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「〇〇!」
「あ、瑠璃ちゃん!」
「遅くなってごめんなさい、待った?」
「ううん。私も今、来た所だから大丈夫だよ」
にこりと笑った〇〇はウェイターを呼んで、私がいつも飲んでいるものを私の代わりに注文してくれる。頼んだものが来る間に私は家から走って来たせいで上がった呼吸を整える事にする
そんなに急いで来なくてもいいのに、〇〇はそう苦笑しつつ優しく言ってくれる彼女側のテーブルにはミルクティーが入ったカップ、まだ並々と残ったそれは私が来るまで飲もうとしたのだろう、少し冷めてる様に見えた
「今日はどうしたの?」
「サヤカにまた決闘で負けちゃって…どこが悪かったのか、〇〇と一緒に考えたくて」
「うーん、私でお役に立てるかな?」
ウェイターが持って来てくれたコーヒーカップを受け取る時、こっそりと新しいミルクティーを頼んでおいた。かしこまりました、と私の注文を受けたウェイターはまたカウンターの方へと戻って行った
こっそりとは言え、目の前にいるのだから、何かをウェイターに頼んだと分かりそうなものだけど、〇〇は私のデッキを見ながら真剣にサヤカとの決闘で負けた時の要因を考えてくれていて、気付く事はなかった
「うーん…」
私には兄さんがいる、それもスペード校のエースとも言える程の強い兄さんが。けれど、そんな兄さんを頼らずに〇〇を頼ってしまうのは、やはり彼女が同性で一番の友人だからだと思う
難しくて、彼女に投げた問題はある程度の難しい問題を残して戻ってくる。全ての問題を解いてくれるわけじゃない。かと言って、問題が出来ない私を放っておける様なひとじゃない
〇〇は私が最初から、これは出来ないという先入感を持っているとそれを先ず否定してくる
ー瑠璃ちゃん、やってみましょう?
大丈夫、私が横で教えるから…ゆっくりでいいの。自分でやってみましょう?
それは自分がいないと私は何も出来ないと思っている兄さんやそんな兄さんがいないと何も出来ないと思っていた私とは違って、私の力を信じてくれていると分かる言葉
何者でもない私自身に私の力を信じさせようと、自信をつけさせようとしてくれる。そんな優しい〇〇が私は大好きで、時々、彼女の弟であるユートが羨ましくなる
「うん、先ずは瑠璃ちゃんが自分の敗因はどこにあったか、どう考えたかを教えて?」
ほら、〇〇はいつも私の意見を最初に聞いてくれる。それが分かってたから、私はサヤカとの決闘での敗因を彼女に聞く事にした。ううん、一緒に考える事にしたの
あのね、と私はこの前の決闘で思ったことを話し出す。こんな事が悔しかった、こんなコンボを決められて楽しかった…〇〇にとっては取り留めのない話だったかもしれない
けれどそんな話を〇〇は頷いてくれながら、またはミルクティーを飲みながら最後まで聞いてくれた。私もつい〇〇が楽しそうに聞いてくれるもので、話は私達を心配して迎えに来たユートと兄さんが来るまで続いた
信頼の数だけ、花束を
(全幅の信頼と友情を)
(私の親友へ。)
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