#13 What was the name of the flower
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灰音がマル久に来店し、くたくたになってから翌日の21日。6月の後半という事もあって降雨もピークにさしかかっているのが、屋根を叩く水音で気付かされる
生憎の空模様の中でジュネスのフードコートに集まった特別捜査隊のメンバー。りせの大ファンであるらしい陽介の浮かれた様子ばかりが目につくが、今日ここに集まったのは勿論、そんな話をする為ではない
ー昨日、そのりせちーに会ったのを知られたら五月蝿そうだから…黙っとこう
「もし、今までの事件がテレビ繋がりだとすると彼女…狙われるかもな」
「でも…りせは昨日今日、テレビに出たわけじゃねーだろ?」
「調べてみたんだけど、りせちゃんと殺された山野アナの繋がりって同じ番組に一、二度出ただけみたい…」
「今度の休養騒ぎであの人、今この町で時の人じゃん。しかもここに引っ越してきてるんだよ?」
「あー…そっか、俺らの推理通りなら目を付けられるパターンか…」
つい先日、最後の最後で完二が大ダメージを負った林間学校で立てた新たな仮説。以前は最初の犠牲者と関係のある女性が犯行のターゲットにされる、というものだった
だがその仮説は第四の事件で被害者が完二になった事で崩れたのもつい最近のこと。そんな被害者であった完二からどういう事かと疑問の声が上がる。何故、悠達は芸能人がこの町に来た事を重視するか、意味が分からない
「もし、りせが狙われたら犯人のターゲットはこの町にいて、テレビで報道された人間って事だ」
「山野アナが殺された事件の関係者という線はなくなる…」
「つまりはりせちーがマヨナカテレビに映ったりして、あっちに落とされたら…私達の推理がビンゴ…って事かな」
「あー、なるほど!」
「本当に分かってる?」
近い内、次に事件が発生し、その犯行にりせが狙われたとしたら新しい仮説は信憑性を俄然帯びる事になる。この町にいて、テレビに報道された人間が犯行のターゲットになるという仮説が
だが分からない事もまだまだある、何故犯人は八十稲羽市の人間で、しかもテレビに報道されたという限定的な行動を取るのか
最初の被害者と関係のある人間ばかりを狙っていると思えば、そうではなく…どうにも動機というものが定まっていない様にも思える。犯行を防ぐ為とはいえ、灰音達が深く考え過ぎているだけなのか――
「相変わらず、犯人の動機はさっぱり分からないけどな…」
「この事件って一体何の為に起こってるんですかね?単なる無差別殺人事件ってわけじゃなさそうだし…」
「やっぱ、恨みつらみってやつッスかね?まあ…俺を恨んでる奴なら履いて捨てる程いるけど…
天城先輩とかあるんスか?人に恨まれる覚えとか…」
「ないよ」
これだけ、無差別だとそれぞれの被害者の恨みを持った人間という考えも浮上する。完二は自分で言う通り、怨恨の筋は少し考えただけでもあるらしい。だが雪子はというときっぱりとそう応えた、恨まれる筋合いはないと
あまりの速さによる即答と断言に完二と雪子の親友である千枝は呆気に取られた。雪子に限らず、誰からも恨まれない完璧な人間はいないと思うのだが…
「……い、いやぁ、雪子。誰でも知らない内にって事、少しはあるんじゃないかな?ははは…」
「ないよ」
「里中センパイ。もうこれ以上は…」
日頃から雪子の天然さ故に他人がどうなったかを知っているからこそ、千枝はその言葉を戒めようと試みる。天城越えを達成出来なかった中には雪子を逆恨みする人間だっている事だしと
