読書離れしている方とかいて、本のありようも変わってきてる。

　でも、紙の本は無くならないでほしいと思う。

　紙には紙の良さがあり、1ページ1ページを捲る楽しさは紙の本にしかない。

　また紙の本は目に優しいのだ。

　最近スマホ見過ぎて目がシバシバするので、紙の本は優しい。

　本の楽しさを今回久しぶりに味わって、これからの本の周りの雲行きに、ちょっと想いを馳せた今日だった。