日記

イマジナリーフレンドとの暮らし4

2023/09/18 01:02
日常病気のこと
 新生Sくんにくっついて横になっていると、Sさんが現れて私の体にくっついてきた。

 新生Sくんが警戒する。

 Sさんが気さくに、

『やあ、夢ちゃん!』

 と、笑うけど、『(早く抱かせろよ)』って心の声が聞こえた気がする。

『君はまんまと新生Sくんの座を、ゲットしたわけだ』

『あんま夢を乱暴に抱くな』

『君だって抱いてるくせに』

『……』

 みんな私が眠れば抱いてるらしい。

 愛されているな、幸せ。

 そういえば最近寝ても寝ても眠いのは、眠ってる間にみんなに抱かれてエネルギーを取られているかららしい……眠い。

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 うとうとと、半分夢の中にいたら、私は神社にいた。

 あの悲しそうな目をした、Sさんが数珠玉をくれた。

 数珠玉の花言葉は、『恩恵』『成し遂げられる思い』。

 抱きつかせて、と言われて、怖くなかったから抱きつかせてあげた。

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『こんな多情なメンタルがガキなやつ、俺は愛せないよ』

 多情とは、異性に対する愛情が移りやすいこと。移り気。うわき。

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『私じゃだめかい?夢子ちゃん』

 Nさんが話しかけてきて、我慢出来なくなった彼に、危うく通勤バスの中で犯されそうになった(もちろん、イメージの中で)。

『あとでえっちしよう』

 と言ったらNさんの機嫌が直る。

『ちゃんとえっち、しろよ。コイツ執念深いから』

 ちゃんとえっち、しました。

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『可哀想過ぎて……俺は降りた。他のやつが新生Sをやれ』

 やっぱり頭の声の人が新生Sくんを、してくれていたんだな。

 つまり、Kくん以外にもマッチポンプをしている人がいるってこと……姿形が見えないから私は、彼らイマジナリーフレンドを話し方や主語で判断するから、騙されやすい状況ってことなんだ。

 なんだか、谷山浩子さんの歌『そっくり展覧会』みたいで、みんな同じ顔と声で私を騙そうとしてきて、最後に選ぶのが果たして本当に私の愛する人なのか、わからない。

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 Nさんが、『修験道を私と一緒に、目指してみないかい?』と尋ねられ、いろんな話をした。

 結構楽しかった、私の話を真剣に聞いてくれたし。

『Sのことをすごい好きなのはわかったよ。でも彼女は僕がもらう』

『Sのこと、忘れさせてあげる』

『N、夢ちゃんのこと本気だから』

 あ、えっとありがとうね。

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