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昼間で学校が終わった〇〇はその足でカードショップに向かい、目当てのパックを購入してご機嫌だった。このパックは本日出された課題をやってから、開封しようと考えながら、帰りの電車に乗った
機嫌がいいのを隠そうともせず、弾んだ声でただいまと言うとおかえりと返事が返って来る事に〇〇は首を傾げた。確か弟であるユートはスペード校に寄ると言って、学校で別れたのでいる筈がないのだが…
「し、隼さん?!どうして、うちに?」
「今日、俺と瑠璃が来るとユートから聞いてないのか?」
「あ…」
「そういうことだ、邪魔をしている」
ソファに座りながらだが、律儀に頭を下げて来る隼に倣い、〇〇も頭を下げる。どうも隼を前にすると心が引き締まる、程よい緊張感はまるで彼と決闘してる時に感じるものに似ている
一緒に来る筈であった瑠璃は仲の良いサヤカといつもの喫茶店に行ってる様であそこから合流してくると隼から聞いた。それまでの間を繋ぐ何かをないかと通学鞄を探った所、ビニール袋の独特の感触が手に触れた
「隼さん、あの、これ…」
そっと〇〇が通学鞄から出したものを見て、隼は目の色を変えた…と思われる
「発売されたばかりの新しいパックか!」
「はいっ、さっき買って来たんです」
「欲しいカードがあるんだが…明日、俺が買ったパックの中に〇〇が欲しいカードがあったら、それと交換しないか」
「し、隼さんの頼みなら、喜んで!」
その後は〇〇と隼の手で5袋のパックを開封する時間が過ぎていった。パックに収録されていたカードの話題を絡めながら、隼と話す時間が〇〇にはこれ以上にない幸せだった
買って来たパックの中身には隼が言っていた「欲しいカード」というものが入っており、明日を待たずにカードを渡そうとした〇〇だが、明日のパックに彼女の使うシリーズのカードが入っていると分かるまでは、と隼に止められてしまった
「隼さん、今日はご飯を食べていきませんか?」
「……」
「隼さん…?」
返事がない事に疑問を抱き、彼に出す飲み物をコーヒーメーカーに任せ、〇〇は静々と隼の座るソファへと近付く。そこにいる彼の姿を見た〇〇はあ、と声を出しそうになるのを慌てて手で塞ぐ
開封したパックの中身をテーブルに置いたまま、彼は瞳を閉じて眠っていた。そんな彼の姿を見たのは初めてで〇〇は思わず先程自分が座っていた隼の隣へと座り、その寝姿をまじまじと見る
ー寝ているとこんなに穏やかな顔をしているんだ…
決闘で見せる鋭い眼差し、いつも冷静で端正な顔立ち故に人を遠ざけてしまう彼のこんな無防備で穏やかな姿を見たのは〇〇にとっては初めてだ
それ程に自分やこの家を信頼してくれているのだろうか、…きっと後者の方が主に、だろう
ぐら、と隼の体が自分の方へ傾いて来るのをあ、と気付くも時既に遅し。ぽすり、と軽い音ではなかったが、彼の頭が〇〇の肩にもたれ掛かった。かっと自分の想い人が近い距離にいる事に顔の熱が高まる
「っ…」
「……」
「し、隼さんあの…起きて……ないよね」
もし起きていたとしても彼はこんな事をする様な人ではない。一瞬でもこの行為がわざとではないかと疑ってしまった自分が恥ずかしい、否、逆に考えると隼を疑ってしまう程に頭が混乱してしまっているのかもしれない
微かに隼の方を向いて、その顔を覗き見る。見れば見る程に綺麗な顔立ちをしている、その顔にかかる髪を退かせようと左手を動かすと一瞬、身じろぎする彼。それが何処か幼い子供の様で〇〇から笑みがこぼれる
「ただいま」
「!」
「ん…帰ったのか、ユート」
「お、おかえりなさい!ユートくん!瑠璃ちゃんも一緒だったんだね!」
「ええ。丁度、ユートとそこで会ったの」
瑠璃と帰ってきたと言うユートの手には友人が来るという事になっていた為にだろう、お菓子やジュースが入っていたビニール袋が下げられている
それを見て、〇〇も自分がコーヒーをいれている途中だった事を思い出す。キッチンに慌てて向かうとメーカーはとっくの昔にコーヒーを煎れ終わっていた
だがどうやら温かさは維持されている様で煎れ直す事はしないで良さそうだとほっと息をはく。自分は冷たくても構わないが、隼達にそれを飲ませる訳にはいかない
「〇〇」
「あ、はい!」
「悪かったな。肩、重かっただろう」
「い、いえ、全然!…あの隼さん」
「ん?」
「うちで良かったら…いつでもゆっくりしに来て下さい」
決闘が強くて、スペード校のエースとも言われる隼。そんな彼が息をつける場所は自宅や限られた場所だけだろう、どうやら彼が息をつけるのはこの家も入っている事は先程の姿で分かったこと
ならば、喜んで彼の止まり木になりたいと〇〇は思った。少しでも、忙しく日々の中を羽搏く隼の翼を休める時間を作ってあげたかった
「…ああ。ありがとう、〇〇」
いれられたコーヒーをカップにいれ、手渡して来る〇〇に応える形で隼は微笑む。そしてその手で頭を撫でて来る隼の優しさに再びかっと顔に熱が集まって来る、分かっている、これは友愛によって起こる行動だと
隼の中では自分はただの友人、それもユートの姉だという位置づけだろう。〇〇の持つ恋心に気付く事なんてない、彼女が行動を起こすまでは
けれど、今のままでも十分だと考える〇〇と隼の関係が発展する事はまだ先の話だろう
