#12 Youth to the other side of the deodorant
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「プリ●ツならありますけど、いります?」
「マジで?!いいの?!」
「あ、はい」
プリ●ツだけでここまで喜ばれると逆に居たたまれなくなる、寧ろこれだけでよかったのかとつい問いかけの言葉が口を出そうになる
こんな事なら少し余分に作っておけばよかったなと灰音に後悔を残し、初日は幕を閉ざした
「はー…終わった終わった!」
「あっという間だったな、林間学校」
「よかったね、誰も停学にならなくて」
「あはは、確かに…」
計二日の構成となっている林間学校は悠の言う通りにあっという間にお開きとなった。現地解散までの間に一緒に過ごした同級生達との交流も新鮮で楽しかったが、やはりいつものメンバーが一番だと灰音は実感する
上流から流れる水が作り出す、小さな滝がある河原は昨年、雪子と千枝が今日と同じシチュエーションで遊んだ場所なのだという
田舎ならではの自然の美しさもしっかり目に焼き付いておきたい所だが、それを置いてまで聞き捨てならない台詞を聞いたからには聞かずにはいられない。停学とはどういう事なのか
「停学って…何かあったんですか?」
「ああ、そういや神楽坂はいなかったんだよな」
「灰音ちゃん、昨日は良く眠れた?」
「はい、そりゃもうぐっすりとばっちりと」
「俺達が大変だったのに、気楽だよなぁ…」
良くよくと観察してみれば、問題とされる昨夜は充分に睡眠を取った灰音自身と陽介達ではどこか顔色が違う様に感じられる。うっすらと目の下に隈はあるし、眠そうなのが否めない
その口ぶりからすると、どうやら彼らの睡眠不足は昼食を抜いた空腹によるものではないと思われるが…。知らなかったとはいえ、先輩達を差し置いてぐっすり寝た事実が灰音の罪悪感を刺激した
「よーし!んじゃ、早速来たんだし…取り敢えず泳ぐか!」
「はあ?」
「えぇ…先輩、泳ぐんスか…?あー…俺、だりぃんでパスで…」
「おい、大丈夫かよ?」
突如として泳ごうと言い出された事にも驚きだが、泳ぐ前から疲れ切った様子の完二が心配だ。いつもは背筋を伸ばし、存在感がある巨体も今はその疲れによって小さく縮まっている
彼もまた陽介達、下手をすれば彼ら以上に睡眠不足気味の様だが、灰音と同じ一年で昨夜の一件に巻き込まれる要素がない完二が何故、睡眠不足なのか
「昨日、ちゃんと寝れたのか?」
「お、俺は別に誰とも添い寝なんてしてないッスよ!!」
「誰も添い寝なんて言ってないよ、巽くん」
激しく動揺するあまり、口を滑らせる完二に若干引き気味のメンバー。どうやら昨夜の一件と灰音が寝ている間に誰かと添い寝していた、もしくはそうなる状況下に置かれたらしい
だから眠れなかったのかと納得しつつの灰音からの突っ込みに、完二はバツが悪そうに顔を反らした。これ以上は触れないで欲しいという無言の訴えの様だ
「い、嫌!俺の事は良いんで…」
「俺だけ泳いでもつまんねーだろ?」
「何、見てんの?あんたらだけ、入りゃいいじゃん」
ただ純粋に泳ぐだけではなく、あわよくば灰音達 三人の体を見ようとする陽介の邪な魂胆が見え見え。そんな魂胆を前に服を脱ぐ訳にはいかない千枝は強く拒絶を言葉にする
いつもならここで退くか更に突っ込んで、13日の様に返り討ちにされる陽介だが、今日の彼は退かない。その手の内に強力なカードを控えているからだ、これを出されば灰音を除く二人は弱いのは分かっている
「そういや…貸しがあったよな?」
「う…!貸しはまあ、そうなんだけど…」
自分達の作ったカレーのせいで昼食が抜きになった事を出されると千枝や雪子は弱い、彼女達も彼女達なりに自分達の行いや料理には反省しているのだ
そりゃあ出来るなら謝罪を形にしたいものの、だとしてもここで服を脱ぐのはどうしても嫌だ。このイベントを回避するのに千枝も全力を注ぐ、そして切り札には切り札を放った
「そう!水着持って来てないし!ねえ?雪子、灰音ちゃん」
「そ、そうだよね!うん、残念っ」
「センパイ達、その理由は通じないと思います…」
「え、どういうこと?灰音ちゃん」
.