TURN-030 Count zero
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何故、ライトニングと呼ばれる光のイグニスが彼らの住む世界を崩壊させるに至ったのかはここに来たばかりのファルシュには分からない
ただイグニスを所持する青年への追手であるSoulburner達を妨害する様に立ちふさがるAI決闘者は増えるばかりで、こちらにとってはいい状況ではない事だけはわかる
「ソウルバーナーさん達の実力なら彼らを蹴散らす事は出来ると思いますが、この数では中々に厳しそうですね…」
「あ、ありがとう…何か正面から実力があるって言われて恥ずかしいな…」
《ここはログアウトだな》
「ファルシュ、君もログアウトするんだぞ」
「プレイメーカーさんにハグを求めたかったのですが仕方ないですね!」
多分、またチョップが放たれるぞとは言えずにSourburneと不霊夢がログアウトするタイミングでファルシュも空間からログアウトした
微睡みから覚める様に浮上する意識に呼応する瞳が開く、ベッドに眠っていた綾乃が体を起こすといつもなら目覚めたばかりで動かない頭が即座に反応した
「お父、さん…私のパソコンで何してるの…?」
「それはこちらの話だ。綾乃、お前は一体何をしている」
LINK VRAINSへログインする時にパソコンはシャットダウンした筈だ、パソコンには起動する際にパスワードが必要だ
けれどそれも解除され、ディスプレイには先程まで綾乃が解析していたデータの破片やSOLへハッキングした時の痕跡が表示されていた
「お前は家でじっとしていればいいと何度言わせるつもりなんだ?ずっと財前くんの妹と行きたかった学校で授業を受けて、いい大学に行ければいい
それをSOLにハッキングなどして潰すつもりなのか?…母さんに様子を見に行かせて正解だった、さっきのハッキングも私がもみ消さないと上に判明していた所だった」
「お父さん、お願い!聞いて!私は…!」
「そんな思考になった原因はプレイメーカーという決闘者のせいか?彼は犯罪者だぞ、一時の錯覚から目を覚ましなさい」
「錯、覚…?」
頭にある筈の思考回路が一瞬にして冷たくなる、そしてすぐに沸騰しそうな程に熱が上昇していく
言ってはいけない事と言ってもいい事の境界が分からなくなる、堰き止める為の敷居が上がり、綾乃の口が震えた
「錯覚、なんかじゃ…ない…」
「なに?」
「私のこの想いは錯覚なんかじゃない!お父さんとお母さんは仕事ばかりでお見舞いになんて来てくれなかった!だけどプレイメーカーさんは葵ちゃんと同じくらい、ちゃんと私に向き合ってくれた!
LINK VRAINSが混乱した時だってあの人は戦ってくれたのに、それなのにお父さん達は彼を犯罪者にして…!可笑しいって思わないの?上司の言う事だけが正解なの?!」
「っ…子供のお前には分からない事なんだ」
「…確かにお父さんやお母さんが上司の人や取引先の人とのご飯で帰ってこなくて、1人で食べるご飯が寂しいって思うくらいに私はまだ子供だよ
でも、子供の私にだって意思はある!それを大人だからってお父さん達が押し込んでいい理由にはならない!
お父さん、変わった…昔はどんなにお仕事が忙しくても家で笑ってくれたのに、今はどうなの?お母さんに気を使わせてばかりじゃない!」
そこまで言い切った綾乃が見たのは、父が初めて見せる血の気が引いた表情だった
父の傷付いた表情を見て綾乃は呆然となり、やがて自分がとんでもない言葉を言ってしまった事に気付いた。押し込んできた想いを一気に言葉にしたせいで呼吸する事が苦しい
ここからどんな形でも逃げ出したい、父の前から消え去りたい──そんな想いが体中を駆け巡った瞬間、綾乃は自分を止める声も振り切って外へ飛び出していた
Count zero
(秒針はすでにゼロの数字を指し示した)
(彼女の手には何も残らない)
ただイグニスを所持する青年への追手であるSoulburner達を妨害する様に立ちふさがるAI決闘者は増えるばかりで、こちらにとってはいい状況ではない事だけはわかる
「ソウルバーナーさん達の実力なら彼らを蹴散らす事は出来ると思いますが、この数では中々に厳しそうですね…」
「あ、ありがとう…何か正面から実力があるって言われて恥ずかしいな…」
《ここはログアウトだな》
「ファルシュ、君もログアウトするんだぞ」
「プレイメーカーさんにハグを求めたかったのですが仕方ないですね!」
多分、またチョップが放たれるぞとは言えずにSourburneと不霊夢がログアウトするタイミングでファルシュも空間からログアウトした
微睡みから覚める様に浮上する意識に呼応する瞳が開く、ベッドに眠っていた綾乃が体を起こすといつもなら目覚めたばかりで動かない頭が即座に反応した
「お父、さん…私のパソコンで何してるの…?」
「それはこちらの話だ。綾乃、お前は一体何をしている」
LINK VRAINSへログインする時にパソコンはシャットダウンした筈だ、パソコンには起動する際にパスワードが必要だ
けれどそれも解除され、ディスプレイには先程まで綾乃が解析していたデータの破片やSOLへハッキングした時の痕跡が表示されていた
「お前は家でじっとしていればいいと何度言わせるつもりなんだ?ずっと財前くんの妹と行きたかった学校で授業を受けて、いい大学に行ければいい
それをSOLにハッキングなどして潰すつもりなのか?…母さんに様子を見に行かせて正解だった、さっきのハッキングも私がもみ消さないと上に判明していた所だった」
「お父さん、お願い!聞いて!私は…!」
「そんな思考になった原因はプレイメーカーという決闘者のせいか?彼は犯罪者だぞ、一時の錯覚から目を覚ましなさい」
「錯、覚…?」
頭にある筈の思考回路が一瞬にして冷たくなる、そしてすぐに沸騰しそうな程に熱が上昇していく
言ってはいけない事と言ってもいい事の境界が分からなくなる、堰き止める為の敷居が上がり、綾乃の口が震えた
「錯覚、なんかじゃ…ない…」
「なに?」
「私のこの想いは錯覚なんかじゃない!お父さんとお母さんは仕事ばかりでお見舞いになんて来てくれなかった!だけどプレイメーカーさんは葵ちゃんと同じくらい、ちゃんと私に向き合ってくれた!
LINK VRAINSが混乱した時だってあの人は戦ってくれたのに、それなのにお父さん達は彼を犯罪者にして…!可笑しいって思わないの?上司の言う事だけが正解なの?!」
「っ…子供のお前には分からない事なんだ」
「…確かにお父さんやお母さんが上司の人や取引先の人とのご飯で帰ってこなくて、1人で食べるご飯が寂しいって思うくらいに私はまだ子供だよ
でも、子供の私にだって意思はある!それを大人だからってお父さん達が押し込んでいい理由にはならない!
お父さん、変わった…昔はどんなにお仕事が忙しくても家で笑ってくれたのに、今はどうなの?お母さんに気を使わせてばかりじゃない!」
そこまで言い切った綾乃が見たのは、父が初めて見せる血の気が引いた表情だった
父の傷付いた表情を見て綾乃は呆然となり、やがて自分がとんでもない言葉を言ってしまった事に気付いた。押し込んできた想いを一気に言葉にしたせいで呼吸する事が苦しい
ここからどんな形でも逃げ出したい、父の前から消え去りたい──そんな想いが体中を駆け巡った瞬間、綾乃は自分を止める声も振り切って外へ飛び出していた
Count zero
(秒針はすでにゼロの数字を指し示した)
(彼女の手には何も残らない)