Ⅱ
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空きの教室でお互いの正体を明かし合った遊作と尊
人の目が多い学校で情報交換および話は容易く出来ないと判断した彼らは一旦教室を出て、自分達のクラスへと向かった
「綾乃、おはよう」
「おはよう、葵ちゃん」
「あの子は…」
《ん?おお!モールで君がハンカチを渡した子か!》
教室の入り口でブルーエンジェルである葵から親し気に挨拶を受ける少女は尊や不霊夢の存在に気付かず、葵と談笑しながら教室へ入っていった
葵がLINK VRAINSのアイドルとは誰も気付かないようなクールともいえる素っ気ない対応、それを一瞬で葵に崩させた少女は一体何者なのか気になる所だ
「あの子、ブルーエンジェルと凄く親しいみたいだね」
「幼馴染だからだろう、LINK VRAINSでも良く行動を共にしている」
「へえ…」
―という事は…もしかして彼女が…?
3ケ月前―まだ尊が一歩踏み出す事が出来なかった頃に訪れたネットワーク世界の崩壊、その崩壊を救った3人の英雄──それは表向きの情報
崩壊の危機を最後までカメラに撮り続けたマスコミの記者が流した1つの情報にはPlaymakerやGo鬼塚、ブルーエンジェルの雄姿に引き寄せられる様に立ち上がった無名の決闘者がもう1人いたという
その決闘者は噂では流星の尾を彷彿とさせる少女のアバターであり、アバター名は「クロッシェ」ということくらいしか尊は知らなかった
「鬼塚さん!」
「なん…、お前…!」
「お久しぶりです、鬼塚さん!」
驚くその人と一緒に綾乃は近所の公園に立ち寄ると買っていたコーヒー缶を彼、鬼塚へと手渡す
ベンチの隣へ座ると一時の沈黙が続く、焦る必要はないと缶のコーヒーを一口飲む綾乃の横に座る鬼塚の目には公園内を活発に遊びまわる子供達の姿があった
「歩ける様になったんだな」
「はい、やっと決心がついたので…」
「…それで俺に何の用だ、何か用事があってSOLテクノロジーで待ち伏せなんてしていたんだろう」
「…どうして、SOLのバウンティハンターになったんですか?
カリスマ決闘者としても、現実での鬼塚さんも必要としている人は沢山います。その人達を振り切ってまでやらなきゃいけない事なのかな、って…」
「お前が言う俺を必要としているという奴らはプレイメーカーの事を聞き出したいだけだ!」
憤怒を滲ませる咆哮と共にその手に握られていた缶がぐしゃり、と悲鳴を上げ、銀の体を歪ませた
両親からあのGo鬼塚がカリスマ決闘者という名誉を捨てて、社のバウンティハンターになったと聞いた時は何かの間違いであってほしいと願った
だが今、乱暴的な力を見せる彼から目を逸らさないよう、綾乃は鬼塚がバウンティハンターになった現実から見向かい、理由を聞こうとしている―それが綾乃が待ち伏せをした理由だ
「鬼塚さんの活躍を楽しみにしている施設の子供達、私が入院していた病院の小児科の子供達は貴方が言うような人達なんですか…?」
一部のマスコミが鬼塚の取材先で暴言をつかれたと報道している事も知っていた、だけどその裏でインタビュアーが鬼塚への取材と称し、実質Playmakerの情報を聞き出そうとしていた事も聞いた
自分への取材の筈なのに聞かれる質問に対する回答で望まれるのはPlaymakerばかりで社会は自身を二の次、Playmakerの噛ませ犬と考えているという思考に至ってしまうのも分からないでもない
真っ直ぐな綾乃の瞳は何か胸の奥から忘れかけていたものを呼び覚ますような気がして、それがバウンティハンターである自分には必要ないと捨てる為に鬼塚は背を向けて歩き出した
「鬼塚さん!私、待ってます!
いつか…いつか鬼塚さんがまた皆を引っ張っていく決闘者として立ち上がってくれることを!信じて、ますから…」
言葉は終着に至る頃には小さな声となってしまって、最後まで鬼塚に聞いてもらえたかは綾乃には分からなかった
ただまだ臆病であった自分を「応援する」と見返りも求めず、真っ直ぐにそう声をかけてくれた鬼塚を応援したかった。その想いを言葉にしたかったが、口から出たのはありきたりな言葉でしかなかった
帰ろう、と綾乃が席を立ちあがろうとした矢先、制服の上着にいれてあったスマートフォンを確認する。退院し、家に帰って来てから「もう帰って来たか」と聞いて来るメールが両親から多いのだ
両親からのメールはまだ受信していなかったが、代わりに1通のメールが意外な人物から入っていた。メールに記されていた目的地へ向かう為に綾乃はなるべく速足で動き出した
「綾乃、こっちよ」
「お待たせしました…!…え、ゴーストガールさん…?!」
「久しぶりね、綾乃ちゃん
歩ける様になったって噂で聞いていたけど、元気そうで何よりだわ」
「…知り合いだったの?」
「う、うん…お見舞いに来てくれた事があって」
そう、と素っ気なく返事をする葵の心境を知らずに綾乃は突然、不機嫌になった幼馴染に首を傾げた
隣で意外と子供っぽいのね、と何もかも知り尽くした様な笑顔で言うので、彼女には葵がこうなった理由が分かる様だった
「綾乃くんも来てくれた事だ、話を進めよう」
選択肢は秘めやかに
(告げられた選択肢を前に)
(彼女が出す答えは、)
人の目が多い学校で情報交換および話は容易く出来ないと判断した彼らは一旦教室を出て、自分達のクラスへと向かった
「綾乃、おはよう」
「おはよう、葵ちゃん」
「あの子は…」
《ん?おお!モールで君がハンカチを渡した子か!》
教室の入り口でブルーエンジェルである葵から親し気に挨拶を受ける少女は尊や不霊夢の存在に気付かず、葵と談笑しながら教室へ入っていった
葵がLINK VRAINSのアイドルとは誰も気付かないようなクールともいえる素っ気ない対応、それを一瞬で葵に崩させた少女は一体何者なのか気になる所だ
「あの子、ブルーエンジェルと凄く親しいみたいだね」
「幼馴染だからだろう、LINK VRAINSでも良く行動を共にしている」
「へえ…」
―という事は…もしかして彼女が…?
