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「隼さん、サヤカちゃん達から物資のお裾分けがあったので、ご飯を作ってみました!」
「そうか、…指は切ったりしてないか?」
「大丈夫です!…あ、私が運びますから!」
「気にするな、これから二人で生きていかなくてはいけないのだから、今のうちに慣れておきたい」
…そう、私はユートくんという弟を。隼さんは瑠璃ちゃんという妹を失った
私たちにとって、かけがえのない半身は元々一人の人間から生まれたという。先の戦いで四人に別れていた彼らは二人の男の子と女の子に統合されたのだと聞かされた
最初はそれを受け入れなかった隼さん、そんな彼を説得させたのは皮肉にもユートくんと同じ顔をした男の子だった
私は、何も出来なかった。ユートくんと瑠璃ちゃんが好きだった世界を、二人の意思を継いで守っていこうとそう言い聞かせ、納得したフリをしていたのだ
「どうした、〇〇」
「え?」
「手が止まっているぞ」
私は、果たして隼さんの支えになれているのだろうか
もしかして、ユートくんを失った傷痕を、穴を埋める為に私は隼さんの優しさを利用しているだけなのでは?…不安になる
「お前が何を考えているか、おおよその検討はつく」
「…?!」
「分かるさ、俺たちは似た者を失った者同士なんだからな」
「隼、さん…」
消える筈がない、半身を失った痛みは。でも私たちはこの痛みを抱えて生きていくしかない。それがきっと二人がこの世界に確かに存在していたという証明になるから
だったら、私ももう逃げたくない、隠したくない。隼さんへのこの気持ちに決着をつける
『『頑張って』』
「…!」
「今、瑠璃とユートの声が…」
「…はい、私にも聞こえました」
大丈夫、あなた達が生きた証明は私たちが守っていく、安心して
だから、今、この時だけでも私に勇気をください
「隼さん。私、ずっと貴方のことが…」
私は嘘つきで、本当は、
(兄さんの事をお願いね)
(オレはいつも姉さんの傍に)
(優しい声が、背中を押した)
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