TURN-026 羽ばたいた星は戻る術を知らずに
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【エフロエンス】のテーマはキュアバーン、そこは変わっていない様だ
見る見る内にライフの差が逆転し、気が付けばファルシュのフィールドには2体の【エフロエンス】モンスターが揃っている。ここから来るとすれば──
「彼方より現れて、後悔なき選択へと続くサーキット!召喚条件は植物族モンスター2体!私はフェリチタス、アガサをリンクマーカーへセット!リンク召喚!花開け、リンク2!《エフロエンス・ベルスーズ》!
更に永続魔法『エフロエンス・シード』を発動!墓地に存在する【エフロエンス】モンスター1体を対象に発動します
対象となったモンスターのレベル以上の【エフロエンス】モンスターをデッキから特殊召喚!私は《エフロエンス・アガサ》を選択し、デッキから《エフロエンス・ペルペトゥア》を特殊召喚!
ベルスーズのリンク先にペルペトゥアが特殊召喚された事で私はLPを300P回復します!」
「ペルペトゥアは自身がフィールド上に存在する限り、相手がモンスターを召喚・特殊召喚する度に300Pのダメージを与える効果を発動する…
そしてペルペトゥア、ベルスーズが召喚された事でイグべラントの効果で600P ファルシュはライフを回復、私はベルスーズの効果も合わせてその逆…、っぅ!」
「バトル!私は《エフロエンス・ベルスーズ》で《トリックスター・ホーリーエンジェル》を攻撃!」
ファルシュがブルーガールの【トリックスター】達、そしてその戦法を頭へ叩き込まれてきた様にブルーガールもファルシュの【エフロエンス】達を良く理解していた
フェリチタスの効果はフェリチタスがフィールドを去った事でこのターン終了時までと定まった、この間にホーリーエンジェルを除去しようという狙いなのだろう、だが
「そうはいかないわ!手札から《トリックスター・キャロベイン》の効果発動!
このカードを墓地へ送る事でバトルする【トリックスター】モンスターの攻撃力をターン終了時まで元々の攻撃力分、アップする!」
「しまっ…!」
「ホーリーエンジェルの攻撃力は1800から3600へアップ!返り討ちにしてあげる」
「きゃ…!」
ホーリーエンジェルの破壊も成し遂げられず、LPもあっという間に半分近く
決して勝負を急いでいた訳ではない、自分の思考回路をブルーガールが上回っただけ。やはり強いな、と彼女を尊敬してしまう
「…ファルシュ、今ならまだ許せるわ、だから私と一緒に…!」
「…ブルーガールさん」
こちらを見つめる瞳、今にも伸ばしてくれそうな手にまだ彼女が自分の事を想ってくれる部分があるのだと知ってしまう
いつだって一人では苦しい時に駆け寄って、手を引っ張ってくれた葵の名を危うく呼びそうになるのを堪え、ファルシュは痛む胸を押さえた
「…私はカードを2枚伏せ、ターンエンドです!」
「私のターン、ドロー!」
―綾乃、どうしてなの、どうして私の力になってくれないの?
どうして、あんな知り合って間もないプレイメーカーにばかり、貴女は…!
「ライトステージの効果発動!1ターンに1度、相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる!
このカードがフィールドに存在する限り、セットされたそのカードはエンドフェイズまで発動出来ず、相手はエンドフェイズにそのカードを発動するか墓地へ送らなければならない!私は右のカードを選択!」
「……」
「手札から《トリックスター・キャンディナ》を召喚!キャンディナの召喚に成功した時、デッキから【トリックスター】カード1枚を手札に加えるわ!
更にリンク先へキャンディナが召喚された事でホーリーエンジェルの効果発動!」
「キャンディナが召喚された事でペルペトゥアのモンスター効果を発動し、ブルーガールさんへ300のダメージを与えます!」
「キャンディナの効果で手札に加えた速攻魔法『トリックスター・ブーケ』発動!フィールドの《トリックスター・キャンディナ》と《トリックスター・ホーリーエンジェル》を対象に発動できる
キャンディナを手札に戻し、ホーリーエンジェルの攻撃力をターン終了時まで手札に戻したキャンディナの元々の攻撃力分アップする!
私はこの一撃でファルシュ、貴女を連れ戻す!バトルよ!《トリックスター・ホーリーエンジェル》で《エフロエンス・ペルペトゥア》を攻撃!」
削り切れる戦力、これは勝っただろうとブルーガールは期待に満たされた
これで綾乃の目は覚めてくれる、学校でだってもう喧嘩しなくてもいい、こんな危険な事から身を引いて自分に任せてくれるはずだと信じていた
「──ごめんなさい」
「何をするつもり?!」
「…罠発動!『エフロエンス・ロゼット』!このカードは相手ターンのバトルフェイズ中に発動できます
自分フィールド上のモンスターへ相手フィールドのモンスターが攻撃する時、そのモンスターを破壊する!」
「ホーリーエンジェルが…!」
―ここで決着はつかなかったけど、追い詰めているのは確実にこっち…!
