SS-etc
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ぽたぽた、と一定の間隔を開けながら、磨き上げられた床に落ちた水滴が軽い音を響かせる
真新しいビルのプロダクションには雨漏りをするような箇所はまず存在せず、ではこの水滴はどこから溢れるのかというと──
「……〇〇ちゃんや、また傘を指さずにここまで来たのかや?」
「小雨でしたので、傘を指すまでもないかと思いまして!」
「いつも言っておるが…〇〇ちゃんは女の子なんじゃから、体を冷やすのは厳禁じゃよ
こちらへおいで、タオルで拭いてあげよう…♪その後、休憩に付き合っておくれ」
「じ、自分で出来ますよ…?」
「我輩がお世話したいんじゃよ~」
日本とは違う環境に生まれた〇〇はよっぽどの大雨でなければ、こうして傘を指さずに外を出歩いてしまうのである
雨季でもあり、尚且つ湿度が高い日本では既に冷房がかかっている。濡れた状態では体温を奪い去り、体調を崩す原因になり兼ねないのだが、長年の癖というのは中々抜けないもの
レインコートを贈れば、些かマシだろうかと〇〇の世話を焼く零は代替え案を考えている。ひよこを模したものは小柄なこの少女に良く似合うだろう、脳裏でイメージ図を描き、こぼれる笑みを隠しきれずにいた
「まあ、……まあ、まあ!零さん、どうされたのですか?」
「強風で傘が壊れ、このザマじゃよ……我輩とした事が迂闊であった」
ここからは〇〇が雨の中を縫ってやって来た あの日から数日後の話
今度は彼女に注意を施していた零が雨に巻き込まれ、びしょ濡れの形で〇〇の前に姿を露わにする羽目に
悩まし気、この場合は濡れた髪を鬱陶し気にする彼の姿はいつかの時、某ドラマに提供した『UNDEAD』の楽曲のMVを〇〇に想起させた
「私、実は最近、小型ドライヤーを持参するようになりましたの
以前の恩返し、には不足していますが……零さんの髪を乾かさせてくださいっ!」
「我輩が好きでやった事、恩返しなど考えずによいのに
ふむ…どれ、では〇〇ちゃんからの申し出を有難く受け取ろうかのう」
「はい、どーんとお任せください!」
「張り切って愛らしいことじゃ
じゃがその前に濡れたままの服だけ、着替えさせておくれ」
「へ、」
ここで着替えるのか、そういえば──この通り雨のせいでシャワールームはいっぱいだったから、そのせい?なんて思考が幾ら考えても追いつかない
「(な、何でしょう…凝視なんてはしたないのに、目が離せなくて──!)」
細く見えがちの長身に備わった筋肉、濡れたせいで滴る雨粒
はしたないなんて事、分かってるのに目が離せない。魔法にかかったように動けなくなった〇〇の瞳とかち合うワインレッドの視線。あ、と我に帰ったのは悪戯心に細められた表情が〇〇を再び捕らえた後のことだった
「……〇〇ちゃんのえっち」
「…?!あ、ご、ごめんなさ……?!」
「熱い視線を向けられるのは良いが、あまりそんなに見つめられると……」
────取って食われても文句言わせねぇぞ
それがか弱い小動物への最終警告なのか、ただの悪戯心からのからかいだったのか──オーバーヒートによって座り込んでしまった、今の〇〇には理解できない領域からのものとしか掴み取れなかった。
真新しいビルのプロダクションには雨漏りをするような箇所はまず存在せず、ではこの水滴はどこから溢れるのかというと──
「……〇〇ちゃんや、また傘を指さずにここまで来たのかや?」
「小雨でしたので、傘を指すまでもないかと思いまして!」
「いつも言っておるが…〇〇ちゃんは女の子なんじゃから、体を冷やすのは厳禁じゃよ
こちらへおいで、タオルで拭いてあげよう…♪その後、休憩に付き合っておくれ」
「じ、自分で出来ますよ…?」
「我輩がお世話したいんじゃよ~」
日本とは違う環境に生まれた〇〇はよっぽどの大雨でなければ、こうして傘を指さずに外を出歩いてしまうのである
雨季でもあり、尚且つ湿度が高い日本では既に冷房がかかっている。濡れた状態では体温を奪い去り、体調を崩す原因になり兼ねないのだが、長年の癖というのは中々抜けないもの
レインコートを贈れば、些かマシだろうかと〇〇の世話を焼く零は代替え案を考えている。ひよこを模したものは小柄なこの少女に良く似合うだろう、脳裏でイメージ図を描き、こぼれる笑みを隠しきれずにいた
「まあ、……まあ、まあ!零さん、どうされたのですか?」
「強風で傘が壊れ、このザマじゃよ……我輩とした事が迂闊であった」
ここからは〇〇が雨の中を縫ってやって来た あの日から数日後の話
今度は彼女に注意を施していた零が雨に巻き込まれ、びしょ濡れの形で〇〇の前に姿を露わにする羽目に
悩まし気、この場合は濡れた髪を鬱陶し気にする彼の姿はいつかの時、某ドラマに提供した『UNDEAD』の楽曲のMVを〇〇に想起させた
「私、実は最近、小型ドライヤーを持参するようになりましたの
以前の恩返し、には不足していますが……零さんの髪を乾かさせてくださいっ!」
「我輩が好きでやった事、恩返しなど考えずによいのに
ふむ…どれ、では〇〇ちゃんからの申し出を有難く受け取ろうかのう」
「はい、どーんとお任せください!」
「張り切って愛らしいことじゃ
じゃがその前に濡れたままの服だけ、着替えさせておくれ」
「へ、」
ここで着替えるのか、そういえば──この通り雨のせいでシャワールームはいっぱいだったから、そのせい?なんて思考が幾ら考えても追いつかない
「(な、何でしょう…凝視なんてはしたないのに、目が離せなくて──!)」
細く見えがちの長身に備わった筋肉、濡れたせいで滴る雨粒
はしたないなんて事、分かってるのに目が離せない。魔法にかかったように動けなくなった〇〇の瞳とかち合うワインレッドの視線。あ、と我に帰ったのは悪戯心に細められた表情が〇〇を再び捕らえた後のことだった
「……〇〇ちゃんのえっち」
「…?!あ、ご、ごめんなさ……?!」
「熱い視線を向けられるのは良いが、あまりそんなに見つめられると……」
────取って食われても文句言わせねぇぞ
それがか弱い小動物への最終警告なのか、ただの悪戯心からのからかいだったのか──オーバーヒートによって座り込んでしまった、今の〇〇には理解できない領域からのものとしか掴み取れなかった。
45/47ページ