#2 Meeting together with the actor
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「エブリディ・ヤングライフ♪ジュネス♪」
「(ただの天使か)えーっと、ネギに糸こんにゃくにお肉…今日はお鍋?」
ショッピングモールと称しているだけあって、初めて訪れたジュネスは開放的な広い空間の中を幾つかに割り開け、様々な生活用品や灰音達の目的である食料品を売り出しているらしい
商店街などに人の姿が見られなかったのと対照的にジュネス内は人の波が波立っていた、まるで街の人々をここに一点に集められている印象づけられる
ここに来るまでの道程で手を繋げるまでには菜々子と親睦を深められた、と取る灰音はふと彼女が目的地とは横道を反れた場所に目を受けているのに気付く
「……菜々子ちゃん」
「?」
「もう少し買い物続きそうだから、菜々子ちゃんにお仕事の依頼っす」
「お仕事?菜々子に?」
「菜々子ちゃんには今日、おやつの時間に食べるお菓子を選ぶという重要任務をお任せするっす」
「え……菜々子が選んでいいの?」
「うん、出来るかな?」
菜々子が目を惹かれていたのは小さな子供なら目を引かずにはいられない、お菓子売り場。道案内を務めてもらっただけでも褒めるに値する彼女をこれ以上、連れ回すのもあれだろう
家で帰りを待つ祖母から受けとった買い物メモを参考にすれば、買い物位は自分一人で充分。任務、と前提にすれば、菜々子も変に気遣う必要もないだろうと灰音の言葉は考えて発せられた
「……うん!菜々子、頑張って選ぶね!」
「じゃあ、お願いするっす」
「はい!」
灰音の思惑通りに菜々子は変に気遣った様子もなく、嬉しさを滲ませた笑顔を咲かせ、スキップを彷彿させる軽い足取りで彼女は意気揚々とお菓子売り場へ向かう背中を残していった
自分が言い渡した任務をこなす彼女をあまり待たせない為にも灰音も買い物にスピードが求められる、…のだが数分前の買い物は一人で充分といった思考を早々に破棄したい思いに狩られ始めた
「(どれがいいのか、分からない…)」
今夜の夕飯である鍋の主役、肉。これが自分だけ食べるものだったのなら、適当に選んで買い物カゴに放り込むのだが、今日は菜々子やその父も一緒と言うのだから、そうはいかない
食肉コーナーで一人パックを持っては置く、を繰り返す女子中学生は周囲の買い物客にとって異様で、関わらぬ様にと灰音を回り込んで、あからさまに避けていく
誰もが避けて通る灰音、だが敢えて接触を図る物好きな人間も存在した事が彼女の肩に手が置かれた事で判明した
「……?」
「いや、すっごい顔して悩んでる様だったからさ」
肉を厳選中の忙しい所に横槍をつかれ、若干の不機嫌さを隠し切れずに自分の気を引いて来た青年を見つめる灰音。その視線の注ぎ具合に青年は苦笑を隠し切れずにこぼした
苦笑ながらも清涼感さえも感じられる笑顔が似合う青年は悪い言い方だが、田舎に長くいる人間よりも若干垢抜けた雰囲気を感じさせた。どちらかというと都会に良くいそうな人種だ
「あー…えっと、肉って全部同じに見えて、どれが良いか分からなくて
すいません、通行やお客さんの邪魔でしたよね」
「いや、お客様もそのお客様の中の一人だから気にしないでいいですよー
悩んでもらわなくても、うちの店のは全部美味いけど……じゃあ、これはどうっすかね」
食肉コーナーで灰音が佇んでいた原因を知った青年は彼女の隣から手を伸ばし、一寸の迷いも見受けられない動作で拾い上げたトレーを灰音へと手渡して来た
それはちゃんと鍋料理に使用出来る種類の食肉で、それだけで彼が灰音が鍋料理用の食肉を吟味していたのを見ていたのだと分かる気配りである
「これは……」
「味は俺が保証します!何てたって、俺が一度食べて美味いって実証済みだし!」
それに値段も手頃だし、とまるで自分がその食肉を受注したかの様に誇らしく笑う青年の言う通り、確かに値段は手頃でその割にはボリュームもあってお得、と考えずにはいられない
けれどその前に良く笑う人だな、と灰音は青年の朗らかな表情を物珍しそうに見上げていた。自分が表情のバリエーションがないからそう思った様に
「じゃあ、お兄さんの舌を信じてみます。どっちみち、私にはどれが良いかわからないし…
その代わり、だめだった時にはお兄さんに責任取って下さいね?キムチ一気食いとかでお願いします」
「そ、そんな顔して、意外に辛辣…!キムチだけに…。っとお買い上げ、ありがとうございまーす!」
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