今はまだおあずけ
(隼、姉さんに何もしてないだろうな)
(俺はそんなに信用がないのか、ユート)
機嫌がいいのを隠そうともせず、弾んだ声でただいまと言うとおかえりと返事が返って来る事に〇〇は首を傾げた。確か弟であるユートはスペード校に寄ると言って、学校で別れたのでいる筈がないのだが…
「し、隼さん?!どうして、うちに?」
「今日、俺と瑠璃が来るとユートから聞いてないのか?」
「あ…」
「そういうことだ、邪魔をしている」
ソファに座りながらだが、律儀に頭を下げて来る隼に倣い、〇〇も頭を下げる。どうも隼を前にすると心が引き締まる、程よい緊張感はまるで彼と決闘してる時に感じるものに似ている
一緒に来る筈であった瑠璃は仲の良いサヤカといつもの喫茶店に行ってる様であそこから合流してくると隼から聞いた。それまでの間を繋ぐ何かをないかと通学鞄を探った所、ビニール袋の独特の感触が手に触れた
「隼さん、あの、これ…」
そっと〇〇が通学鞄から出したものを見て、隼は目の色を変えた…と思われる
「発売されたばかりの新しいパックか!」
「はいっ、さっき買って来たんです」
「欲しいカードがあるんだが…明日、俺が買ったパックの中に〇〇が欲しいカードがあったら、それと交換しないか」
「し、隼さんの頼みなら、喜んで!」
その後は〇〇と隼の手で5袋のパックを開封する時間が過ぎていった。パックに収録されていたカードの話題を絡めながら、隼と話す時間が〇〇にはこれ以上にない幸せだった
買って来たパックの中身には隼が言っていた「欲しいカード」というものが入っており、明日を待たずにカードを渡そうとした〇〇だが、明日のパックに彼女の使うシリーズのカードが入っていると分かるまでは、と隼に止められてしまった
「隼さん、今日はご飯を食べていきませんか?」
「……」
「隼さん…?」
返事がない事に疑問を抱き、彼に出す飲み物をコーヒーメーカーに任せ、〇〇は静々と隼の座るソファへと近付く。そこにいる彼の姿を見た〇〇はあ、と声を出しそうになるのを慌てて手で塞ぐ
開封したパックの中身をテーブルに置いたまま、彼は瞳を閉じて眠っていた。そんな彼の姿を見たのは初めてで〇〇は思わず先程自分が座っていた隼の隣へと座り、その寝姿をまじまじと見る
ー寝ているとこんなに穏やかな顔をしているんだ…
決闘で見せる鋭い眼差し、いつも冷静で端正な顔立ち故に人を遠ざけてしまう彼のこんな無防備で穏やかな姿を見たのは〇〇にとっては初めてだ
それ程に自分やこの家を信頼してくれているのだろうか、…きっと後者の方が主に、だろう
ぐら、と隼の体が自分の方へ傾いて来るのをあ、と気付くも時既に遅し。ぽすり、と軽い音ではなかったが、彼の頭が〇〇の肩にもたれ掛かった。かっと自分の想い人が近い距離にいる事に顔の熱が高まる
「っ…」
「……」
「し、隼さんあの…起きて……ないよね」
もし起きていたとしても彼はこんな事をする様な人ではない。一瞬でもこの行為がわざとではないかと疑ってしまった自分が恥ずかしい、否、逆に考えると隼を疑ってしまう程に頭が混乱してしまっているのかもしれない
微かに隼の方を向いて、その顔を覗き見る。見れば見る程に綺麗な顔立ちをしている、その顔にかかる髪を退かせようと左手を動かすと一瞬、身じろぎする彼。それが何処か幼い子供の様で〇〇から笑みがこぼれる
「ただいま」
「!」
「ん…帰ったのか、ユート」
「お、おかえりなさい!ユートくん!瑠璃ちゃんも一緒だったんだね!」
「ええ。丁度、ユートとそこで会ったの」
瑠璃と帰ってきたと言うユートの手には友人が来るという事になっていた為にだろう、お菓子やジュースが入っていたビニール袋が下げられている
それを見て、〇〇も自分がコーヒーをいれている途中だった事を思い出す。キッチンに慌てて向かうとメーカーはとっくの昔にコーヒーを煎れ終わっていた
だがどうやら温かさは維持されている様で煎れ直す事はしないで良さそうだとほっと息をはく。自分は冷たくても構わないが、隼達にそれを飲ませる訳にはいかない
「〇〇」
「あ、はい!」
「悪かったな。肩、重かっただろう」
「い、いえ、全然!…あの隼さん」
「ん?」
「うちで良かったら…いつでもゆっくりしに来て下さい」
決闘が強くて、スペード校のエースとも言われる隼。そんな彼が息をつける場所は自宅や限られた場所だけだろう、どうやら彼が息をつけるのはこの家も入っている事は先程の姿で分かったこと
ならば、喜んで彼の止まり木になりたいと〇〇は思った。少しでも、忙しく日々の中を羽搏く隼の翼を休める時間を作ってあげたかった
「…ああ。ありがとう、〇〇」
いれられたコーヒーをカップにいれ、手渡して来る〇〇に応える形で隼は微笑む。そしてその手で頭を撫でて来る隼の優しさに再びかっと顔に熱が集まって来る、分かっている、これは友愛によって起こる行動だと
隼の中では自分はただの友人、それもユートの姉だという位置づけだろう。〇〇の持つ恋心に気付く事なんてない、彼女が行動を起こすまでは
けれど、今のままでも十分だと考える〇〇と隼の関係が発展する事はまだ先の話だろう
今はまだおあずけ
(隼、姉さんに何もしてないだろうな)
(俺はそんなに信用がないのか、ユート)
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