TURN-032 薄氷の夢は春に目覚める
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「俺のターン、ドロー!俺は永続魔法『転生炎獣の意思』を発動!自分の手札・墓地から【転生炎獣】モンスター1体を選んで特殊召喚する!
『転生炎獣の意思』の効果で手札から《転生炎獣ジャックジャガー》を特殊召喚!そして《転生炎獣フォクシー》を通常召喚!」
「この瞬間!ペルペトゥアのモンスター効果を発動します!相手プレイヤーがモンスターを召喚、特殊召喚されるごとにライフに300Pのダメージを与えます!」
「フォクシーの召喚に成功した時、自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から【転生炎獣】カード1枚を選んで手札に加え、残りのカードはデッキへ戻す!
その後、手札に加わった《転生炎獣ミーア》を特殊召喚する!更にレジーナ・チェリの効果で墓地へ送られた《転生炎獣ファルコ》のモンスター効果を発動!
ファルコが墓地に存在する場合、このカード以外の自分フィールドの【転生炎獣】モンスター1体を対象として発動できる!俺は《転生炎獣フォクシー》を持ち主の手札に戻し、ファルコを特殊召喚する!」
「【転生炎獣】をここまで揃えたという事は…!」
「ああ、その通りだ!現れろ!未来を変えるサーキット!召喚条件は炎属性効果モンスター2体以上!
俺はジャックジャガー、ミーア、ファルコをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3《転生炎獣ヒートライオ》!!」
「プレイメーカーさんと同じ…サイバース族のリンクモンスター…!」
「ヒートライオのリンク召喚に成功した場合、相手の魔法・罠ゾーンのカード1枚を選んで効果を発動する
『エフロエンス・イグべラント』、そのカードを持ち主のデッキに戻す!」
「…っ!」
ヒートライオの咆哮で砕かれる様にしてファルシュのデッキへ戻った『エフロエンス・イグベラント』
まだ他に彼女がデッキにライフを回復させる魔法を持っている事を頭にいれつつ、今は1つでも脅威を排除できた。それには不霊夢もご満悦な様子を見せる
《早めに対策を出来てよかったと思おう》
「そりゃどうも!墓地に存在する《転生炎獣ジャックジャガー》のモンスター効果発動!この効果は自分フィールド上にリンクモンスターが存在する場合、発動できる
このカード以外の【転生炎獣】モンスター1体をデッキに戻し、墓地のジャックジャガーをフィールド上の【転生炎獣】リンクモンスターのリンク先へ特殊召喚する!
バトルだ!《転生炎獣ヒートライオ》で《エフロエンス・ペルペトゥア》を攻撃!」
「きゃ…!」
「カードを1枚セットしてターン終了だ」
《ソウルバーナー、分かっているとは思うが…》
「ああ。ヒートライオを召喚する為にリスクを負った結果、負けるなんて笑えない…けどこの状況、中々きついな…!」
「…私のターン、ドロー!」
今、デッキからカードをドローした事で手札の枚数もSoulburnerをファルシュは上回った
キュアによるバーンもあまり望めない現状ではあるものの、それでも勝機は確実にこちらへと流れ、勝利という光を捉えられる所まで来ている
―ソウルバーナーさんのライフは残り400、ここで押し切れば勝てる筈…!だけど…
「…ファルシュ?」
「…この決闘に、何の意味があるんですか?」
──それなのに、勝敗があと一歩で決するという場面に来てもファルシュはSoulburnerとの決闘に何の意味も見出せずにいた
何の意味もなく決闘をしている、普通ならばそこに楽しいという感情くらいは沸く筈だ、それなのに今のファルシュには何もない。父親を無意味に傷付けた時とこれでは一緒だ
「貴方は私を憧れの決闘者だと言ってくれました、でも…実際の私はそんな憧れられる様な決闘者じゃないんです
だって私は…ブルーガールさんを傷付けて、それだけじゃなくて…」
「ファルシュ、君は今でも…」
「私は歴史に名だたる聖女の様になりたかった、でも今の私は夢見た聖女とは全然違う、こんなの理想なんかじゃない…!
あの真っ白な部屋から私は帰って来るべきじゃなかった!あそこにいれば、少なくともお父さんも…」
あの雨の夜、あの青年に吐き出した様にドロドロと泥の様に綾乃の胸の中で溜まり続けた淀が言葉となってSoulburnerを飲み込もうとする
雨で濡れた心は未だ温もりを得る事が出来ず、こうして彷徨い続け──Soulburnerの目には彼女は痛々しく思った。だからこそ、こうして胸を貸したいと決闘を挑んだ。その時が来たのだ
「君がそうなりたいと夢見た聖女達だって今のファルシュの様に思い、そして悩んだから聖女として語り継がれているんじゃないのか?」
「っ、え…?」
「聖女と呼ばれた人達だって俺達と同じ人間だ、なら悩んだり躓いた事だってきっとあった筈だ
そんな中で見つけた自分だけの答えを信じて貫き通したからこそ、ファルシュも胸の中にある本心を貫きたいと聖女達に憧れてる様に俺には見える」
―リボルバーさんも……ううん、鴻上くんも同じ様な事を言ってた
自分の意志に反する事ほど愚者である事はないって…
「私の、本心…」
《ファルシュ、私達は君の本心を覆う殻を受け止める為に君を呼び出した
ソウルバーナーがこうして生まれ変わった様に、君もここで生まれ変わるんだ!》
ファルシュとSoulburnerの決闘を追いかけるテントウムシが1匹、そこにいた
「綾乃…」
テントウムシ型のデバイスを介し、Den cityのどこかに存在する廃墟―別所エマのアジトで葵は彼女達の決闘を見守っていた
流石、エマが組んだデバイスという事もあって映像も音声も正確に拾い上げ、下手をすれば現実よりも鮮明に見えるファルシュの表情に葵は胸が詰まる思いだった
「葵、貴女と綾乃ってイーブンに見えて、実は貴女が絶対的に上の立場として綾乃を仕えている様に見えるわ」
「私はそんな風にあの子を見たりなんて!」
「貴女にとってはそうでも、綾乃は違うのかもね
彼女自身が言ってた白い病室に色をくれた貴女は彼女にとって特別、だから貴女の敵にはなりたくなかった、この関係をこれ以上深くする事も願わず、現状維持を願ったんでしょう
綾乃へ貴女が怒りを覚えたのはきっとそこを感じ取ったからじゃないかしら?」
「…LINK VRAINSへ行くわ、貴女はここで私のサポートをお願い」
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