「お互いのプレイヤーは手札から破壊されたモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つモンスターを全て墓地へ送らなければならない
……そして破壊したホーリーエンジェル、お互いに手札から墓地へ送ったモンスターの攻撃力分のダメージをお互い受ける!」
「な…?!っ…!!!」
破壊されたホーリーエンジェルであった欠片がブルーガールとファルシュを吹き飛ばした、決闘盤に表示された文字はドロー、引き分け
倒れたブルーガールの上空をDボードでファルシュが飛び去って行った、あの爆風を利用して宙へ浮かんだのだろう。最初からこうするつもりだったのか、色んな憶測が頭を飛び交う
「ブルーガール!今のって…」
「…う…て…」
「え?」
「どうして、綾乃…!何で私よりもあの人達を取るのよ…!」
「……」
―彼女、綾乃も考え抜いた末にこの道を選んだんでしょうね
でもそうさせたのは私達、大人のせいでもあるのよね。本当はこの二人が喧嘩するべきでもないのに、本当…
「本当に、不器用な子」
決してその表情は見せようとしないが、震えた声は隠せていないブルーガールを支えながらゴーストガールは天高く昇っていった少女の痕跡をなぞる様に見上げた
本当に、可愛そうな程に優しくて残酷な子だ、どちらも選べないならどちらからも手を引き、大人に任せればいいのに、それがゴーストガール―別所エマの届かぬ所感だった
「…葵ちゃん」
―私、逃げて傷つけてばかりだ
葵ちゃんは真正面から私にぶつかって来てくれたのに…
「それでも私は、私なりに戦うしかないんだ」
あの決闘中に見つけた二人の存在を追いかける様にして、ファルシュは無人の浮島エリアを目指す
──痛む胸、大切なあの子に駆け寄りたくてもこちらを選んだ負い目を全て飲み込んだせいで、吐き気がした
羽ばたいた星は戻る術を知らずに
(最愛の人を置き去りに、星は中天を目指す)
(──墜落するその日まで。)
見る見る内にライフの差が逆転し、気が付けばファルシュのフィールドには2体の【エフロエンス】モンスターが揃っている。ここから来るとすれば──
「彼方より現れて、後悔なき選択へと続くサーキット!召喚条件は植物族モンスター2体!私はフェリチタス、アガサをリンクマーカーへセット!リンク召喚!花開け、リンク2!《エフロエンス・ベルスーズ》!
更に永続魔法『エフロエンス・シード』を発動!墓地に存在する【エフロエンス】モンスター1体を対象に発動します
対象となったモンスターのレベル以上の【エフロエンス】モンスターをデッキから特殊召喚!私は《エフロエンス・アガサ》を選択し、デッキから《エフロエンス・ペルペトゥア》を特殊召喚!
ベルスーズのリンク先にペルペトゥアが特殊召喚された事で私はLPを300P回復します!」
「ペルペトゥアは自身がフィールド上に存在する限り、相手がモンスターを召喚・特殊召喚する度に300Pのダメージを与える効果を発動する…
そしてペルペトゥア、ベルスーズが召喚された事でイグべラントの効果で600P ファルシュはライフを回復、私はベルスーズの効果も合わせてその逆…、っぅ!」
「バトル!私は《エフロエンス・ベルスーズ》で《トリックスター・ホーリーエンジェル》を攻撃!」
ファルシュがブルーガールの【トリックスター】達、そしてその戦法を頭へ叩き込まれてきた様にブルーガールもファルシュの【エフロエンス】達を良く理解していた
フェリチタスの効果はフェリチタスがフィールドを去った事でこのターン終了時までと定まった、この間にホーリーエンジェルを除去しようという狙いなのだろう、だが
「そうはいかないわ!手札から《トリックスター・キャロベイン》の効果発動!
