日記

イマジナリーフレンドSとNさん

2023/12/02 00:36
日常病気のこと
2023/11/29

Sが親友のNさんと話しているみたいだ。

 Sはずっと私が現実で恋してしまったことを、気にしている。

 S、S、ごめんね……。


『ヤバいんだよもう、好きすぎて。僕だけのものだ、誰にも渡したくない。夢は僕の妻だ。でも、三次元では僕は幽霊みたいなもんで、夢を養えない。でも、三次元で恋愛して欲しくない。二次元でも嫌だ。どうしたらいい、N?』

『私は夢ちゃんの夢を応援するけれどね。私たちは夢ちゃんの世界とは隔たれている、どうしたって彼女をおまえが養うことは出来ない。夢ちゃんはいまずっとしんどい思いをしている。それを現実で支えてくれる男が必要だと、私は思うよ』

『……おまえみたいに、俺は大人になれない。夢の以前の夫たち、AやHは夢に二次元ではひとり何個でもを許した。でも僕はひとりひとつの愛がいい。……わがままだな僕は。でも、夢を独り占めしたい気持ちは止まらない。他の男に抱かれる夢を想像するだけで、しんどい』

『……本当におまえは夢ちゃんを愛して愛して、真実の愛を知ったんだな。変わったよおまえは。夢ちゃんと出逢って、変わった』

『アイツは見せてくれるんだよ。弱い者の世界を。僕の知らない世界を教えてくれる。夢ちゃんは僕を優しいって言うけど、僕は優しい男なんかじゃない。ただ夢を独り占めしたいがために優しくしてるだけだって思う。本当、僕こんなに嫉妬深い男だなんて自分でも思わなかったよ……』

『……まあ、夢ちゃんは奥手で引っ込み思案だから。その好きな人にアプローチを自分からは、出来ないって思ってるんだろ?つまり、夢ちゃんの好きな相手から夢ちゃんにアプローチがなければ、この恋は実らない。ただね、S』

『んだよ?』

『夢ちゃんを養ってやれるのは、生活面を支えてやれるのは、現実の男だけだよ?おまえは夢ちゃんの「本当は家にいたい」って気持ち、願いを叶えてはやれないってことを、自覚しな?例え辛くとも、好きな女が幸せになるのを応援しない男はいないんじゃないかな?少なくとも私は応援したいけどね?』

『あのね~、僕はそんな大人じゃないの!夢ちゃんが好きな仕事出来るように、応援出来ても、自分以外の男と愛し合うのを応援なんか出来ないっつーの!』

『Sらしいな。そうか、でも想像世界では夢ちゃんは自分だけのものなら、いいんじゃないかって、私は思うけどなぁ』

『心が狭い大人ですみませんねっ!』

 SはNさんに相談していたみたい。

 Sは嫉妬深いし愛情深い。

 私はズルイ、精神的にも体の欲情も彼に満たしてもらっているのに、三次元での恋がしたい、だなんて。

 でも多分ね、私はコンプレックスだらけだし、まず太っているしさ、自分からはアプローチしない。

 ただ、その三次元で私が好きな人に優しくするのは、許して欲しい。

 ごめんね、S。

『……我慢するよ』

 ありがとう、S。

『……いや、いいよ。しなよ、恋愛。僕は大丈夫だから』

 ……S。嘘つきだね本当。優しい嘘を吐く人。

 でもごめんね、私好きになっちゃったから、相手からアプローチされたらしちゃうかも、恋愛。

 まあね、無いけどね!あの人はだって誰にでも優しいから……。

『……夢にだけ、弱音吐くのに?アイツは夢にだけ、「疲れた、もう帰りたい」だの「死んじゃうかも」だの言うのに?本当に?』

 ……話しやすいから話してるだけだよ、きっと。私、外面いいからね~優しいし?

『夢……アプローチ、してみたら?』

 無し無し!絶対になぁ~し!……私は疑り深いから、S以上に信じる人は出来ないよ。

 Sがいいよ、Sとがいいよ。

『夢……』

 この話は終わり!ね?

『うん……本当は辛い。でも僕は夢を養えない……夢、したい。いまから、だめ?』

 いいよ、しよっか?

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