#10 Physical and it turned into women's force
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続いて現れたのは陽介のペルソナ『ジライヤ』。ジライヤといえば、日本の読本・歌舞伎に登場し、猿飛佐助と並ぶ有名な架空上の忍者である
それが迷彩柄に赤いマフラー、しまいには服の前後逆と何とも絵心に苦しむデザインである。コノハナサクヤの華麗な火炎魔法によって、燃え上がるシャドウに突っ込んでいく姿も理解に苦しむ判断だった
「あっつー!あっちぃよ!こんなあちぃ所で熱いもん出してんじゃねぇよ!あっついだろうがー!」
燃え上がるシャドウに突っ込んだのだ、ジライヤの体に火がつくのは勿論の事、それに自分が巻き込まれるのも想定内…という訳ではなかったらしい。ジライヤが攻撃する時には火が消えると思っていたのだろうか
火の熱に悶える陽介の叫びを受け、既に召喚されていた千枝のペルソナ『トモエ』が薙刀を振るい、氷結魔法を放つ。燃え盛る炎でさえも凍てつく魔法の余波はまたこの人物にのしかかった
「さぁびぃよぉ…限度ってもんがあるだろぉ…?」
「センパイ、ボロボロっすね…」
この本陣の総大将とも戦ってもいないというのに、この短期間で陽介の体はボロボロだ。コノハナサクヤによって燃え上がり、次はトモエによって氷漬け…これには灰音も同情を吐露する他ない
彼がこうなっては無理をさせるのもあれだろう、と灰音が一歩前進。シャドウ達はトモエとコノハナサクヤの魔法によって体力は僅か、これなら自分と悠の戦力でで充分の筈だ
「鳴上センパイ、手伝います」
「ああ、頼んだ。一緒に行くぞ!」
「タイミングはそっちに合わせますよ」
色々あったものの、思い返せばこれが自分の初陣。気を引き締めて戦いに望まねば、自分の力量を試すには少々敵の体力が心許ないが、最初の戦いとはこんなものだろう
腰に回したホルスターから引き抜いた銃の銃口を灰音は迷う事なく米神に当て、引き金に指をかける。その姿を初めて見た雪子はぎょっと目を見開く、陽介達の時と同じ様な反応だ
「ち、千枝、灰音ちゃんが!」
「ああ。大丈夫だよ、雪子」
あれが灰音ちゃんのやり方だから、と後輩の彼女が自殺するのではと慌てふためく雪子を千枝が抑え込む。やはりあの召喚方法は心臓に悪い、という意見がこのメンバー内で纏まりつつある
そうこうしている内に悠のペルソナ『イザナギ』が先攻したのに合わせ、この場に不釣り合いな発砲音が重く響く。当然、灰音の米神に風穴は空いておらず、通り抜けた弾丸の代わりに現れたのは彼女のペルソナ
「オルフェウス!」
氷結し身動きの取れないシャドウへイザナギが回し蹴りを振る舞うのと同時に竪琴を振り下ろす、原始的なオルフェウスの物理攻撃によって砕けた小さな氷の結晶はこの場の熱で空間へ溶けていった
これで2回目となるオルフェウスの召喚に成功し、人知れずに灰音は安堵の溜息を肺の外へ吐き出す。前例がある分、召喚の時は人一倍緊張してしまう。何せこのペルソナは――
「何か、花村の言う事も分かって来た…こんなとこ、長くいたら絶対可笑しくなるわ…」
「これ以上、気持ち悪い事言ったら灰にしてやる…」
「良いんじゃないか?」
「煽ってどうするんすか、鳴上センパイ」
そこはリーダーとして雪子の言動を咎めるべきだろう、と雪子のやる…もとい殺る気に賛同する悠に灰音も呆れ顔。まあ気持ちは分からないではないが、あのシャドウは些か美意識に欠ける
リーダーが助長し、本当にシャドウを殺っては困る。雪子ならやり兼ねないと長年の付き合いである千枝が悠の代わりに彼女を咎める、親友の言葉なら少しは耳を貸してくれるだろう
「良くない!灰はだめ!」
「えー!」
「大丈夫っすよ」
くるる、と器用に手の中で召喚銃を回し、灰音は腰のホルスターに直す。一体何が大丈夫というのか、メンバーの疑問に彼女はけろりと答える
「見た感じ、オルフェウスの攻撃は通じるみたいなんで……センパイ達があれの時は二人分戦いますよ。私が」
「な、何だこの感じ…」
「胸キュンか、これが」
さらりと言ってのける灰音の表情は普段と変わらない、何を考えているかいまいち分かり辛いものだ
つまりはカッコ付けて言った訳ではないと、いざという時は自分が二人分戦うから大丈夫、そう言われては彼女の背中に着いていかない訳にはいかなかった
シャドウの向かった先にはここが銭湯ならば、その施設に必要不可欠な場所に続いている筈だ。そう、大浴場が
ご丁寧にも重く立ちはだかった扉には『おいでませ 熱帯天国』と記されている、先ずこの先にシャドウと完二がいる事に間違いはなさそうだ。だがこの先に行く勇気が、圧倒的に足りない
「…いるな、ここに」
「ああ、間違いねぇな…」
「これまた分かり易い目印なことっすねー」
「よし!じゃあ、張り切って行こうかっ」