このカードを墓地へ送る事でバトルする【トリックスター】モンスターの攻撃力をターン終了時まで元々の攻撃力分、アップする!」
「しまっ…!」
「ホーリーエンジェルの攻撃力は1800から3600へアップ!返り討ちにしてあげる」
「きゃ…!」
ホーリーエンジェルの破壊も成し遂げられず、LPもあっという間に半分近く
決して勝負を急いでいた訳ではない、自分の思考回路をブルーガールが上回っただけ。やはり強いな、と彼女を尊敬してしまう
「…ファルシュ、今ならまだ許せるわ、だから私と一緒に…!」
「…ブルーガールさん」
こちらを見つめる瞳、今にも伸ばしてくれそうな手にまだ彼女が自分の事を想ってくれる部分があるのだと知ってしまう
いつだって一人では苦しい時に駆け寄って、手を引っ張ってくれた葵の名を危うく呼びそうになるのを堪え、ファルシュは痛む胸を押さえた
「…私はカードを2枚伏せ、ターンエンドです!」
「私のターン、ドロー!」
―綾乃、どうしてなの、どうして私の力になってくれないの?
どうして、あんな知り合って間もないプレイメーカーにばかり、貴女は…!
「ライトステージの効果発動!1ターンに1度、相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる!
このカードがフィールドに存在する限り、セットされたそのカードはエンドフェイズまで発動出来ず、相手はエンドフェイズにそのカードを発動するか墓地へ送らなければならない!私は右のカードを選択!」
「……」
「手札から《トリックスター・キャンディナ》を召喚!キャンディナの召喚に成功した時、デッキから【トリックスター】カード1枚を手札に加えるわ!
更にリンク先へキャンディナが召喚された事でホーリーエンジェルの効果発動!」
「キャンディナが召喚された事でペルペトゥアのモンスター効果を発動し、ブルーガールさんへ300のダメージを与えます!」
「キャンディナの効果で手札に加えた速攻魔法『トリックスター・ブーケ』発動!フィールドの《トリックスター・キャンディナ》と《トリックスター・ホーリーエンジェル》を対象に発動できる
キャンディナを手札に戻し、ホーリーエンジェルの攻撃力をターン終了時まで手札に戻したキャンディナの元々の攻撃力分アップする!
私はこの一撃でファルシュ、貴女を連れ戻す!バトルよ!《トリックスター・ホーリーエンジェル》で《エフロエンス・ペルペトゥア》を攻撃!」
削り切れる戦力、これは勝っただろうとブルーガールは期待に満たされた
これで綾乃の目は覚めてくれる、学校でだってもう喧嘩しなくてもいい、こんな危険な事から身を引いて自分に任せてくれるはずだと信じていた
「──ごめんなさい」
「何をするつもり?!」
「…罠発動!『エフロエンス・ロゼット』!このカードは相手ターンのバトルフェイズ中に発動できます
自分フィールド上のモンスターへ相手フィールドのモンスターが攻撃する時、そのモンスターを破壊する!」
「ホーリーエンジェルが…!」
―ここで決着はつかなかったけど、追い詰めているのは確実にこっち…!
「お互いのプレイヤーは手札から破壊されたモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つモンスターを全て墓地へ送らなければならない
……そして破壊したホーリーエンジェル、お互いに手札から墓地へ送ったモンスターの攻撃力分のダメージをお互い受ける!」
「な…?!っ…!!!」
破壊されたホーリーエンジェルであった欠片がブルーガールとファルシュを吹き飛ばした、決闘盤に表示された文字はドロー、引き分け
倒れたブルーガールの上空をDボードでファルシュが飛び去って行った、あの爆風を利用して宙へ浮かんだのだろう。最初からこうするつもりだったのか、色んな憶測が頭を飛び交う
「ブルーガール!今のって…」
「…う…て…」
「え?」
「どうして、綾乃…!何で私よりもあの人達を取るのよ…!」
「……」
―彼女、綾乃も考え抜いた末にこの道を選んだんでしょうね
でもそうさせたのは私達、大人のせいでもあるのよね。本当はこの二人が喧嘩するべきでもないのに、本当…
「本当に、不器用な子」
決してその表情は見せようとしないが、震えた声は隠せていないブルーガールを支えながらゴーストガールは天高く昇っていった少女の痕跡をなぞる様に見上げた
本当に、可愛そうな程に優しくて残酷な子だ、どちらも選べないならどちらからも手を引き、大人に任せればいいのに、それがゴーストガール―別所エマの届かぬ所感だった
「…葵ちゃん」
―私、逃げて傷つけてばかりだ
葵ちゃんは真正面から私にぶつかって来てくれたのに…
「それでも私は、私なりに戦うしかないんだ」
あの決闘中に見つけた二人の存在を追いかける様にして、ファルシュは無人の浮島エリアを目指す
──痛む胸、大切なあの子に駆け寄りたくてもこちらを選んだ負い目を全て飲み込んだせいで、吐き気がした
羽ばたいた星は戻る術を知らずに
(最愛の人を置き去りに、星は中天を目指す)
(──墜落するその日まで。)