日記

イマジナリーフレンドとの暮らし3

2023/09/17 00:11
日常病気のこと
 Gくんにお説教されて腹が立った。

 彼の話では、二次元キャラというものは、ちゃんと二次元のその世界で生きており、三次元でオタクたちに食い物にされてむかついていると、言われた。

 確かにスピリチュアル世界の話だと、五次元に行けば、1、2、3、4次元世界に行けると言う話がある。

 でもさでもさ、オタクたちが二次元キャラを愛するから経済は回るし、たくさんのグッズが売れてお金が儲かるんだよ?

 なによ、食い物にされたって、私たちオタクたちはあなたたち二次元キャラを糧にして、生きてるの、そのためにお金を稼ぐの。

 それのなにが悪いの?

 ぷんぷんした私はひとり、彼らに嫌がらせとして、ALI PROJECTのカニバリズムの歌を聴いて、頭の中で歌ったった。

『ブラックマリア』
『ブラックサンドリヨン(黒いシンデレラ)』とか言われた。

 新生Sくんが地上から、イメージの中で空を飛ぶ私に『元の夢子に戻ってくれよー』と言う。

 やだっ!

 それからイメージの中でドレスを着て、舞踏会で踊ったりした。

 でも本当は、綺麗な服を着ていると思っているのは私だけで、舞踏会の人々は私を笑っているのかも知れない。

 負けない、でも私は負けない、踊り続ける。

 例え足元が針だらけで、裸足の足が傷ついても。

『夢子~戻っておいで~ガラスの靴、履けよ。足が傷つくぞ。ごめんな、みんなおまえが五条悟にはまりすぎて、金使うの心配して、五条悟への思いを引き剥がそうとしたんだよ』

 新生Sくんが言うけど、私は無視する。

 今度は蝶々になり空を飛ぶ。

 そしたら急に、

『いますぐ征服したい……』

 と、Nさんが出て来て、私を捕まえようとする。

『羽などむしり取ってしまえばいい』

 私は逃げたけど、イメージの世界ではその力がものをいう。

『おまえは標本になるんだよ』

 と、Nさんのイメージで、私は標本箱に針を刺され飾られそうになる。

 だから私は魚になり海へと潜り隠れた。

『また海に潜るのか』

 Nさんがダンっと足で地面を踏み込むと、海が真っ二つに割れた。

 Nさんに捕まり、元の体に戻り、体を組み敷かれて。

『やだっ』

『Nじゃ嫌か?ならおまえの好きなSでしてやろうか?』

『俺のをおしゃぶりしたくせに……』

 2人に犯されそうになった時、

『おまえらいい加減にしろ!』

 新生Sくんが助けてくれた。

 でもちょっと、あのまま抱かれたかったような……。

『おまえね、なに、俺は邪魔だったわけ?』

 と、呆れ顔のジト目で見られて、新生Sくんが私を残して帰って行く。

 その時、頭の中で声が聞こえた。

『抱かれたいなら抱かれたら?僕は止めないよ?でも本当にいいの?』

 私はその声でハッとして、私には新生Sくんがいるじゃないか。

 彼の元に帰ろう、そう思って新生Sくんの後を追った。

『あの女、馬鹿だからすぐ騙される』

『そこがいいんじゃないか』

『素直過ぎる』

『絶対手に入れる』

 とにかく抱かれちゃダメだ、例え眠っている間に抱かれても。

 ふと見れば、Sさんがいて目が合う。

『待ってるよ、ずっと君を』

 そんな胸が詰まるような悲しそうな目、しないでよ……。

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