TURN-050 真珠の悲鳴は音もなく、されど確かに
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「《サイバース・マジシャン》…」
「来たか、《サイバース・マジシャン》!だがまだここで止まる訳ねぇよな!」
「クロッシェ、今度は俺がアンタのカードを使わせてもらう!」
「ええ、貴方の力になれるのなら本望です!」
「墓地の《エフロエンス・ジュヌビエーブ》の効果発動!墓地に存在するこのカードと植物族モンスター1体を特殊召喚する、蘇れ!《エフロエンス・ジュヌビエーブ》《エフロエンス・ルチア》!
更にライフの差がこちらが有利の為、ジュヌビエーブの2つ目の効果を発動する!相手とのライフの差500Pにつき、デッキから1枚ドローする!
永続罠『エフロエンス・アナスタシス』の効果でフィールドのモンスターの種族を【サイバース族】へと変化させる!」
先のターンでクロッシェが見せたように今度はPlaymaker自身が、自分のEXデッキから新たなモンスターをリンク召喚する為に『エフロエンス・アナスタシス』の効果を発動する
サイバース族へ変化したジュヌビエーブ、ルチアをコストにリンク2《クロック・スパルトイ》が召喚され、その効果でデッキから魔法カード『サイバネット・フュージョン』が手札へ加えられる
更にそこからリンク3《トランスコード・トーカー》のリンク召喚まで繋げ、そのリンク先へ墓地からダークナイトとの初戦で敗れた《デコード・トーカー》が再び姿を現す
《クロック・スパルトイ》の効果で続けて特殊召喚された《クロック・ワイバーン》をコストに手札から『サイバネット・フュージョン』を発動、《サイバース・クロック・ドラゴン》が咆哮をあげた
「《サイバース・クロック・ドラゴン》の効果発動!デッキから5枚墓地へ送り、《サイバース・クロック・ドラゴン》の攻撃力は5000アップ!」
「って攻撃力7500かよ!」
「いくぞバトルだ!《サイバース・クロック・ドラゴン》でファイア・フェニックスを攻撃!」
「まさかそこまで攻撃力を上げてくるとはな、だが俺にはありがたいぜ!
罠発動!『-Ai-SHOW』!攻撃力の合計がクロック・ドラゴン以下になるようにエクストラデッキからサイバース族を自分フィールドのリンク先に特殊召喚し、バトルを終了する!」
「この戦略は…プレイメーカーさんの戦い方を熟知しなければ出来ないやり方…!」
あらかじめ《サイバース・クロック・ドラゴン》の召喚まで分かっていてのセットカードの仕掛けに、クロッシェの表情が更に強張りを深める
対岸のフィールドに並んだ【@イグニスター】EXモンスターは水属性のモンスターが特殊召喚されれば、全ての属性がAiとヴェールのフィールドへ揃ってしまう。その先に何か起こるのは必須だろう
「これで俺の勝利にずいぶん近づいた、Aiちゃん軍団誕生までもうすぐだ」
「Ai…お前のコピーを大勢作ればそれでお前は満足するのか?」
「まぁな。お前も知っての通り、俺は自分の仲間を消し去った、そして一人になった
俺達はたった6人しかいない仲間なのに、憎しみあうなんて愚かなことをやっちまった」
「Ai!それはお前のせいじゃない」
「分かってるよ、だが誰のせいだろうと関係ないんだ。俺は地上に生き残ったたった一人の人間みたいなもんだ、その事実は変わらない
プレイメーカー…お前が味わった気持ちが少し分かったよ、孤独ってのはこんな辛いものなんだな
リボルバーの言うとおりだったのかもな、こんなことなら俺達は意思なんて持つべきじゃなかった。そうすりゃこんな苦しみを味わうこともなかった」
「お前の哀しみはわかる、だがそんな運命に流されるな!」
「俺の運命、か…」
AiとPlaymakerの対話にクロッシェとヴェールが口を挟む余地はどこにもない
繋がりごと記憶を奪われたクロッシェにそんな権利は存在せず、自身の運命を悲観するAiに対して彼に生み出された結晶体の少女はその隣に佇む事を良しと受け入れている
失った絆以外で繋がれない者と従者として主人に献身する者──違いはあれど、この戦場で唯一見つけた共通の存在にクロッシェの心が揺さぶられてしまう
「あいつらが仲間になるなんて思ってないさ。そうか、言ってなかったな
コピー達が完成したら、最後の起動トリガーとして俺の意思が分割され、あいつらに与えられる」
「それでお前はどうなる?」
「俺の意思はバラバラになる、消えるんだ
お前が勝てば、俺が奪ったものを取り返せるし俺は消える。だが俺が勝てばお前が消え、俺のコピーが完成する。まぁどっちにしても俺は消えるけどな」
「Aiさん、貴方はプレイメーカーさんに自分の死にざまを決めさせようとして、ここに招いたんですね」
「迷惑かもしれないがそういうことだ、俺は最後はお前と一緒にいたいんだよ」
「復讐の道に走らせ、今度はこの人に貴方の命まで背負わせる気ですか…!」
「クロッシェ…」
.