TURN-008 スカートひらり、舞い降りて
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その身一つでヴァレルロード・ドラゴンの攻撃を受けたPlaymakerは地面に倒れ込んだまま、動く事も立つ事も出来ない。――同じ様な事が、失われた過去でも起こった
真っ白な研究室の中、吹き飛ばされた自分にかけられた名も無き誰かの声。その声は生きる為、帰る為、敵を倒す為に3つ理由を作り上げる事で生きていけると、今の藤木遊作/Playmakerを構成する要素を教えてくれた
あの声の主がまだ”あそこ”に囚われたままなら、今度は自分が助けないといけない。まだ自分はその誰かにあの時の感謝の気持ちも、名前も聞いていない。だから、ここで負ける訳にはいかない
「俺はまだ…まだ戦える!」
「プレイメーカー!」
「ほぅ、まだ闘志を消すには至らなかったか」
「俺のターン、ドロー!クッ…」
「!」
再びダメージから立ち上がったPlaymakerの闘志を賛辞するリボルバーに勝たなければいけない3つの理由をPlaymakerは思い出した。けれど、それでも体が上げる悲鳴は止める事は出来ない
よろめく彼の体に駆け寄りたい、支えたい―そんな意思に駆られるクロッシェの体を彼女の理性が押し留めていた。Playmakerが窮地に立たされている様に、クロッシェの表情もまた苦悶に揺れていた
「これは…」
自分の決闘盤から放たれる、微かな光とそこに眠るドラゴンの鼓動をPlaymakerは確かに聞いた
あの声に出会った時から彼はリンクセンスーネットワークの鼓動を感じる事が出来る様になった、それが教えてくれているのだ、サイバース達の灯火はこんな事で消えはしない事を
「Ai、まだそこにいるのか?聞こえているか?応えろ、Ai
いるんだろ?だったら、俺に力を貸せ。答えろ、サイバース達!」
フィールド魔法『サイバネット・ユニバース』
その効果は自分フィールドのリンクモンスターの攻撃力を300Pアップさせるもの、けれどPlaymakerの場にはそのリンクモンスターは存在しない
「何をしようと無駄だ!サイバース達は既に消えた!」
「違う、いるんだ。サイバース達はまだここに
俺にはその鼓動が聞こえる!現れろ、未来を導くサーキット!」
「何をするつもりだ?」
出現したサーキットへ飛び込むPlaymakerの後には確かに消えた筈のデコード・トーカーとエンコード・トーカーが続いていた
その2体をPlaymakerはそれぞれアローヘッドへセット、リンクマーカーの数はリンク3のデコード・トーカーとエンコード・トーカー1体で4つ。リボルバーの場のヴァレルロード・ドラゴンと同じ数だ
「エース2体を素材にするだと!?」
「行くぞ、リボルバー。これがサイバースの新たな可能性だ!