だが雪子の返答は変わらない。自分は決して誰かに恨まれる様な人間でも、人生を歩んできていないと。こうまで頑だと雪子は誰の言葉も受け付けないだろう、灰音は早々に千枝に諦める様に促した
「あ、えーっと…どっちにしてもー、今まで被害にあった全員に共通する恨みって見当もつかないね!」
「ま、動機は捕まえてから喋らせればいい!取り敢えず、今はりせの動向に注意だな」
「丁度、今夜も雨みたいですし…マヨナカテレビをチェックしないとっすね」
日付を跨ぐ0時まで続く、朝から降り続ける雨は暗い室内に鎮座するテレビの液晶に変化をもたらした。電源が入っていない筈のテレビが音もなく、映像を綴る
砂嵐とおぼしきノイズが酷く、ちゃんとした映像を確認出来たのは最後の一瞬だけ。その一瞬の内に映り込んだのは水着姿の少女、間違いなければ…久慈川りせだろう
「絶対、あれはりせだって!」
「そうかな~?何か雰囲気、違うくなかった?」
「間違いねぇって!あの胸!あの腰つき!そしてあの、無駄のない脚線美!」
昨夜から続く雨のせいで、事件捜査の会議をする際に頻繁に利用する屋上が使えない事もあって灰音達は休みの時間を使い、二年の教室に集合していた。話題は昨夜のマヨナカテレビの事で持ち切りだ
若干、セクハラ的とも思える単語を使い、その体――もっぱらテレビに映ったと思われるりせの脚線美を褒め上げる陽介。そして改めて千枝を見やり、その脚とりせの脚を比較すると溜息が出てしまう、残念な意味で
千枝の足も普段からカンフーの練習をしているとあって、程よく筋肉がついて逞しい。だが今、彼が求めるのはやはりりせの様に無駄な肉を削ぎ落とした、細く白い足なのだ
「な、何であたしを見んのよ?!」
「センパイ…いやらしい」
失礼すぎる溜息と、りせのあの脚線美と自分の脚線を比較された事に気付いた千枝が慌ててスカートの裾で隠す。脚をじろじろと見られた恥ずかしさとモデルと比べられた事によって、彼女の顔は真っ赤に沸騰
その傍で一連の陽介の行動を見ていた灰音はと言うといやらしい、の一言である。色々と精神に応える言葉とじと目が陽介を突き刺す
生憎の空模様の中でジュネスのフードコートに集まった特別捜査隊のメンバー。りせの大ファンであるらしい陽介の浮かれた様子ばかりが目につくが、今日ここに集まったのは勿論、そんな話をする為ではない
ー昨日、そのりせちーに会ったのを知られたら五月蝿そうだから…黙っとこう
「もし、今までの事件がテレビ繋がりだとすると彼女…狙われるかもな」
「でも…りせは昨日今日、テレビに出たわけじゃねーだろ?」
「調べてみたんだけど、りせちゃんと殺された山野アナの繋がりって同じ番組に一、二度出ただけみたい…」
「今度の休養騒ぎであの人、今この町で時の人じゃん。しかもここに引っ越してきてるんだよ?」
「あー…そっか、俺らの推理通りなら目を付けられるパターンか…」
つい先日、最後の最後で完二が大ダメージを負った林間学校で立てた新たな仮説。以前は最初の犠牲者と関係のある女性が犯行のターゲットにされる、というものだった
だがその仮説は第四の事件で被害者が完二になった事で崩れたのもつい最近のこと。そんな被害者であった完二からどういう事かと疑問の声が上がる。何故、悠達は芸能人がこの町に来た事を重視するか、意味が分からない
「もし、りせが狙われたら犯人のターゲットはこの町にいて、テレビで報道された人間って事だ」
「山野アナが殺された事件の関係者という線はなくなる…」
「つまりはりせちーがマヨナカテレビに映ったりして、あっちに落とされたら…私達の推理がビンゴ…って事かな」
「あー、なるほど!」
「本当に分かってる?」
近い内、次に事件が発生し、その犯行にりせが狙われたとしたら新しい仮説は信憑性を俄然帯びる事になる。この町にいて、テレビに報道された人間が犯行のターゲットになるという仮説が
