TURN-032 薄氷の夢は春に目覚める
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──LINK VRAINSのあるエリア
綾乃はファルシュとして点々と存在する浮島を回避しながら、彼女は着地出来そうなポイントへDボードから飛び降りた
「ファルシュ!来てくれたんだな」
「このメッセージはソウルバーナーさん、貴方本人だったのですね」
「よかった、もしかすると君が来てくれない可能性も考えていた所だ」
そう言って炎を模したアバターを持ちながら、朗らかにファルシュへと微笑みかける青年こそが彼女を今日、ここへ呼び出した張本人だ
家を飛び出した際に身に着けていた決闘盤。学校を休み、遊作の家に厄介になっているお礼として料理を作っている間に彼―Soulburnerからこの位置が記されたメッセージが入った
最初はSoulburner本人か疑ったものの、ファルシュを100%呼び出すには失礼ながら彼よりもPlaymakerの名を騙る方が確実。そこから綾乃はSoulburner本人からの呼び出しだと考えたのだ
「一体、何の用事でしょう?私、こう見えてもプレイメーカーさんを捜索する為に寝る間も惜しんでまして…」
「君に決闘を申し込みたい」
「…………はい?」
《ソウルバーナーはファルシュ、君へ決闘を申し込む、そう言ったんだ》
「ちょ、ちょちょ…!ま、待ってください!決闘は別に構いませんけど…!」
いきなりのSoulburnerからの申し込みにファルシュの両手が高速で左右に動き、その動揺っぷりを露わにする
決闘盤でLINK VRAINSにログイン出来たなら、決闘盤に登録されているファルシュのデッキデータも無事だろう。だが彼と決闘を行う理由がどこにも見当たらない
憶測だがSOLのバウンティハンターに追われる身であるSoulburnerは単に決闘をする為にここへ来た訳ではなく、何か別の件も受けている気がする。それなのに何故時間をかける必要があるのか─
「理由は1つ、君と決闘で賭けがしたい」
「賭け…ですか?うーん…決闘者として決闘を賭けに使うのはファルシュさん的にはですね…」
「俺が勝ったら、ファルシュには俺とプレイメーカーの味方になってもらう」
「っ…!」
《顔色が変わったな》
いつもの様に本心を隠す為の演技で申し込まれた決闘を回避しようとしたが、それを見透かされた様に強行された賭け決闘の勝敗
初めて会った時、彼には言った筈だ。「自分はこのまま、中途半端な位置でいい」と。それなのに、否―今みたいにファルシュの本心を見透かされていたのかもしれない
《もし私達が負けて、君が勝てば今まで通りにしてもらって構わない》
「……」
―何て、優しいひと達なんだろう
どちらでも構わないと言う人間に立ち位置を決めさせる強引さがあるかと思えば、こうしてちゃんと逃げ道も用意してくれている
そこを甘さと言う人もいるだろうが、当事者であるファルシュは優しいとしか思えなかった。Soulburnerに決闘で負けたからこうなっていると言える理由付けで自分を救おうとしてくれている
「…分かりました、全力でお相手します」
「こっちも負けるつもりはない、俺達の持てる力を全て出し切って君に勝つ!」
彼方から現れたDボードに2人が飛び移ったのは同時の事だった
無数に点在する浮島をどう切り抜け、いかに早く中央に存在する巨大な浮島を突破できるか──その頭脳戦を制したのはファルシュ、彼女に先攻後攻を決める権利が与えられた
「「スピードデュエル!!」」
「私のターン!自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、《エフロエンス・ルチア》を手札から特殊召喚する!
そして手札からフィールド魔法『エフロエンス・イグべラント』を発動して、同時に効果を発動します!
1ターンに1度、自分のデッキから【エフロエンス】と名の付くカードを1枚選び、モンスターカードだった場合、フィールドへ特殊召喚する!私は《エフロエンス・ペルペトゥア》を特殊召喚!
その後、特殊召喚したモンスターの攻撃力分、私はライフポイントにダメージを受けますが、イグベラントの効果で300Pライフを回復します」
「いきなりライフを半分近くも減らす?!」
「更に《エフロエンス・ヨハンナ》を通常召喚!ヨハンナの効果でこのカードが召喚・特殊召喚・反転召喚された時、デッキから儀式モンスターを手札へ加えます」
ハノイの塔でのクロッシェの戦法は微かにしか伝わっていない、キュアバーン軸の【エフロエンス】と名のつく植物族デッキでエースはリンクモンスターだった筈だ
だが彼女は今、確かに儀式モンスターを手札に加えた。ファルシュもあの事件以来、自分のデッキを見直し強化した事がSoulburnerから見て取れた
儀式モンスターを手にしたので儀式召喚を使用するのかと身構えた彼を尻目にファルシュはモンスターを展開、ここから彼女が使う召喚法はただ1つだろう
「彼方より現れて、後悔なき選択へと続くサーキット!召喚条件は植物族モンスター2体以上!
