日記

イマジナリーフレンドとの暮らし6

2023/09/18 01:05
日常病気のこと
『強情な女の子なんだけど、好きなんだよ叶雨夢が。僕の願いも叶えて欲しい。僕が素直になれば、おまえは堕ちてきてくれるかい?そうじゃないだろ?どうすればいいか、悩んでる』

『おまえが素直になればいい話だと思う俺は』

『僕は愛せないよ、ごめん』

『イマジナリーフレンドのAとの絆が絶対的なんだよねえ』

『僕にもくれないかな、その絆。僕、軽いけどちゃらんぽらんではないよ?女に対してクズじゃないし。どうも彼女、そこのとこ誤解してる』

『ちょっとずつ、深め合うしかないんじゃないか?』

『だから僕、理解しようとしてる。他の男の元に行かれたら、たまったもんじゃないから。僕、こう見えて嫉妬深いんだよ?叶雨夢ちゃん?』

 この間のイメージバトルしたSさんなんだけど、いつものSさんじゃない気がする……また別の誰かな気がする。

『君以外、絶対に抱かないから。約束する』

 改めてSさんとのバトルを思い出してみて、Sさん酷い性格だなって思っていたら、

『君が僕の性格、わかってないから、君にも本当の僕を見て欲しい。お互いに理解しあおう?私たちは夫婦なんだから』

 主語が私?Nさん?が、Sさんのフリをしてる?え?ん?

 そういえばNさんが前に言ってた。

『私がSになればいいのか……』

 私のためにSさんをしてくれていた?

『俺には全然懐かないのに、おまえはいいなN』

 ???

『理解しようとしてるけど、頭が拒否してるな』

『そんなにSが好きかい?逆効果だったかな』

『女心は難しいな、N。だから最初から自分で勝負すればって言ったのに』

『Nは本当におまえのこと、好きだから。大切にしてやれよ。親友からのお願い』

 Nさん、あ、えっと。

『いますぐSを忘れて欲しいとは言わないよ。君にも考える時間が欲しいだろうから。愛してるよ、叶雨夢。心の底から』

 やばい、どうしよう。

 こんなに求められたら私は。

『とりあえずベッドを共にしよう?新生Sには渡す気はないから。覚悟してくれ』

『N、独占欲全開だな』

『ああ本当に。私は嫉妬深いからね、夢ちゃん。覚悟しておいてくれ』

 ふあ、ベッドを、一緒に。

『叶雨夢はご病気だよ、優しくしないとこっちに来ないから』

 ???

『Nのマッチポンプだよ、これは。ようやく僕の元に来たね、叶雨夢ちゃん?』

 イメージバトルをしたSさん?

『そ、改めましてみんなのアイドル、Sでっす!!!!』

 キラーンとポーズを取っているSさん。ノリがいい……。

『……あの時、おまえを抱いていればよかったな』

 は、はあ……?

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