空元気ながらも千枝がこの場を和ませようと振る舞う、目の前に立ちはだかる扉の異様な雰囲気の前では有難い明るさだ
それが迷彩柄に赤いマフラー、しまいには服の前後逆と何とも絵心に苦しむデザインである。コノハナサクヤの華麗な火炎魔法によって、燃え上がるシャドウに突っ込んでいく姿も理解に苦しむ判断だった
「あっつー!あっちぃよ!こんなあちぃ所で熱いもん出してんじゃねぇよ!あっついだろうがー!」
燃え上がるシャドウに突っ込んだのだ、ジライヤの体に火がつくのは勿論の事、それに自分が巻き込まれるのも想定内…という訳ではなかったらしい。ジライヤが攻撃する時には火が消えると思っていたのだろうか
火の熱に悶える陽介の叫びを受け、既に召喚されていた千枝のペルソナ『トモエ』が薙刀を振るい、氷結魔法を放つ。燃え盛る炎でさえも凍てつく魔法の余波はまたこの人物にのしかかった
「さぁびぃよぉ…限度ってもんがあるだろぉ…?」
「センパイ、ボロボロっすね…」
この本陣の総大将とも戦ってもいないというのに、この短期間で陽介の体はボロボロだ。コノハナサクヤによって燃え上がり、次はトモエによって氷漬け…これには灰音も同情を吐露する他ない
彼がこうなっては無理をさせるのもあれだろう、と灰音が一歩前進。シャドウ達はトモエとコノハナサクヤの魔法によって体力は僅か、これなら自分と悠の戦力でで充分の筈だ
「鳴上センパイ、手伝います」
「ああ、頼んだ。一緒に行くぞ!」
「タイミングはそっちに合わせますよ」
色々あったものの、思い返せばこれが自分の初陣。気を引き締めて戦いに望まねば、自分の力量を試すには少々敵の体力が心許ないが、最初の戦いとはこんなものだろう
腰に回したホルスターから引き抜いた銃の銃口を灰音は迷う事なく米神に当て、引き金に指をかける。その姿を初めて見た雪子はぎょっと目を見開く、陽介達の時と同じ様な反応だ
「ち、千枝、灰音ちゃんが!」
「ああ。大丈夫だよ、雪子」
あれが灰音ちゃんのやり方だから、と後輩の彼女が自殺するのではと慌てふためく雪子を千枝が抑え込む。やはりあの召喚方法は心臓に悪い、という意見がこのメンバー内で纏まりつつある
そうこうしている内に悠のペルソナ『イザナギ』が先攻したのに合わせ、この場に不釣り合いな発砲音が重く響く。当然、灰音の米神に風穴は空いておらず、通り抜けた弾丸の代わりに現れたのは彼女のペルソナ
「オルフェウス!」
氷結し身動きの取れないシャドウへイザナギが回し蹴りを振る舞うのと同時に竪琴を振り下ろす、原始的なオルフェウスの物理攻撃によって砕けた小さな氷の結晶はこの場の熱で空間へ溶けていった
これで2回目となるオルフェウスの召喚に成功し、人知れずに灰音は安堵の溜息を肺の外へ吐き出す。前例がある分、召喚の時は人一倍緊張してしまう。何せこのペルソナは――
「何か、花村の言う事も分かって来た…こんなとこ、長くいたら絶対可笑しくなるわ…」
「これ以上、気持ち悪い事言ったら灰にしてやる…」
「良いんじゃないか?」
「煽ってどうするんすか、鳴上センパイ」
そこはリーダーとして雪子の言動を咎めるべきだろう、と雪子のやる…もとい殺る気に賛同する悠に灰音も呆れ顔。まあ気持ちは分からないではないが、あのシャドウは些か美意識に欠ける
リーダーが助長し、本当にシャドウを殺っては困る。雪子ならやり兼ねないと長年の付き合いである千枝が悠の代わりに彼女を咎める、親友の言葉なら少しは耳を貸してくれるだろう
「良くない!灰はだめ!」
「えー!」
「大丈夫っすよ」
くるる、と器用に手の中で召喚銃を回し、灰音は腰のホルスターに直す。一体何が大丈夫というのか、メンバーの疑問に彼女はけろりと答える
「見た感じ、オルフェウスの攻撃は通じるみたいなんで……センパイ達があれの時は二人分戦いますよ。私が」
「な、何だこの感じ…」
「胸キュンか、これが」
さらりと言ってのける灰音の表情は普段と変わらない、何を考えているかいまいち分かり辛いものだ
つまりはカッコ付けて言った訳ではないと、いざという時は自分が二人分戦うから大丈夫、そう言われては彼女の背中に着いていかない訳にはいかなかった
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シャドウの向かった先にはここが銭湯ならば、その施設に必要不可欠な場所に続いている筈だ。そう、大浴場が
ご丁寧にも重く立ちはだかった扉には『おいでませ 熱帯天国』と記されている、先ずこの先にシャドウと完二がいる事に間違いはなさそうだ。だがこの先に行く勇気が、圧倒的に足りない
「…いるな、ここに」
「ああ、間違いねぇな…」
「これまた分かり易い目印なことっすねー」
「よし!じゃあ、張り切って行こうかっ」
空元気ながらも千枝がこの場を和ませようと振る舞う、目の前に立ちはだかる扉の異様な雰囲気の前では有難い明るさだ