TURN-021 祈った奇跡が色付く瞬間、
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──リボルバーとの激闘を終え、遊作の10年にも渡る復讐は幕を下ろした
LINK VRAINSに突如として現れたハノイの塔もPlaymakerの活躍で崩れ去り、新たなネットワーク空間が作成されているという噂は穏やかな季節と共に到来していた
「……」
長きに渡る復讐が終わり、新たな人生を歩み始めた遊作の元にも帰ってこないものがあった。それは椎名綾乃という少女の存在
真っ白でその白さに息苦しささえ覚える病室に閉じ込められたあの少女、ハノイの塔でリボルバーに敗れながらも自分の道を指示してくれたアバターはどこへ行ったのだろうか
リボルバーとの戦いが終結し、草薙からの「家へ送る」という誘いも断って遊作が向かったのは綾乃の病室だったのだが──
『…いない?』
『ええ、椎名さんはご両親の意向でこちらから他へ移されました』
ハノイの塔出現からネットワーク規制が強くなったおかげで綾乃の転院先は草薙や遊作のハッカーとしての腕を以てしても分からなかった
やはり綾乃と自分とではこの程度の縁だったのかと思いもしたが、どうやら転院先は彼女の幼馴染である葵も知らない様で、ここ最近の葵は小さなミスを起こしてはまた…の繰り返し
そんな葵をバカにする気は遊作にはない、だって彼もまた綾乃と出会える日を夢見て、その形をこうして掌の中に残しているのだから。ただ、どうか無事に目を覚ましていて欲しい
「藤木―!俺、職員室で聞いちゃったんだよ!」
「……」
「相変わらず無関心だな、お前!ったく、いいか?何と!今日このクラスに転入生が入って来るんだと!」
別に転入生が入って来る事なんて珍しいものではない、新学期に入ったばかりでタイミングもいい方だと思うのが遊作の考えだ
ペラペラと聞いてもいない情報を自称情報屋の島の話を左から耳に聞き流しているとそれこそ、彼が言っていた転入生を連れてきたと思われる担任が教壇に立った
ちらりと葵を盗み見ると島の話で新しく編入する仲間にざわつく教室から切り取られた様に、自分と同じく転入生とやらに興味なさげに窓の外を見つめている
「転入生を紹介する。入っていいぞ、──」
担任がその名前を呼んだ瞬間、刹那の時を超えて遊作と葵の世界がざわつく教室の一部へと戻った
「──初めまして、椎名綾乃です!」
.
LINK VRAINSに突如として現れたハノイの塔もPlaymakerの活躍で崩れ去り、新たなネットワーク空間が作成されているという噂は穏やかな季節と共に到来していた
「……」
長きに渡る復讐が終わり、新たな人生を歩み始めた遊作の元にも帰ってこないものがあった。それは椎名綾乃という少女の存在
真っ白でその白さに息苦しささえ覚える病室に閉じ込められたあの少女、ハノイの塔でリボルバーに敗れながらも自分の道を指示してくれたアバターはどこへ行ったのだろうか
リボルバーとの戦いが終結し、草薙からの「家へ送る」という誘いも断って遊作が向かったのは綾乃の病室だったのだが──
『…いない?』
『ええ、椎名さんはご両親の意向でこちらから他へ移されました』
ハノイの塔出現からネットワーク規制が強くなったおかげで綾乃の転院先は草薙や遊作のハッカーとしての腕を以てしても分からなかった
やはり綾乃と自分とではこの程度の縁だったのかと思いもしたが、どうやら転院先は彼女の幼馴染である葵も知らない様で、ここ最近の葵は小さなミスを起こしてはまた…の繰り返し
そんな葵をバカにする気は遊作にはない、だって彼もまた綾乃と出会える日を夢見て、その形をこうして掌の中に残しているのだから。ただ、どうか無事に目を覚ましていて欲しい
「藤木―!俺、職員室で聞いちゃったんだよ!」
「……」
「相変わらず無関心だな、お前!ったく、いいか?何と!今日このクラスに転入生が入って来るんだと!」
別に転入生が入って来る事なんて珍しいものではない、新学期に入ったばかりでタイミングもいい方だと思うのが遊作の考えだ
ペラペラと聞いてもいない情報を自称情報屋の島の話を左から耳に聞き流しているとそれこそ、彼が言っていた転入生を連れてきたと思われる担任が教壇に立った
ちらりと葵を盗み見ると島の話で新しく編入する仲間にざわつく教室から切り取られた様に、自分と同じく転入生とやらに興味なさげに窓の外を見つめている
「転入生を紹介する。入っていいぞ、──」
担任がその名前を呼んだ瞬間、刹那の時を超えて遊作と葵の世界がざわつく教室の一部へと戻った
「──初めまして、椎名綾乃です!」
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