私はルチア、ペルペトゥア、ヨハンナをリンクマーカーへセット!リンク召喚!大いなる賛歌への道標となれ!リンク3!《エフロエンス・レジーナ・チェリ》!
イグべラントの効果!これまでに回復してきたライフポイントの数値分、自分フィールド上の植物族モンスターの攻撃力をアップします!
レジーナ・チェリがリンク召喚された事でイグべラントの効果で私はライフを300回復し、レジーナ・チェリ自身のモンスター効果でソウルバーナーさん、貴方には300のダメージを受けてもらいます」
「なるほどな。フィールド魔法でライフを回復し、それをトリガーにリンクモンスター達でバーンを仕掛けるのか…!」
「レジーナ・チェリの更なる効果!このカードのリンク召喚に成功した時、そのリンク先に墓地から【エフロエンス】と名の付くモンスター1体を選び、特殊召喚します
私は《エフロエンス・ペルペトゥア》をレジーナ・チェリのリンク先へ特殊召喚!ペルペトゥアを特殊召喚した事で300のダメージを受けて頂きます!
そしてレジーナ・チェリのリンク先に存在するモンスターの数、相手は手札から墓地へカードを送ってもらいます」
「俺は《転生炎獣ファルコ》を墓地へ送る!」
「墓地へ送ったカードがモンスターカードだった場合、その攻撃力分のダメージを受けていただきます」
「まだ俺にターンも回ってきてないのに、ライフがどんどん削られていってるな…」
「墓地に存在するヨハンナのモンスター効果!このカードが儀式召喚以外の召喚方で墓地へ送られた時、発動できます
墓地に存在するこのカードをデッキへ戻し、その後、デッキからカードを2枚ドロー!カードを1枚セットしてターンエンドとさせて頂きます、この瞬間、レジーナ・チェリ達の攻撃力は元に戻る」
最初にファルシュが己のフィールド魔法の効果で半分近く減らしたライフよりも、今では自分のターンにも入っていないSoulburnerのライフの方が減少してしまっている
これでSoulburnerが先攻、ファルシュが後攻としてこの展開を見せていたら──データの体だというのに寒気がした。ただファルシュが先攻を持っていってくれた事に感謝さえしてしまった
綾乃はファルシュとして点々と存在する浮島を回避しながら、彼女は着地出来そうなポイントへDボードから飛び降りた
「ファルシュ!来てくれたんだな」
「このメッセージはソウルバーナーさん、貴方本人だったのですね」
「よかった、もしかすると君が来てくれない可能性も考えていた所だ」
そう言って炎を模したアバターを持ちながら、朗らかにファルシュへと微笑みかける青年こそが彼女を今日、ここへ呼び出した張本人だ
家を飛び出した際に身に着けていた決闘盤。学校を休み、遊作の家に厄介になっているお礼として料理を作っている間に彼―Soulburnerからこの位置が記されたメッセージが入った
最初はSoulburner本人か疑ったものの、ファルシュを100%呼び出すには失礼ながら彼よりもPlaymakerの名を騙る方が確実。そこから綾乃はSoulburner本人からの呼び出しだと考えたのだ
「一体、何の用事でしょう?私、こう見えてもプレイメーカーさんを捜索する為に寝る間も惜しんでまして…」
「君に決闘を申し込みたい」
「…………はい?」
《ソウルバーナーはファルシュ、君へ決闘を申し込む、そう言ったんだ》
「ちょ、ちょちょ…!ま、待ってください!決闘は別に構いませんけど…!」
いきなりのSoulburnerからの申し込みにファルシュの両手が高速で左右に動き、その動揺っぷりを露わにする
決闘盤でLINK VRAINSにログイン出来たなら、決闘盤に登録されているファルシュのデッキデータも無事だろう。だが彼と決闘を行う理由がどこにも見当たらない
憶測だがSOLのバウンティハンターに追われる身であるSoulburnerは単に決闘をする為にここへ来た訳ではなく、何か別の件も受けている気がする。それなのに何故時間をかける必要があるのか─
「理由は1つ、君と決闘で賭けがしたい」
「賭け…ですか?うーん…決闘者として決闘を賭けに使うのはファルシュさん的にはですね…」
「俺が勝ったら、ファルシュには俺とプレイメーカーの味方になってもらう」
「っ…!」
《顔色が変わったな》
いつもの様に本心を隠す為の演技で申し込まれた決闘を回避しようとしたが、それを見透かされた様に強行された賭け決闘の勝敗
初めて会った時、彼には言った筈だ。「自分はこのまま、中途半端な位置でいい」と。それなのに、否―今みたいにファルシュの本心を見透かされていたのかもしれない
《もし私達が負けて、君が勝てば今まで通りにしてもらって構わない》
「……」
―何て、優しいひと達なんだろう
どちらでも構わないと言う人間に立ち位置を決めさせる強引さがあるかと思えば、こうしてちゃんと逃げ道も用意してくれている
そこを甘さと言う人もいるだろうが、当事者であるファルシュは優しいとしか思えなかった。Soulburnerに決闘で負けたからこうなっていると言える理由付けで自分を救おうとしてくれている
「…分かりました、全力でお相手します」
「こっちも負けるつもりはない、俺達の持てる力を全て出し切って君に勝つ!」
彼方から現れたDボードに2人が飛び移ったのは同時の事だった
無数に点在する浮島をどう切り抜け、いかに早く中央に存在する巨大な浮島を突破できるか──その頭脳戦を制したのはファルシュ、彼女に先攻後攻を決める権利が与えられた
「「スピードデュエル!!」」
「私のターン!自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、《エフロエンス・ルチア》を手札から特殊召喚する!
