TURN-015 狩人が告げる夢の終わり
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LINK VRAINSがハノイの騎士の手に落ちれば、Ai―イグニスを所有するPlaymakerに対して大挙で襲ってくる可能性が高い。数の暴力に打って出られれば、Playmakerの敗北だって有り得る
今はウィルスの出所を見つけ出し、ハノイの騎士に傾いている天秤をこちらに引き寄せるしかない。その為にはアナザーの被害者筋から、その出所を見つけ出す事が遊作達の目下の目標だった
流れをこちらに引き寄せ、ウィルスの出所が分かりさえすれば、除去プログラムも見つかる筈。画面に映し出される、病院のICUの監視カメラの先で眠る綾乃を見つめ、遊作は爪を立てる様に拳を作った
「…ん?」
「どうした、草薙さん」
「いや、気になる書き込みがあってな…何だ?”パソージェン”…?」
「!これは…!!」
草薙が開いたSNSに投稿されていたのは、一本の短い動画。一分にも満たない、その動画はLINK VRAINSの建物の物陰から盗撮されたものらしい
尻餅をつきながらも、その少女から逃げ出そうとするハノイの騎士に近付いた彼女はただ手を男に伸ばした。それだけで男の意識は失われ、そこでログアウトする筈の精神はそこに残ったまま、アナザーだ
ガタガタと揺れ出す画面、音に気付いた様に振り返る少女――それは間違いなく、アナザーになっている筈の椎名綾乃のアバター、クロッシェだった
―怖い、怖かった、だから、私はここへ逃避した
(本当にそうだった?)
(怖い、だからずっと迷ってた)
―必ず治るというわけじゃない、必ず元通りになるわけじゃない
「ひぃ…っ!」
―でも、ここにいれば、しなくて、済む
―私の心は、守られる
―ずっとここにいましょう、同じ様に苦しむ人達を、助けるの
「た、助けてくれぇ!」
「――助けてあげます、その苦しみから」
「ひ、ひぃぃ!やだ!アナザーには、アナザーにはなりたくないぃぃぃ!!!」
翌朝、草薙に起こされた遊作はいつも通りに登校し、いつも通りに何故か自分へ絡んで来る島を適当に追い払い、いつも通りに見栄えのしない授業に専念する
同じ事の繰り返しの様に見える、その日常はあの病室から許可なく外へ出る事が出来ない綾乃の目に映れば、どんな風に見えるのだろう
そんな彼女はアナザーに、否パソージェンになってしまった。パソージェン――”病原体”、確かに綾乃は他のアナザー被害者とは違う、アナザー被害が拡大するウィルスを仕込まれてしまった様だ
―あの時の俺の行動が椎名をパソージェンにしてしまったのだとしたら、俺には責任がある
《遊作、行くつもりか?自分もアナザーに伝染されるかもしれないんだぞ?
その間にオレがハノイの手に渡っちまったら、どうすんだ~?誰がオレを守ってくれんだよ~!なあ、遊作~!》
「黙れ、俺には椎名綾乃がパソージェンになった責任が3つある
1つーあの日、俺はアイツからアイツの誇りとも言える決闘盤を奪い取った。2つープレイメーカーに近付きすぎるなという警告をしなかった。3つー俺は、彼女の好意に甘え過ぎていた」
《あの子、自分の友達がパソージェンになったって知ってるのかねぇ…》
Aiが言っている、”あの子”というのが”綾乃ではなく葵を指している事には気付いた
まだ葵は綾乃がアナザー被害者になった事は知っているであろうが、綾乃がアナザー被害を伝染させるパソージェンになっているのは知らない筈だ
親友がパソージェンになり、LINK VRAINSを彷徨い続けていると知ったら、葵は涼しい顔で授業を受けに学校なんて来ずにLINK VRAINSを駆け巡っていると遊作は彼女達の絆の強さから考えた
今はウィルスの出所を見つけ出し、ハノイの騎士に傾いている天秤をこちらに引き寄せるしかない。その為にはアナザーの被害者筋から、その出所を見つけ出す事が遊作達の目下の目標だった
流れをこちらに引き寄せ、ウィルスの出所が分かりさえすれば、除去プログラムも見つかる筈。画面に映し出される、病院のICUの監視カメラの先で眠る綾乃を見つめ、遊作は爪を立てる様に拳を作った
「…ん?」
「どうした、草薙さん」
「いや、気になる書き込みがあってな…何だ?”パソージェン”…?」
「!これは…!!」
草薙が開いたSNSに投稿されていたのは、一本の短い動画。一分にも満たない、その動画はLINK VRAINSの建物の物陰から盗撮されたものらしい
尻餅をつきながらも、その少女から逃げ出そうとするハノイの騎士に近付いた彼女はただ手を男に伸ばした。それだけで男の意識は失われ、そこでログアウトする筈の精神はそこに残ったまま、アナザーだ
ガタガタと揺れ出す画面、音に気付いた様に振り返る少女――それは間違いなく、アナザーになっている筈の椎名綾乃のアバター、クロッシェだった
―怖い、怖かった、だから、私はここへ逃避した
(本当にそうだった?)
(怖い、だからずっと迷ってた)
―必ず治るというわけじゃない、必ず元通りになるわけじゃない
「ひぃ…っ!」
―でも、ここにいれば、しなくて、済む
―私の心は、守られる
―ずっとここにいましょう、同じ様に苦しむ人達を、助けるの
「た、助けてくれぇ!」
「――助けてあげます、その苦しみから」
「ひ、ひぃぃ!やだ!アナザーには、アナザーにはなりたくないぃぃぃ!!!」
翌朝、草薙に起こされた遊作はいつも通りに登校し、いつも通りに何故か自分へ絡んで来る島を適当に追い払い、いつも通りに見栄えのしない授業に専念する
同じ事の繰り返しの様に見える、その日常はあの病室から許可なく外へ出る事が出来ない綾乃の目に映れば、どんな風に見えるのだろう
そんな彼女はアナザーに、否パソージェンになってしまった。パソージェン――”病原体”、確かに綾乃は他のアナザー被害者とは違う、アナザー被害が拡大するウィルスを仕込まれてしまった様だ
―あの時の俺の行動が椎名をパソージェンにしてしまったのだとしたら、俺には責任がある
《遊作、行くつもりか?自分もアナザーに伝染されるかもしれないんだぞ?
その間にオレがハノイの手に渡っちまったら、どうすんだ~?誰がオレを守ってくれんだよ~!なあ、遊作~!》
「黙れ、俺には椎名綾乃がパソージェンになった責任が3つある
1つーあの日、俺はアイツからアイツの誇りとも言える決闘盤を奪い取った。2つープレイメーカーに近付きすぎるなという警告をしなかった。3つー俺は、彼女の好意に甘え過ぎていた」
《あの子、自分の友達がパソージェンになったって知ってるのかねぇ…》
Aiが言っている、”あの子”というのが”綾乃ではなく葵を指している事には気付いた
まだ葵は綾乃がアナザー被害者になった事は知っているであろうが、綾乃がアナザー被害を伝染させるパソージェンになっているのは知らない筈だ
親友がパソージェンになり、LINK VRAINSを彷徨い続けていると知ったら、葵は涼しい顔で授業を受けに学校なんて来ずにLINK VRAINSを駆け巡っていると遊作は彼女達の絆の強さから考えた