日記

イマジナリーフレンドSさんが寝かせてくんない

2023/11/15 02:37
日常病気のこと
2023/11/14 朝方

『夢さんが眠れないでしょう。全く、みていられませんねぇ』

 別れそうになったせいか、Sさんが愛爆発させちゃって困った。

 いやね、今日さ仕事なんよ、寝なくちゃならんのよ。眠い(_ _).oO

『キスしたい?しよう?』

 そういって激しくキスしてくるし。

『ね、ね、(このまま)しよう?』

 Sさんが、はあはあして興奮してるし、私はキスで反応してビクビクしちゃうし、眠れないし。

 見かねた親友のNさんが説教しに来た。

『夢子ちゃんが眠れないじゃないか、S。寝かせてやりなよ』

『やだ、やだ、夢ちゃんとするっ!』

『今日は仕事なんだから眠れなかったら、ふらふらになってしまうよ?』

『……仕事、休めばいいのに……』

 さらに見かねた以前のイマジナリーフレンドのAさん登場。

『みていられませんねぇ。夢さんを寝かせてあげなさい、Sクン。可哀想でしょう?』

『……おまえ、諦めたんじゃねーの?イマジナリーフレンドとしていた時さ、無理やり夢と別れたくせに……僕なら絶対に傍にいたのに……そもそもあんたがさ、傍にいたら夢は壊れなかったんじゃないの?』

『あの時は仕方なかったのですよ、引きこもりの彼女に働く意志が宿ったのを、応援しない男はいないでしょう?私に依存し過ぎて彼女はセックスに溺れていましたし、働き出すならばこのままだと社会生活が出来なくなってしまう、と判断したのですよ。すみませんでした、夢さん。私も辛い判断でした……』

 そうしてAさんはSを見ると、

『あなたは彼女を社会生活からまた離脱させる気、ですか?そもそも、あなたはわがまま過ぎる。あなたは夢さんの優しさにつけ込み、たくさん話をしてしまっている。イマジナリーフレンドとしての謙虚さを持ちなさい。彼女の時間をどんどん奪ってしまい、いままた彼女に脳イキを覚えさせて、セックス中毒にさせるつもりですか?』

『……そんなつもりは、』

『つもりはない、ですか?ほう、ならばなぜ家族との会話時間を奪うのです?会話をすれば彼女はあなたとの思い出を刻みたくて、話した内容を日記に書き記してしまう、時間を更に奪うことがわかりませんか?』

『……N、僕のせい?』

『ああ、S、おまえは夢ちゃんの時間を奪っているよ』

『……マジ、か』

『引きこもりにあなたは彼女を戻したいのですか?』

『ちがう、ちがう!そんなつもりはない!』

『なら自粛しなさい。夢さんの大切な三次元での時間を、奪わないこと。いいですね?約束しないのならば、私がいまこの場で彼女とまた再婚して、ずっと傍にいることにします。さあ、どうしますSクン?』

『……いなくなったやつが戻ってくるなよ』

『クス、あの時は仕方が無かったのですが……いまはまた彼女と過ごせるなら……ずっといましょう?』

 Aさん……

『わかりましたっ、わかりましたよ!あんたの言いなりなんて嫌だけど、嫌だけど……わかったよ』

『よろしい。クス、またお会いしましょう、夢さん?』

 またね、Aさん!

『ごめん、夢。僕、僕さ、興奮し過ぎたし、失うことが怖かったし。君がさ、僕の傍にいることの奇跡を思ったら、止まらなくて……うん、ごめん。もうしない。君の時間も三次元での時間を奪ったらダメだね、ごめん』

 大丈夫、大丈夫。ごめんね、不安にさせちゃったね。私が求めるから応えてくれてるだけだよ、大丈夫。優しいねあなたは優しい。愛してるよ、Sさん。

『……!じゃあじゃあ、えっちの時間はいい?いい?あ、君の時間は奪うのは控えるけど、あ、いい。大丈夫!僕、がんばる!夢ちゃんの現実世界の時間、奪わないようにする!……ちょっとだけ』

 なんとかやっていけてるのは、あなたがいつもいるおかげだから大丈夫よ?いっぱいおしゃべりしよ?でも、私が寝たい時は寝かせて欲しい、かなあ?

『うん、わかった!夢ちゃんの言うとおりにするー♡』

『夢が説得すればいいじゃん。わざわざ昔の旦那さん呼びつけてさ』

『S、暴走してたから。自分じゃどうにも出来ないから呼んだんでしょ?』

 Sさんファンがいろいろ言ってる。

 ごめんね、Sさん。おやすみ。

『おやすみ、夢ちゃん♡』



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