現れろ、リンク4 《ファイアウォール・ドラゴン》!」
ヴァレルロード・ドラゴンと対を成す様に白いドラゴンが、Playmakerの場に新たに舞い降りた
「これは…さっきのデータストームで手に入れたモンスターか!」
対象となっていたデコード・トーカーとエンコード・トーカーが場を離れた事によってだろうか、彼らを囲っていた天火の牢獄が消え去る
再びデッキのサイバース達が目覚めるのを感じる。そして忘れてはならない、サイバースはPlaymakerの操るカード群だけではない、決闘盤へその意識が浮上してくる
「Ai」
《…ん?あれ、ここは?》
「これでお前は再び人質生活だ」
《プレイメーカー。あ、俺、寝てた?》
「ああ、ぐっすりとな」
天火の牢獄の効果で意識を奪われた事も忘れてしまったのか、それともまだ寝ぼけているだけのAiは自分の意識がない間にPlaymakerが負けていない事を確認してきた
負けてはいない、だがPlaymakerのLPは先程のスピードデュエルを思い出させる様な数値まで削り取られてしまった。彼自身が冷静に言ってのけた様に彼のLPは風前の灯火だった
《ライフ600って…プレイメーカー様よ、ピンチじゃん》
「お前、もう一度寝てていいぞ。…っ」
《あ、オイ!プレイメーカー!》
ヴァレルロード・ドラゴンによるダイレクトが体の奥まで響いていたPlaymakerの体が突如揺らぐ、どうやらAiと皮肉を言い合っている場合ではなかった様だ
倒れ込みそうになるPlaymakerを支える、頼りなさげで包容力だけはある腕。いつの間にこの場所まで追いついたのか、決闘に集中しすぎて、彼女の存在に気付いていなかった
「アンタ……いたのか」
「え、酷い…ずっといましたよ!プレイメーカーさんある所に私あり!です!」
僅かLP600の緊迫した状況には似合わない、満面の笑顔に拍子抜けしそうになる。――この少女はどこにいても彼女なのだと安心する
決闘に乱入してきた訳でなく、Playmakerの補佐だけの為に飛び降りてきたクロッシェが晃の罠にかかった時も同じ様な事を一貫して行動する存在と知ってなのか、リボルバーはクロッシェを見て、口端を上げた
「その体…フルダイブ式ではない精神体だな?」
「…ええ、よく分かりましたね」
《精神のみをダイブさせる…今じゃ見かけない方法だが…それだと増々危ない!
モンスターの、しかもあれだけすげえドラゴンのダイレクトアタックなんてお前と受けた日には…現実のこの子、廃人になるぞ?!》
この数年で改善され続けたとは言え、フルダイブ式にも様々なリスクは存在する。だが精神と意識・神経のみをダイブさせる事実よりも危険性は薄くなった
少女が何故、危険性を孕んだ精神のみでダイブしているかは分からない。よっぽどのバックがあるのかもしれないが、この少女がこの場にいる事は間違いである事は違いない
Aiの言葉を受けたPlaymakerは気が付けば、メニューバーと連動しているであろう少女の右腕を探した。けれど少女は、Playmakerがその腕を取るよりも先に手を取った
真っ白な研究室の中、吹き飛ばされた自分にかけられた名も無き誰かの声。その声は生きる為、帰る為、敵を倒す為に3つ理由を作り上げる事で生きていけると、今の藤木遊作/Playmakerを構成する要素を教えてくれた
あの声の主がまだ”あそこ”に囚われたままなら、今度は自分が助けないといけない。まだ自分はその誰かにあの時の感謝の気持ちも、名前も聞いていない。だから、ここで負ける訳にはいかない
「俺はまだ…まだ戦える!」
「プレイメーカー!」
「ほぅ、まだ闘志を消すには至らなかったか」
「俺のターン、ドロー!クッ…」
「!」
再びダメージから立ち上がったPlaymakerの闘志を賛辞するリボルバーに勝たなければいけない3つの理由をPlaymakerは思い出した。けれど、それでも体が上げる悲鳴は止める事は出来ない
よろめく彼の体に駆け寄りたい、支えたい―そんな意思に駆られるクロッシェの体を彼女の理性が押し留めていた。Playmakerが窮地に立たされている様に、クロッシェの表情もまた苦悶に揺れていた
「これは…」
自分の決闘盤から放たれる、微かな光とそこに眠るドラゴンの鼓動をPlaymakerは確かに聞いた
あの声に出会った時から彼はリンクセンスーネットワークの鼓動を感じる事が出来る様になった、それが教えてくれているのだ、サイバース達の灯火はこんな事で消えはしない事を
「Ai、まだそこにいるのか?聞こえているか?応えろ、Ai
いるんだろ?だったら、俺に力を貸せ。答えろ、サイバース達!」
フィールド魔法『サイバネット・ユニバース』
その効果は自分フィールドのリンクモンスターの攻撃力を300Pアップさせるもの、けれどPlaymakerの場にはそのリンクモンスターは存在しない
「何をしようと無駄だ!サイバース達は既に消えた!」
「違う、いるんだ。サイバース達はまだここに
俺にはその鼓動が聞こえる!現れろ、未来を導くサーキット!」
「何をするつもりだ?」
出現したサーキットへ飛び込むPlaymakerの後には確かに消えた筈のデコード・トーカーとエンコード・トーカーが続いていた
その2体をPlaymakerはそれぞれアローヘッドへセット、リンクマーカーの数はリンク3のデコード・トーカーとエンコード・トーカー1体で4つ。リボルバーの場のヴァレルロード・ドラゴンと同じ数だ
「エース2体を素材にするだと!?」
「行くぞ、リボルバー。これがサイバースの新たな可能性だ!