だが分からない事もまだまだある、何故犯人は八十稲羽市の人間で、しかもテレビに報道されたという限定的な行動を取るのか
最初の被害者と関係のある人間ばかりを狙っていると思えば、そうではなく…どうにも動機というものが定まっていない様にも思える。犯行を防ぐ為とはいえ、灰音達が深く考え過ぎているだけなのか――
「相変わらず、犯人の動機はさっぱり分からないけどな…」
「この事件って一体何の為に起こってるんですかね?単なる無差別殺人事件ってわけじゃなさそうだし…」
「やっぱ、恨みつらみってやつッスかね?まあ…俺を恨んでる奴なら履いて捨てる程いるけど…
天城先輩とかあるんスか?人に恨まれる覚えとか…」
「ないよ」
これだけ、無差別だとそれぞれの被害者の恨みを持った人間という考えも浮上する。完二は自分で言う通り、怨恨の筋は少し考えただけでもあるらしい。だが雪子はというときっぱりとそう応えた、恨まれる筋合いはないと
あまりの速さによる即答と断言に完二と雪子の親友である千枝は呆気に取られた。雪子に限らず、誰からも恨まれない完璧な人間はいないと思うのだが…
「……い、いやぁ、雪子。誰でも知らない内にって事、少しはあるんじゃないかな?ははは…」
「ないよ」
「里中センパイ。もうこれ以上は…」
日頃から雪子の天然さ故に他人がどうなったかを知っているからこそ、千枝はその言葉を戒めようと試みる。天城越えを達成出来なかった中には雪子を逆恨みする人間だっている事だしと
だが雪子の返答は変わらない。自分は決して誰かに恨まれる様な人間でも、人生を歩んできていないと。こうまで頑だと雪子は誰の言葉も受け付けないだろう、灰音は早々に千枝に諦める様に促した
「あ、えーっと…どっちにしてもー、今まで被害にあった全員に共通する恨みって見当もつかないね!」
「ま、動機は捕まえてから喋らせればいい!取り敢えず、今はりせの動向に注意だな」
「丁度、今夜も雨みたいですし…マヨナカテレビをチェックしないとっすね」
日付を跨ぐ0時まで続く、朝から降り続ける雨は暗い室内に鎮座するテレビの液晶に変化をもたらした。電源が入っていない筈のテレビが音もなく、映像を綴る
砂嵐とおぼしきノイズが酷く、ちゃんとした映像を確認出来たのは最後の一瞬だけ。その一瞬の内に映り込んだのは水着姿の少女、間違いなければ…久慈川りせだろう
「絶対、あれはりせだって!」
「そうかな~?何か雰囲気、違うくなかった?」
「間違いねぇって!あの胸!あの腰つき!そしてあの、無駄のない脚線美!」
昨夜から続く雨のせいで、事件捜査の会議をする際に頻繁に利用する屋上が使えない事もあって灰音達は休みの時間を使い、二年の教室に集合していた。話題は昨夜のマヨナカテレビの事で持ち切りだ
若干、セクハラ的とも思える単語を使い、その体――もっぱらテレビに映ったと思われるりせの脚線美を褒め上げる陽介。そして改めて千枝を見やり、その脚とりせの脚を比較すると溜息が出てしまう、残念な意味で
千枝の足も普段からカンフーの練習をしているとあって、程よく筋肉がついて逞しい。だが今、彼が求めるのはやはりりせの様に無駄な肉を削ぎ落とした、細く白い足なのだ
「な、何であたしを見んのよ?!」
「センパイ…いやらしい」
失礼すぎる溜息と、りせのあの脚線美と自分の脚線を比較された事に気付いた千枝が慌ててスカートの裾で隠す。脚をじろじろと見られた恥ずかしさとモデルと比べられた事によって、彼女の顔は真っ赤に沸騰
その傍で一連の陽介の行動を見ていた灰音はと言うといやらしい、の一言である。色々と精神に応える言葉とじと目が陽介を突き刺す