TURN-009 凱旋の誉は彼の手に
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「…言いたくないんですけど、こちらのLPは600であちらのLPは無傷です…
ここから挽回する手段はあるんですか?プレイメーカーさん」
《ちっちっち、サイバースを舐めるなよ~お嬢さん!》
「《ファイアウォール・ドラゴン》の効果!このカードと相互リンクしているモンスターの数まで、フィールドか墓地のモンスターを持ち主の手札に戻す!
ファイアウォールが相互リンクしているモンスターは1体!<エマージェンシー・エスケイプ>!」
「ファイアウォールと相互リンクしているのは、復活した《エンコード・トーカー》…!この効果を使う事を計算して…?」
自分の言葉を確認する様にPlaymakerを見上げるクロッシェの瞳に彼は何も答えない、その動作がクロッシェの残りLPを不安視する言葉に心配は無用と言う返答の様だ
対してファイアウォールの強力な効果でヴァレルロードを失う危機を迎えたリボルバーだが、その笑みは消えない。確かにファイアウォールの効果は強力だ、けれど――
「なるほど。強力な効果だが、《ヴァレルロード・ドラゴン》はモンスター効果の対象にならない」
《チッ、そうなのか。一番戻したい奴なのに》
「俺は《マグナヴァレット・ドラゴン》を手札に戻す」
「だがこの瞬間、マグナヴァレットの効果発動
このカードがリンクモンスターの効果の対象になった時、自らを破壊し、フィールドのモンスター1体を墓地へ送る。私はファイアウォールを墓地に送る!」
「こうなる事を予測されていた…?!」
《マグナヴァレットの効果はモンスター除去か!オイ!ここでファイアウォールを失ったら…!》
Playmakerの先を更に行くリボルバーの戦術に焦りを隠せないAiとクロッシェ。特にクロッシェは同じ決闘者、こんな事で動揺しているという事はやはり彼女は心理戦に弱い様だ
そんな風にクロッシェの分析を進めながら、Playmakerは自身の墓地に存在する『サイバネット・リフレッシュ』をゲームから除外する事でその効果を発動した
自分のフィールドのサイバース族は他のカードの効果を受けない―『サイバネット・リフレッシュ』を失う事にはなったが、ファイアウォールの消失を防ぐ事は出来た
「ファイアウォールの消失を逃れたか、だがマグナヴァレットのもう1つの効果を発動
戦闘、効果で破壊され、墓地へ送られたターンの終わりに自身以外のヴァレットモンスターをデッキから特殊召喚する。私はこれでターンエンド」
《はぁ、やっと奴のターンが終わってくれたぜ…》
―このターンは凌いだけれど、きっと次はもうない
このプレイメーカーさんのターンで全てを決めないと…プレイメーカーさんに勝機はない、葵ちゃんも永遠に…
脳裏に浮かぶのはあの廃墟に眠るブルーエンジェル 自分の親友の姿、そして―Playmakerがリボルバーの前に倒れ伏す姿
どちらもクロッシェにとって、大切な人達だ。そのどちらを失うかもしれない、この状況に心折れそうになっているのはPlaymakerでもない、クロッシェ自身だった
《お嬢さんが言った様にリボルバーは無傷なのに、こちらのライフはたった600
しかも手札はゼロ、このドローに全てがかかっちまったな》
「俺は奴と戦う為に全力でここまで来た、そして必ず勝つ為にデッキを練り上げてきた、この一瞬の為に」
「!」
「俺のデッキは必ずそれに応えてくれる
このドローが俺のディスティニードローだ!」
―この人は、"本物"だ…自分のデッキ、モンスターを信じて戦う…本物の決闘者
それを私は忘れてた、この人の持つ本物の決闘者の誇りに私は惹かれたのに
「俺のターン、ドロー!」
今までこの決闘の動向を見守り続けてきた勝利の女神は微かにPlaymakerに微笑んだ様だ、彼は自身が口にした運命の一手で手にしたカードを使用する
そのカードの名前は永続魔法『バトル・バッファ』、相互リンクしているエンコードとファイアウォールがいる限り、アネスヴァレットとマグナヴァレットの効果を封印する効果を持つ
『バトル・バッファ』の効果でヴァレルロードの弾丸となるモンスター効果は封印。これにより、モンスター除去効果によるエンコード、またはファイアウォールの消失はなくなった
《さ~て、いこうか。プレイメーカー》
「バトルだ!俺は《ファイアウォール・ドラゴン》で《ヴァレルロード・ドラゴン》を攻撃!」
「え?!」
「攻撃力の低い《ファイアウォール・ドラゴン》で《ヴァレルロード・ドラゴン》を攻撃するだと!?」
「この瞬間!《エンコード・トーカー》の効果!このカードのリンク先のモンスターは戦闘では破壊されず、ダメージも受けない!」
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