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【※間接的な死ネタ表現を含みます】
果たして終わりがあるのかを疑ってしまうような暗がりを歩き始め、どれ程の時間が経ったのだろうか
それでも歩みを止める時は永遠に訪れない。この先にあるもの、即ちゴールがあるという事実を知っていたから
──この先に『彼』がいる
世界から旅立った後も、遠く離れた場所から私を含めた仲間を見守り続ける『彼』が
その事実が道標としてこの胸にある為、前後が分からなくなる程の暗がりの中にあっても恐怖を感じなかった
道らしいものも存在しないのに、確固たる足取りで進み続けられたのはきっと──今も『彼』が私を導いてくれているからなのだろう
「湊くん」
暗がりが晴れた先に広がる空間で、やはり湊くんは待っていてくれた
目の前に現れたこちらの姿を視界に捉え、彼が浮かべた 何とも複雑そうな表情を浮かべた原因である私は苦笑を浮かべる事しか出来ない
──あの日から湊くんの歳を少しだけ追い抜き、私の生涯は短く幕を閉ざした
あんなにも忌避し、審判の夜に抗った筈の『死』がこの身を蝕んでいると知った時でさえ、取り乱す事はなかった
緩やかに、けれど既に決定された終わりまでに残された時間、今まで生きてきた間に出会った人々、絆の中に私は与えられたいのちに対する「こたえ」を見つけた
終わりの瞬間まで穏やかな日々を過ごす事が出来たのも、その「こたえ」が恐怖を上書きしてくれていたからなのかもしれない
「この場所に私、来ない方が良かったでしょうか?」
「……こんなにも早く君が来るなんて思わなくて、どんな表情や反応をしたらいいか、分からなくて」
「そう、ですよね……
あの、これだけは信じてほしいのですが、湊くんを困らせるつもりはなか──わ、」
「────ずっと会いたかった、星雫」
そんなのこちらも同じ気持ちだというのに、言い渋っていた私とは逆に躊躇いもなく告げられるものだから、湊くんは本当に凄くて、ずるい人だ
追い打ちをかけるように「頑張って生きたね、お疲れ様」なんて言葉をかけられては、抱きしめてくれる彼の肩口を流れる涙で濡らしてしまうしかない。世界から旅立つ時でさえも泣かなかったのに、湊くんとの再会で涙腺からはとめどなく涙が溢れ、ついには止まらなくなってしまった
「っ…湊くんに聞いてほしい話が、いっぱい、あるんです」
「全部教えて。星雫の声で、離れていた間の全部を僕に」
──ふたりの宇宙は再会によって永遠を形作ると共に、ここに閉じた。
果たして終わりがあるのかを疑ってしまうような暗がりを歩き始め、どれ程の時間が経ったのだろうか
それでも歩みを止める時は永遠に訪れない。この先にあるもの、即ちゴールがあるという事実を知っていたから
──この先に『彼』がいる
世界から旅立った後も、遠く離れた場所から私を含めた仲間を見守り続ける『彼』が
その事実が道標としてこの胸にある為、前後が分からなくなる程の暗がりの中にあっても恐怖を感じなかった
道らしいものも存在しないのに、確固たる足取りで進み続けられたのはきっと──今も『彼』が私を導いてくれているからなのだろう
「湊くん」
暗がりが晴れた先に広がる空間で、やはり湊くんは待っていてくれた
目の前に現れたこちらの姿を視界に捉え、彼が浮かべた 何とも複雑そうな表情を浮かべた原因である私は苦笑を浮かべる事しか出来ない
──あの日から湊くんの歳を少しだけ追い抜き、私の生涯は短く幕を閉ざした
あんなにも忌避し、審判の夜に抗った筈の『死』がこの身を蝕んでいると知った時でさえ、取り乱す事はなかった
緩やかに、けれど既に決定された終わりまでに残された時間、今まで生きてきた間に出会った人々、絆の中に私は与えられたいのちに対する「こたえ」を見つけた
終わりの瞬間まで穏やかな日々を過ごす事が出来たのも、その「こたえ」が恐怖を上書きしてくれていたからなのかもしれない
「この場所に私、来ない方が良かったでしょうか?」
「……こんなにも早く君が来るなんて思わなくて、どんな表情や反応をしたらいいか、分からなくて」
「そう、ですよね……
あの、これだけは信じてほしいのですが、湊くんを困らせるつもりはなか──わ、」
「────ずっと会いたかった、星雫」
そんなのこちらも同じ気持ちだというのに、言い渋っていた私とは逆に躊躇いもなく告げられるものだから、湊くんは本当に凄くて、ずるい人だ
追い打ちをかけるように「頑張って生きたね、お疲れ様」なんて言葉をかけられては、抱きしめてくれる彼の肩口を流れる涙で濡らしてしまうしかない。世界から旅立つ時でさえも泣かなかったのに、湊くんとの再会で涙腺からはとめどなく涙が溢れ、ついには止まらなくなってしまった
「っ…湊くんに聞いてほしい話が、いっぱい、あるんです」
「全部教えて。星雫の声で、離れていた間の全部を僕に」
──ふたりの宇宙は再会によって永遠を形作ると共に、ここに閉じた。
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