TURN-027 欠けた星の輪郭をなぞる事さえも
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《仕方ない、人肌ぬぎま…》
「どぉーん!!!」
ブラッドシェパードと名乗るバウンティハンターが仕掛けた罠にSoulburnerが閉じ込められている限り、動けないPlaymaker
彼の出現を聞きつけた二人の決闘者の間を風か何かが突き抜ける、それは今、まさにAiが起こそうとしたデータストームでも何でもなく、Playmakerの傍に位置する様にDボードへ立つ少女の仕業だった
「ふっふっふ…あれ、これデジャビュ?と感じたそこの貴方!多分正解です!何せ、私もこの登場の仕方にそれを感じましたから!
どんな時でも決闘者に誇りあれ!決闘は1対1で行うもの!ちゃんと列を作って、前倣え!です!」
「な、何だ貴様?!」
《オレの出番、取られちゃった感じ?あらら~》
「アンタは…」
「この姿でお会いするのは初めてですが、私的にはお久しぶりです!プレイメーカーさん」
「アンタが、ファルシュか」
ほぼ確信をついた問いかけにファルシュはただ嬉しそうに頬を緩ませた、その笑顔からはこの姿となってもPlaymakerに認識された事が嬉しいという想いが溢れている様だ
もっとその瞳に映っていたい、もっと話していたい―と思わなくはないものの、先程の突進からリカバリーしてきた男が戻って来た事により、ファルシュの表情は笑顔もそこそこに引き締まる
「感動の再会にハグの一つでも頂きたい所ですが!ちゃんと状況把握はしています、そこら辺の空気とかは読めるファルシュなのでした!」
《いつも通りだなぁ、でもプレイメーカー!ここは力を借りる事にしようぜ》
「…………」
《プレイメーカー?》
確かに一人で二人の決闘者を相手にする事はいくら腕に自信があるPlaymakerにとって厳しい所もあり、ファルシュの助力は有難いと思った
だがここで自分に彼女が加勢する事を葵が知ってしまったら、また彼女達の溝は深まり、手を伸ばして繋ぎ直す事も出来ないのではないか。そんなPlaymakerの考えを見越した様にファルシュは振り返ると、
「──私なら大丈夫です!」
「!…頼めるか」
「ええ、ここはどどーんとお任せを!」
本当にファルシュが自分の考えを見越していたのか、はたまた今度はハノイの塔で負けた時の様にはならないという意味での「大丈夫」なのかは考えても分からない
なら自分の良い様に解釈しようとその二つを答えとして得たPlaymakerは一人のバウンティハンターを引き付け、場を離れる。続けて二人目の決闘者も後を追おうとしたが道はこの少女によって塞がれる
「ここは通せんぼです!ここを通りたくば、私を倒す事ですね!あ、ちょっとカッコよくなかったです?今の!」
「お前もプレイメーカーの仲間か!」
「そうあの人が認識してくれていたら、とっても嬉しいんですけどね!どうでしょう!」
「ふざけた口を…今すぐに閉じさせてやる!」
「「スピードデュエル!」」
先程のブルーガールとの決闘から続く形での連戦、彼女との決闘では勝敗をつけたくないからと引き分けに持ち込む強引で卑怯な手を使ってしまった
何が決闘者としての誇りを、と思った、どの口がそんな大事をとも。だから──今回のこの決闘も、ブルーガールと再びぶつかる時があれば、その時は正々堂々とありたい
「先攻は頂く、私のターン!私は《剛鬼 スープレックス》を召喚する
その効果により、《剛鬼 ライジングスコーピオ》を特殊召喚!」
「【剛鬼】デッキ…!何度も鬼塚さんの決闘で見た事はありますが…お相手をするのはこれが初めてですね」
「更に私は手札の【剛鬼】モンスター1体を墓地に送り、《剛鬼 ヘッドバット》を特殊召喚する!更にヘッドバットの効果により、スープレックスの攻撃力は800アップ!
現れよ、この私のサーキット!召喚条件は【剛鬼】モンスター2体以上!リンク召喚!現れよ、リンク3!《剛鬼 ザ・ブレード・オーガ》!」
「む…鬼塚さんが使った事のない新規モンスターですか…中々やりますね」
もしかすると自分がクロッシェであるとあの時、SOLテクノロジーで待ち伏せするよりも前に打ち明けていれば、鬼塚も自分と決闘をしていてくれたのだろうか
今日は感傷に浸ってばかりな自分がいる事を嫌でも自覚してしまっている、失ったとはまた違う、遠ざかってしまった人達を思ってしまうのは仕方ないのだろうが、ここではきっと違う
「3体の【剛鬼】モンスターが墓地へ送られた事で【剛鬼】カード3枚を手札に加える
そして魔法カード『剛鬼再戦』発動!私は墓地からスープレックスとライジングスコーピオを特殊召喚!
《剛鬼 ザ・ブレード・オーガ》の効果!リンク先のモンスター1体につき、攻撃力が300アップする!ターンエンド!」
「攻撃力3000、ですか…うーん…」
「サレンダーするなら今の内だぞ」
「いえいえ!サレンダーなんてそんな!私のターン、ドロー!手札からフィールド魔法『エフロエンス・イグベラント』を発動!
1ターンに1度、自分のデッキから【エフロエンス】と名の付くカードを1枚選んで、イグベラントの効果を発動します!
手札に加えたアグネスをフィールドへ特殊召喚した事で私はLPを300P回復!LPを回復した事で貴方へ同じ数値分のダメージを受けて頂きます!
…ですがアグネスをイグベラントの効果で特殊召喚した時、その攻撃力分のダメージを私は受けます!」
感傷を振り落とし、回って来た自分のターンと突然現れたにも関わらず相手になってくれる目の前の決闘者へファルシュは集中する
そんなファルシュが自らのLPを削ってでもフィールドへモンスターを召喚した事を訝しみ、剣持は決闘盤にフィールドに登場したモンスターの効果を確認し、更に疑心を深めた
―どういうつもりだ?あのモンスターの効果はLPの差で発動する
ただあのモンスターを召喚するだけならば、通常召喚をすればいいだけのことの筈だ…
「それでも攻撃力1200のモンスターでは私のブレード・オーガには届かない!」
「焦らないでください、まだまだこれからですよ!アガサに続いて、私は《エフロエンス・ヨハンナ》を通常召喚!
そしてイグベラントの効果で再び私のLPは300P回復し、貴方はダメージを受けて貰いますね!
更にヨハンナのモンスター効果発動!このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚された時、デッキから儀式モンスターを手札へ加えます!」
「儀式モンスター?!」
リンク召喚が定番となりつつあるLINK VRAINSの決闘で儀式の名を聞くのは剣持にとって久しぶりの事であった
確かにSOLに提供してもらったPlaymakerの決闘データでは彼も目の前のファルシュと同じ様に儀式召喚を戦術に加えていた、だがまさかこの少女までもがなんて誰が思っただろう
「私は手札より儀式魔法『エフロエンス・ミスティリオン』を発動します!
儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように自分の手札・フィールド上のモンスターをリリースし、手札から【エフロエンス】儀式モンスター1体を特殊召喚します!
私はフィールドのレベル4の《エフロエンス・ヨハンナ》とレベル3の《エフロエンス・アグネス》をリリース!」
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