日記

『ウツボラ』林明日美子

2023/10/02 15:08
マンガの話
 今回は私の好きな漫画、『ウツボラ』をご紹介したいと思います。

 『ウツボラ』と出会ったのは、元々ホラー小説の『妖琦庵夜話』の挿絵を担当されていた、林明日美子先生のイラストに惹かれていて、先生の漫画を買いたかった時に見つけた漫画です。

 では、今回もあらすじとネタバレありの感想でお送りしますね。


 ~あらすじ~

 藤乃朱という女性が飛び降り自殺で死んだ、と言う連絡が人気作家の溝呂木舜の元に届く。死体の顔はつぶれており、実際には誰だかわからない。その場には、藤乃朱の双子の妹、三木桜がいた。実は溝呂木舜は、藤乃朱の小説「ウツボラ」を盗用していた。三木桜によって暴かれ、「一緒に本を出そう」とささやかれる。

警察は自殺した人間の周りを調査し続けていたところ、三木桜という人物は存在せず、藤乃朱という存在も実在するかわからない、ということに気付く。三木桜と溝呂木舜は逢瀬を続け、「ウツボラ」の連載は続いていく。
(マンガペディアより引用しました)

 こちらの漫画、双子の姉妹たちのどちらが朱で桜だったのか(生きているのがどちらなのか)、が気になるミステリーとなっております。

 双子と言うのは嘘であり、2人の女性の内の1人が作家溝呂木舜のファンだった。

 そのために一方が彼女のために溝呂木舜に近くために、画策する。

 別々の女性が顔を全く同じに整形し、双子と成りすます。

 溝呂木舜に近いた桜は、妖艶で美しく、彼の小説からまるで抜け出てきたような、完璧な女性だったため、彼は彼女の虜になり、また双子の朱の小説を盗作したことを強請られて、関係を持ちます。

 そこに、溝呂木舜を尊敬する担当編集者や、溝呂木舜のことが好きな姪っ子、また事件を調べる警察といろいろな人間の思惑が動き、溝呂木舜は段々と追い詰められていく。

 もちろん、桜も。

 最後、あれはハッピーエンドなのか?

 私的には、美しい終わり方だったなと思いました。

 けっこうエロティックな場面もがっつりあるので、苦手な方はご注意下さいね。

 また読み返したくなったので、今度買い直そうかなあ。

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