TURN-045 ヒナゲシの香り立つ残骸
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《プレイメーカー!財前達の元に向かったAiがクロッシェと…!》
草薙がPlaymakerに伝えた事実通り、確かにあの時 ブルーメイデン達のいる場を後にしたクロッシェは元いた持ち場に踵を返し、こうしてAiとロボッピを待ち構えていた
リアルタイムに発生する出来事と自らを除く決闘者達の会話、それら全てを決闘盤から情報として集めた彼女は自身がすべき目的を上書きしたのだ
「よう。久しぶりだなぁ、クロッシェ」
「出来得るならこんな形では会いたくなかったですけどね」
「おお!何か因縁の相手との再会みたいっすね!特撮ヒーローみたいっす!あれ、その場合はどっちが敵で味方なんだろ?」
「ちょっとお前、黙っててくれない?」
「そうしていたら、少し前までのAiくんとプレイメーカーさんみたいですね」
こちらの動揺を掌で転がすように笑うAiとロボッピの姿に、クロッシェは人知れず拳に握り込んだ爪を立てる
葵の大切な人の命がかかった状況でなければ、素直に彼らが再び姿を現した事を喜べただろうかーそんな、今となっては叶わぬ願望がクロッシェの胸の内で見え隠れした
彼らがどうして人々に牙を向くのか、その理由は分からない。ただ1つ今分かっている事とすれば、自分の大好きな幼馴染から大切なひとを奪おうとしているAiは”敵”だという事だけだ
「聖女っぽくオレの説得でもしに来たかと思ったけど…違うっぽいな」
「…貴方は私を聖女だなんて思っているのですか?」
「少なからず聖女に憧れているからこその【エフロエンス】デッキを使っていると思ってる」
「本当の聖女だったら、確かにAIであろうと救うべき対象にするでしょうが…私は、違う」
「へぇ?」
「ブルーメイデンさんが守ろうとしている人の為に戦う様に、私はプレイメーカーさんを守る為に貴方と戦うと決めたから」
目の前の金色の瞳が三日月状に可笑しそうに歪む
神の声の代弁者でもなければ、生命を平等に価値づける聖女でもない。自分はたった一人の最愛を守る為に掌だって返してしまう、傲慢な人間の一人である事をクロッシェはあの数行の言葉で示したのだ
「冷たいなー!なあ、クロッシェ。あんなに一緒に楽しい時間を過ごした仲だった筈だろ?オレ達」
「あ、オイラも!オイラも綾乃さんと過ごすのは凄く楽しかったっすよ!」
「データじゃボーマンと対峙した時でさえ、お前はボーマンの考えも『その思考に至った結果も悪とは言えない』と否定しなかった筈だ
それなのにオレの時は頭から否定に入って…AI差別が強すぎじゃないか?」
「…本当は貴方を信じたかったよ。今回の犯行声明で貴方とロボッピちゃんを見た時も、きっと誰かの意図に操られてるんだと思いたかった
だけどそう思う一方であの映像の貴方達は本物のAiくんとロボッピちゃんなんだと分かってしまって。…そんな一つの疑いの心を持った状態で貴方達を信じるなんて、言いたくなかった」
「…本当、生きづらい性格してるよな。クロッシェ」
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