3ケ月前―まだ尊が一歩踏み出す事が出来なかった頃に訪れたネットワーク世界の崩壊、その崩壊を救った3人の英雄──それは表向きの情報
崩壊の危機を最後までカメラに撮り続けたマスコミの記者が流した1つの情報にはPlaymakerやGo鬼塚、ブルーエンジェルの雄姿に引き寄せられる様に立ち上がった無名の決闘者がもう1人いたという
その決闘者は噂では流星の尾を彷彿とさせる少女のアバターであり、アバター名は「クロッシェ」ということくらいしか尊は知らなかった
「鬼塚さん!」
「なん…、お前…!」
「お久しぶりです、鬼塚さん!」
驚くその人と一緒に綾乃は近所の公園に立ち寄ると買っていたコーヒー缶を彼、鬼塚へと手渡す
ベンチの隣へ座ると一時の沈黙が続く、焦る必要はないと缶のコーヒーを一口飲む綾乃の横に座る鬼塚の目には公園内を活発に遊びまわる子供達の姿があった
「歩ける様になったんだな」
「はい、やっと決心がついたので…」
「…それで俺に何の用だ、何か用事があってSOLテクノロジーで待ち伏せなんてしていたんだろう」
「…どうして、SOLのバウンティハンターになったんですか?
カリスマ決闘者としても、現実での鬼塚さんも必要としている人は沢山います。その人達を振り切ってまでやらなきゃいけない事なのかな、って…」
「お前が言う俺を必要としているという奴らはプレイメーカーの事を聞き出したいだけだ!」
憤怒を滲ませる咆哮と共にその手に握られていた缶がぐしゃり、と悲鳴を上げ、銀の体を歪ませた
両親からあのGo鬼塚がカリスマ決闘者という名誉を捨てて、社のバウンティハンターになったと聞いた時は何かの間違いであってほしいと願った
だが今、乱暴的な力を見せる彼から目を逸らさないよう、綾乃は鬼塚がバウンティハンターになった現実から見向かい、理由を聞こうとしている―それが綾乃が待ち伏せをした理由だ
「鬼塚さんの活躍を楽しみにしている施設の子供達、私が入院していた病院の小児科の子供達は貴方が言うような人達なんですか…?」
一部のマスコミが鬼塚の取材先で暴言をつかれたと報道している事も知っていた、だけどその裏でインタビュアーが鬼塚への取材と称し、実質Playmakerの情報を聞き出そうとしていた事も聞いた
自分への取材の筈なのに聞かれる質問に対する回答で望まれるのはPlaymakerばかりで社会は自身を二の次、Playmakerの噛ませ犬と考えているという思考に至ってしまうのも分からないでもない
真っ直ぐな綾乃の瞳は何か胸の奥から忘れかけていたものを呼び覚ますような気がして、それがバウンティハンターである自分には必要ないと捨てる為に鬼塚は背を向けて歩き出した
「鬼塚さん!私、待ってます!
いつか…いつか鬼塚さんがまた皆を引っ張っていく決闘者として立ち上がってくれることを!信じて、ますから…」
言葉は終着に至る頃には小さな声となってしまって、最後まで鬼塚に聞いてもらえたかは綾乃には分からなかった
ただまだ臆病であった自分を「応援する」と見返りも求めず、真っ直ぐにそう声をかけてくれた鬼塚を応援したかった。その想いを言葉にしたかったが、口から出たのはありきたりな言葉でしかなかった
帰ろう、と綾乃が席を立ちあがろうとした矢先、制服の上着にいれてあったスマートフォンを確認する。退院し、家に帰って来てから「もう帰って来たか」と聞いて来るメールが両親から多いのだ
両親からのメールはまだ受信していなかったが、代わりに1通のメールが意外な人物から入っていた。メールに記されていた目的地へ向かう為に綾乃はなるべく速足で動き出した
「綾乃、こっちよ」
「お待たせしました…!…え、ゴーストガールさん…?!」
「久しぶりね、綾乃ちゃん
歩ける様になったって噂で聞いていたけど、元気そうで何よりだわ」
「…知り合いだったの?」
「う、うん…お見舞いに来てくれた事があって」
そう、と素っ気なく返事をする葵の心境を知らずに綾乃は突然、不機嫌になった幼馴染に首を傾げた
隣で意外と子供っぽいのね、と何もかも知り尽くした様な笑顔で言うので、彼女には葵がこうなった理由が分かる様だった
「綾乃くんも来てくれた事だ、話を進めよう」
選択肢は秘めやかに
(告げられた選択肢を前に)
(彼女が出す答えは、)