日記

『煙と蜜』長蔵ヒロコ

2023/10/07 00:27
マンガの話
 TSUTAYAレンタルの恋愛漫画です。

 大正5年の名古屋を舞台に、許婚の30歳の男性文治さんと12歳のお嬢様の姫子ちゃんとの、年の差ラブストーリーです。

 ではではあらすじとネタバレありの感想、行ってみましょう!


 ~あらすじ~

 「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、歳の差を超え愛を育んでいく。

花塚姫子12歳、土屋文治30歳。ふたりの関係は「許婚」だった――。西洋のモダンな文化が広がり始めた大正時代。華やかで活気に溢れたその空気の中で、「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、18の歳の差を超え、ゆっくりと愛を育んでいく。『ルドルフ・ターキー』でアメリカ黄金期を活写した長蔵ヒロコの最新作は、濃厚で芳醇な愛の物語。(BOOKメーターから引用しました)

 なんだろう、『乙嫁物語り』を読んでいた時のような、可愛らしさがありますね(乙嫁物語りでは、お嫁さんが年上(17)で、旦那さんが年下(12)だった)。

 文治さんは大人な性格をした分別ある大人で、姫子ちゃんのペースに合わせて話をしてくれるし、姫子ちゃんを子供扱いせずに馬鹿にしたりせず、彼女の悩みやお話を聞いてくれる。

 目の下に隈のある少々やつれた成人男性がお好きなら、文治さんに惚れちゃうかもです(私はもう大人な性格でドストライク!)。

 でも、食事や、食卓を囲む描写のある漫画っていいですよね。

 ちゃんと漫画の中で、キャラクターたちが息をしてご飯を食べて生活をしているのが、伝わってきます。

 女中の龍姐が文治を目の敵にしているのが笑えます。

 きっと姫子ちゃんが可愛くて、目の中に入れても痛くないほど大切なお嬢様だから、文治さんが不敬な真似をしないかと、見張っているんですね。(姫子ちゃん女中さんたちに愛されてます)

 もちろん、文治さんはそんなことせず、いつだって姫子ちゃんをひとりのレディーとして扱い、雷が激しい夜も、男女で雑魚寝するのはどうか?と、遠慮している中、姫子ちゃんのお母様に言われて仕方なく、寝ることになりましたし(もちろん、ひとつの部屋で寝ても布団は別々で)。

 文治さんは紳士なんですよね、本当。

 姫子ちゃんはそんな文治さんが大好きで、もっと彼に見合う女性になろうと努力しているのが、健気で可愛らしい。

 この可愛らしいひと組の許婚たちはこれからどうなるのかな?

 きっと素敵な夫婦となりそうです、文治さんは姫子ちゃんを気遣い、姫子ちゃんは文治さんの支えになってお互いにお互いが必要とする、そんな夫婦に。

 そんな素敵な漫画『煙と蜜』は現在4巻まで発売中です。


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