そして手札からフィールド魔法『エフロエンス・イグべラント』を発動して、同時に効果を発動します!
1ターンに1度、自分のデッキから【エフロエンス】と名の付くカードを1枚選び、モンスターカードだった場合、フィールドへ特殊召喚する!私は《エフロエンス・ペルペトゥア》を特殊召喚!
その後、特殊召喚したモンスターの攻撃力分、私はライフポイントにダメージを受けますが、イグベラントの効果で300Pライフを回復します」
「いきなりライフを半分近くも減らす?!」
「更に《エフロエンス・ヨハンナ》を通常召喚!ヨハンナの効果でこのカードが召喚・特殊召喚・反転召喚された時、デッキから儀式モンスターを手札へ加えます」
ハノイの塔でのクロッシェの戦法は微かにしか伝わっていない、キュアバーン軸の【エフロエンス】と名のつく植物族デッキでエースはリンクモンスターだった筈だ
だが彼女は今、確かに儀式モンスターを手札に加えた。ファルシュもあの事件以来、自分のデッキを見直し強化した事がSoulburnerから見て取れた
儀式モンスターを手にしたので儀式召喚を使用するのかと身構えた彼を尻目にファルシュはモンスターを展開、ここから彼女が使う召喚法はただ1つだろう
「彼方より現れて、後悔なき選択へと続くサーキット!召喚条件は植物族モンスター2体以上!
私はルチア、ペルペトゥア、ヨハンナをリンクマーカーへセット!リンク召喚!大いなる賛歌への道標となれ!リンク3!《エフロエンス・レジーナ・チェリ》!
イグべラントの効果!これまでに回復してきたライフポイントの数値分、自分フィールド上の植物族モンスターの攻撃力をアップします!
レジーナ・チェリがリンク召喚された事でイグべラントの効果で私はライフを300回復し、レジーナ・チェリ自身のモンスター効果でソウルバーナーさん、貴方には300のダメージを受けてもらいます」
「なるほどな。フィールド魔法でライフを回復し、それをトリガーにリンクモンスター達でバーンを仕掛けるのか…!」
「レジーナ・チェリの更なる効果!このカードのリンク召喚に成功した時、そのリンク先に墓地から【エフロエンス】と名の付くモンスター1体を選び、特殊召喚します
私は《エフロエンス・ペルペトゥア》をレジーナ・チェリのリンク先へ特殊召喚!ペルペトゥアを特殊召喚した事で300のダメージを受けて頂きます!
そしてレジーナ・チェリのリンク先に存在するモンスターの数、相手は手札から墓地へカードを送ってもらいます」
「俺は《転生炎獣ファルコ》を墓地へ送る!」
「墓地へ送ったカードがモンスターカードだった場合、その攻撃力分のダメージを受けていただきます」
「まだ俺にターンも回ってきてないのに、ライフがどんどん削られていってるな…」
「墓地に存在するヨハンナのモンスター効果!このカードが儀式召喚以外の召喚方で墓地へ送られた時、発動できます
墓地に存在するこのカードをデッキへ戻し、その後、デッキからカードを2枚ドロー!カードを1枚セットしてターンエンドとさせて頂きます、この瞬間、レジーナ・チェリ達の攻撃力は元に戻る」
最初にファルシュが己のフィールド魔法の効果で半分近く減らしたライフよりも、今では自分のターンにも入っていないSoulburnerのライフの方が減少してしまっている
これでSoulburnerが先攻、ファルシュが後攻としてこの展開を見せていたら──データの体だというのに寒気がした。ただファルシュが先攻を持っていってくれた事に感謝さえしてしまった