現れろ、リンク4 《ファイアウォール・ドラゴン》!」
ヴァレルロード・ドラゴンと対を成す様に白いドラゴンが、Playmakerの場に新たに舞い降りた
「これは…さっきのデータストームで手に入れたモンスターか!」
対象となっていたデコード・トーカーとエンコード・トーカーが場を離れた事によってだろうか、彼らを囲っていた天火の牢獄が消え去る
再びデッキのサイバース達が目覚めるのを感じる。そして忘れてはならない、サイバースはPlaymakerの操るカード群だけではない、決闘盤へその意識が浮上してくる
「Ai」
《…ん?あれ、ここは?》
「これでお前は再び人質生活だ」
《プレイメーカー。あ、俺、寝てた?》
「ああ、ぐっすりとな」
天火の牢獄の効果で意識を奪われた事も忘れてしまったのか、それともまだ寝ぼけているだけのAiは自分の意識がない間にPlaymakerが負けていない事を確認してきた
負けてはいない、だがPlaymakerのLPは先程のスピードデュエルを思い出させる様な数値まで削り取られてしまった。彼自身が冷静に言ってのけた様に彼のLPは風前の灯火だった
《ライフ600って…プレイメーカー様よ、ピンチじゃん》
「お前、もう一度寝てていいぞ。…っ」
《あ、オイ!プレイメーカー!》
ヴァレルロード・ドラゴンによるダイレクトが体の奥まで響いていたPlaymakerの体が突如揺らぐ、どうやらAiと皮肉を言い合っている場合ではなかった様だ
倒れ込みそうになるPlaymakerを支える、頼りなさげで包容力だけはある腕。いつの間にこの場所まで追いついたのか、決闘に集中しすぎて、彼女の存在に気付いていなかった
「アンタ……いたのか」
「え、酷い…ずっといましたよ!プレイメーカーさんある所に私あり!です!」
僅かLP600の緊迫した状況には似合わない、満面の笑顔に拍子抜けしそうになる。――この少女はどこにいても彼女なのだと安心する
決闘に乱入してきた訳でなく、Playmakerの補佐だけの為に飛び降りてきたクロッシェが晃の罠にかかった時も同じ様な事を一貫して行動する存在と知ってなのか、リボルバーはクロッシェを見て、口端を上げた
「その体…フルダイブ式ではない精神体だな?」
「…ええ、よく分かりましたね」
《精神のみをダイブさせる…今じゃ見かけない方法だが…それだと増々危ない!
モンスターの、しかもあれだけすげえドラゴンのダイレクトアタックなんてお前と受けた日には…現実のこの子、廃人になるぞ?!》
この数年で改善され続けたとは言え、フルダイブ式にも様々なリスクは存在する。だが精神と意識・神経のみをダイブさせる事実よりも危険性は薄くなった
少女が何故、危険性を孕んだ精神のみでダイブしているかは分からない。よっぽどのバックがあるのかもしれないが、この少女がこの場にいる事は間違いである事は違いない
Aiの言葉を受けたPlaymakerは気が付けば、メニューバーと連動しているであろう少女の右腕を探した。けれど少女は、Playmakerがその腕を取るよりも先に手を取った