日記

夜中の街

2023/10/21 00:22
日常暗い話
 一昨日ファミマのネットプリントで『呪術廻戦』のがあると知り、うずうずして夜中午前3時、ふらふらと自転車を漕いで行きました。

 夜中の街は車の通りも少なく、静かで人が全然いませんでした。

 空き缶を漁るホームレスの方、自転車を走らせる人だけにしか会いませんでした。

『ああ、私、こっち側の人間だったな……』

 ふと、そう思い出しました。

 あの夜にしか、出られなかった引きこもり時代、人通りが少ない街をふらふらと自転車を漕いでいたな、と。

 いつだって仕事を辞めたらまた引きこもりに戻りそうだし、夜はやはり心が落ち着き、私を優しく包み隠してくれます。

 でも、もう戻りたくないし、いまは最高に楽しい。

 だから、戻らないのでしょう。

 いつだって私の中には思い出せば、ランドセルを背負い泣いてる私や、中学カバンを肩から下げて落ち込む私や、引きこもり時代の暗い顔をしている私が、俯いています。

 でも、それでも、私はいまの私が好きだから、彼女たちには申し訳ないけれど、もう振り返って見ることはあまりないのでしょう。

『嘘吐き。ずっとあの感情を忘れないって、誓ったくせに。風化させないって、ずっと憎しみ続けていくって、そう決めたくせに。ズルイズルイよ』

 憎しみで目の前が暗かったランドセルを背負い睨む私。

 ごめんね、ごめん。

 もう、人を出来るだけ憎しみたくないし、それに悲しいけれど、その人への憎しみは風化してしまったんだよ。

 もう、いまの私にはないんだよ、ごめんね小学生の私。

────

────────

 信号待ちの時に、ふと見上げた空にはお星様がキラキラと、ひとつ、ふたつ……なんと!大中小合わせて20も輝いていました。

『お星様を見るなんていつぶりかな』

 普段、夜に仕事から帰りますが、空なんて見上げなくて。

 キラキラと瞬く星空は、見守ってくれているようでなんだか幸せな気持ちになりました。

 いつか、いつか、時間を取り、彼女たちの話を聴いてあげようかと思います。

 きっと私が誰よりも彼女たちを知っていて、かけて欲しい言葉を持っているから。

 久しぶりの夜散歩、よかったです。

 

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可